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#小説

一 夜 ”或は蛇の子を飼ふ女”

一 夜 ”或は蛇の子を飼ふ女”

           本社 菊 池 與 志 夫

      一

 私は水の濁らない朝のうちに海につかつてか

らひと風呂浴びた。全身に快い疲勞を覺え靑畳

の上に裸のままで横になつた。

 避暑地の午前十時はもの憂い程靜かである。

その室からは前の畑がよく見えた。はす芋の大

きな葉が鮮かな綠をひろげて、冴ぇざぇと夏の

日に射返されてゐるのが、感じの鈍んだ私の眼

には痛い程である。だが私

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猫のしっぽ(ねこの時計)

猫のしっぽ(ねこの時計)

温もりを
肌身離さず
猫時計

猫さまは飼い主さまに常に肌身離さず寄り添っておりますわ(笑)😸

富めるときもそうでないときも(?)🪙

暑いときも寒いときも(笑)🌡⛄

365日✕24時間✕寿命年数を無限大の愛でサポートいたします(笑)♥

【詩】フェイク

【詩】フェイク

その情報に疑問をもたずに信じる
そんな愚かな自分なんかじゃない
昔は時代が時代だから簡単だっただろう
でも一人一人レベルが上がっている
話題になりたいからって無駄なんだ
結局真実は闇の中にどれも葬られる
光の下に晒されたものなんか一握り
この世にはおばけがいるとか
世界各地で未確認生物を見たとか
疑問を持つことが多いことばかりさ
架空と分かってても面白いなら別なのか
海の怪獣の「リヴァイアサン」の

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不眠症の街

不眠症の街

「なあ、愛ってなんだと思う?」

 後ろのコンビニで買ったペヤングが出来上がるのを待っているとき、おもむろに達也が言った。

「随分難しいことを訊くね、それはお前のほうが明るいんじゃないか?結婚してるわけだし」俺はそう言ってからアルコールが回った頭で考える。「そうだなぁ、あー、そりゃ、まあ、あれだ――」

「――人がそれを『ある』と信じたいもの、あるいは『信じている姿そのもの』なんじゃないのか?」

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$ドイツ語のラジオ番組 ラジオ第2

$ドイツ語のラジオ番組 ラジオ第2

$ドイツ語のラジオ番組 ラジオ第2

https://www.fujisan.co.jp/product/1231872/new/

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

まいにちドイツ語(まいにちどいつご)は、NHKラジオ第2放送で放送されている、NHK語学番組のひとつ。

前身

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太陽のパスタ、豆のスープ

太陽のパスタ、豆のスープ

突然婚約破棄を言い渡された女性が立ち直るまでの物語。
落ち込んだ彼女は、これからの自分を見直すためにやりたいことリスト
を作った。作中ではこれを「ドリフターズリスト」と呼んでいた。
そして、婚約破棄をしてきた彼を見返すために。

ドリフターズリストって自分の弱点を書いたリストでもあるってセリフにはなるほどって思ったね。
例えば
・朝早く起きる
・毎日資格の勉強をする
のような目標を書くとする。すな

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金曜20時までの恋人⑥ 〜水曜のランチ〜

金曜20時までの恋人⑥ 〜水曜のランチ〜


普段ならばめったに取らない「半日休暇」を、思い切って前日に申請して、あっさり受け入れられた。
仕事を切り上げて向かったのは、“恋人”であるミナナのオフィスがある神保町だ。

昨夜、僕から送ったメッセージでミナナをランチに誘った。

やたらと「無理してない?」と聞かれたが、僕自身が驚くほど、なにも負担に感じていないことに気がついた。むしろ淡い期待すらある。それが何に関する期待なのかはまだあやふやだ

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今日も暑い

今日も暑い

 今日も暑い。胃が痛くなるくらいだ。だけど出かける必要があった。大変だけど我慢して家を出る。

 留守番がいたのでカギをかけずに出かけたが、がっかりすることになるとは気づかない。急いでいたから仕方がないのだ。
 だけど気になったので、電話をしてみたものの、ノイズのようで、電話の声が聞こえない。いっそのこと家に戻るか考えてみるも、問題があれば連絡が来るに違いないのだ。

 だからそのまま予定通りに歩

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夕方より雷

夕方より雷

夕方より雷の恐れがあります、雷は撮影してみたいですが怖い存在でもあります、雷を映してNHKに提供すれば少しは生活費の足しになりそうです。

乾いた空。乾いた風。

乾いた空。乾いた風。

 とてもよく晴れた暑い日だった。
 空は濃い青で雲1つなく風もなかった。
 その真っ青な空の中を一筋の白い煙がまっすぐに上っていくのを見ていたわけではないけれど、私の記憶の中にはいつまでもその光景がはっきりと刻み込まれていて消える事は無い。目を閉じると浮かんでくる。青い空に上っていく一筋の真っ白な煙が。

 それまで優しかったの人がどうして変わってしまったのか、そんなこと、私には今でもわからない。

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【7/1~7/2の朝にかけての】進捗日記

【7/1~7/2の朝にかけての】進捗日記

バースアンソロの作業
 6/30が〆だった私主催のアンソロ、ご参加頂いている皆様全員が締め切りに原稿をご提出下さいました。感謝の気持ちでいっぱいです。もうお一人、一応突発でご参加頂けるかもしれないので、そちらは進捗伺いつつとなります。

 具体的に何をしてたかと言いますと、【ご確認用PDF】と【修正版PDF】の作成をしておりました。誤字脱字潰しや、修正したい部分の確認や反映のための作業です。これが

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鬱病を感染された 16

鬱病を感染された 16

16)バカのふりをしていたら本当にバカになってしまった
当初、俺は鬱病になったフリをしていた。
フリをしてアイツに仕返ししてやろうと考えていた。
アイツは俺の元職場の部下で、アイツはすでに鬱病を発症していた。アイツは自分の看病を俺に依存して来たが、俺がそれを拒むと逆恨みをして虚偽の自殺で俺を責めた。
本当にアイツが死んだと信じた俺は責任を感じて薬を大量に飲み自殺を図った。
早期の発見と致死量には達

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神保町

神保町

「神保町駅、つぎは神保町駅です。お乗り換えのお客様は、お乗り換え口までお急ぎください」。私は目を開け、窓外の光景を眺めながら、線路の連結部分に目を移した。隣の車両で読書をしている男性が目に入った。黒髪に白髪が混ざり、50代を超えたように思われるが、年齢は定かではなかった。人生には分からないことが多い、と私はつくづく感じた。

そのとき、電車は神保町駅に到着した。ドアが開くと、友人らしき男性に声をか

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桜前線レポート 第1139話・3.28

桜前線レポート 第1139話・3.28

「12時まで2時間余りか」時計を見る。まもなく10時になろうとしていた。大切な約束である。急がなければならない。こうして俺はあわただしく準備を始めた。「えっと、だな」俺は思って居た時間よりも2時間も進んでいることに改めて気づく。これは非常にピンチだ。4時間で準備するつもりが2時間で行わなければならない。だから8時だと思っていたのに10時だと知った時にはあまりにもショックのあまり、何が何だかわからな

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