国会図書館に所蔵されていた、「BOOKPLATES IN JAPAN」。「書物展望」 の編集長であった斎藤昌三氏編。函入りで五十葉の木版蔵書票が入っている。そのNo.34に切手デザイ…
ゆめの藝術―虹の藝術―活動寫 眞の持つてゐるものはたゞそれだ けである。 すくりーんにうつしだされる光 線の舞踏は、人生のまぼろしの舞 踏ではあるまいか。そ…
私だちが―罪と罰―をみたのは 四月の或る晩であつた。その歸り 途で私の友だちの品川力君がれい の彼いち流の藝術的吃音で、―殺 すところが平凡だな。ちつとも凄 …
獨乙ノイマン社の作品「罪と罰」 は表現派的演出の映畫である。い ままで私がみた映畫のうちで、表 現派映畫といはれるものでは、「カ リガリ博士」「ゲニーネ」「ド…
ジョンはやがてマリィの肖像を 描きあげた。それは今のはなやか な花粉にまぶれたマリィの像では なかつた。心もすがたも、昔の日 の彼女であつたのだ。 ―あなた…
ひとすぢの髪ほどの運命のゆき ちがひが、ひとの一生をどれほど 變へるものであるか――チャレス チャップリンが、あの奇妙な歩る きかたをしてわれわれの笑ひを放 …