一錢亭文庫 / 菊池 與志夫

菊池 與志夫(与志夫、きくちよしお、本名:義夫1901年(明治34年)2月11日 - 1946年(昭和21年)1月1日)  與志夫が柏崎の新聞「越後タイムス」に戦前に寄稿した記事を中心に掲載しています。 旧王子製紙社員、「王友」編集委員(六~十九號) #一銭亭文庫
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BOOKPLATES IN JAPAN/SAITO, SHOZO (斎藤昌三)

国会図書館に所蔵されていた、「BOOKPLATES IN JAPAN」。「書物展望」 の編集長であった斎藤昌三氏編。函入りで五十葉の木版蔵書票が入っている。そのNo.34に切手デザイ…

燈 臺 船 (七)

 ゆめの藝術―虹の藝術―活動寫 眞の持つてゐるものはたゞそれだ けである。  すくりーんにうつしだされる光 線の舞踏は、人生のまぼろしの舞 踏ではあるまいか。そ…

燈 臺 船 (六)

 私だちが―罪と罰―をみたのは 四月の或る晩であつた。その歸り 途で私の友だちの品川力君がれい の彼いち流の藝術的吃音で、―殺 すところが平凡だな。ちつとも凄 …

燈 臺 船 (五)

 獨乙ノイマン社の作品「罪と罰」 は表現派的演出の映畫である。い ままで私がみた映畫のうちで、表 現派映畫といはれるものでは、「カ リガリ博士」「ゲニーネ」「ド…

燈 臺 船 (四)

 ジョンはやがてマリィの肖像を 描きあげた。それは今のはなやか な花粉にまぶれたマリィの像では なかつた。心もすがたも、昔の日 の彼女であつたのだ。  ―あなた…

燈 臺 船 (三)

 ひとすぢの髪ほどの運命のゆき ちがひが、ひとの一生をどれほど 變へるものであるか――チャレス チャップリンが、あの奇妙な歩る きかたをしてわれわれの笑ひを放 …