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竹村淳さんの火曜コンサートに行ってきました

(一錢亭文庫運営者記す)

2024年7月30日(火)品川陽子さんの詩につけられた六つの曲をバリトンの
竹村淳さんが歌唱してくださるということがついに実現するということで、
茅ヶ崎・ハスキーズギャラリーに行ってきました。
 
今回このような夢のようなことが実現するきっかけは、2023年11月5日に品川陽子さんの六曲のうちの三曲を作曲されている、作曲家の箕作秋吉さんのお孫さんの、栃内まゆみさんのコンサートに行ったことが発端となっています。茅ヶ崎のスタジオ・ベルソーという会場で開催されました。その時に栃内まゆみさんより竹村淳をご紹介していただき、品川陽子さんの詩の曲を再現していただけないかお願いしたところ、
ご快諾いただいた次第です。

当日は、東海道線ですぐに着いてしまうとつまらないので、京王線で橋本まで行き、そこから単線の相模線でのんびり茅ヶ崎にむかいました。
お昼は茅ヶ崎の横濱飯店で茅ヶ崎のソウルフードといわれる「肉そば」をいただきました。その後、会場であるハスキーズギャラリーに向かったのですが、勘違いしていまして、スタジオ・ベルソーに行ってしまいました。ハスキーズギャラリーは駅の反対側だったのです。焦りましたが、幸い近くに地下道があり、反対側に抜けてハスキーズギャラリーに行くことができました。開演ギリギリになってしまいましたがなんとか間に合いました。

プログラムは三部構成になっていて、最初は茅ヶ崎の作曲家つながりということで、山田耕筰と箕作秋吉の曲を取り上げ、二部は作曲家仲間ということで、箕作秋吉と清瀬保二を、そこから三部の品川陽子さん作品にスムーズにつながるすばらしい構成となっていた。この構成をつくるのに竹村さんはたいへん苦労されたということです。

曲ごとに背景やエピソードなどを丁寧に解説しながら歌唱していくスタイル。それぞれの曲への愛情が感じられました。7月に咽頭炎を患われて回復したけれども本調子ではないと竹村さんは仰られていましたが、そんな感じはみじんも感じられませんでした。竹村さんの歌唱はすばらしく、お姿もかっこいい、オーラがある方です。品川陽子さんと陽子さんつながりであるピアノの近藤陽子さんはシュアで華麗な演奏、難しい曲の演奏も軽々と演奏されていました。
竹村淳さんと近藤陽子さんのデュオは今回が初ということでしたが、とても息が合っていて今回初という感じはしませんでした。是非また、お二人のデュオの演奏を聴きたいです。

品川陽子さんの詩による六曲はどれも気品があってクオリティの高い曲でした。池内友次郎先生による二曲は昭和25年の中学校の音楽の教科書に1年だけ掲載された幻の曲たちです。実際に当時の学校でどれくらい演奏されたか謎です。中学生には少し難しい感じもしますし、当時の音楽の先生はどれくらい取り上げたんだろうかと思ってしまいました。おそらく、だからあまり人気が出なくて1年で終わってしまったのでしょう。しかし、とても良い曲です。

一流の音楽家のお二人に品川陽子さんの六曲を再現していただき、夢のような一日でした。お許しがでたらこのブログでも実際に曲を是非ご紹介していきたいです。

竹村淳さん、近藤陽子さん、栃内まゆみさん、ハスキーズギャラリーオーナーの加藤信吾さんに厚く感謝申しあげます。


2024年7月30日火曜日

竹村淳Br.『火曜コンサート』Vol.22
《20世紀日本歌曲の潮流》
~山田耕筰、池内友次郎、清瀬保二、箕作秋吉の作品~

【Program】

《山田耕筰と箕作秋吉》

箕作秋吉『花に因んだ三つのピアノ曲』
〈Ⅰ.夜の狂想曲〉
日本古謡「さくらさくら」(山田耕筰編曲)
〈Ⅱ.さくらさくら〉
日本古謡「今様」(山田耕筰編曲)
〈Ⅲ.春のやよい〉

《箕作秋吉と清瀬保二》

箕作秋吉『松尾芭蕉紀行集』(全10曲)
清瀬保二「いつとなく」「東海の」「はたらけど」「やはらかに」(石川啄木歌集より)

《品川陽子の詩に》

清瀬保二「処女」
池内友次郎「におやかに」「秋のうた」
箕作秋吉「火をいだく」「おもかげの雲」「櫟林(くぬぎばやし)の接吻」

《アンコール》

箕作秋吉「悲歌-海の幻-亡き子に」
山田耕筰「赤とんぼ」

【出演】 竹村 淳(バリトン) 近藤 陽子(ピアノ)


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                                                                                                                        poi

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