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暁 天/夜光詩社 保坂 哀鳥

□暁 天   夜光詩社 保坂 哀鳥

△義 英 へ

朝つ鳥悲しく散りぬしらがねの鐘ぞ悲し
く鳴り出づるから

しらがねの音はゆたけく鳴り渡り朝づく
そらの鐘やゆたけし

しらがねのの音澄む朝のそらつ鐘鳴るなれ鳴
ろなれ雲清らかに

なまかひに紅々燃江つ陽は尊とおろがむ
身なれ紅燃ゆる日を

・・・・絕江て久しき友を思ひて、ある朝・・・


(函館毎日新聞 大正六年十一月十二日 十一日夕刊
  第一万一千五百九十三號 一面より)


「坊ちゃんの歌集」
[解説]夜光詩社について
※草川義英は與志夫の函館商業学校時代のペンネーム、同学校の生徒
 を中心に結成された夜光詩社という短歌クラブに所属していた。



#函館毎日新聞 #短歌 #夜光詩社 #保坂哀鳥 #函館 #大正時代



      函館市中央図書館、国立国会図書館、所蔵

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