宮下奈都さん「羊と鋼の森」読了。タイトルが何を表しているのか分かった時、目の前に道がハッキリと拓けたようなそんな気がした。ずっと読みたくて、でもどうしてか読まずにいた作品。9年越しに読めた今、心がすごく満たされている。
読書感想文『羊と鋼の森』宮下奈都(文藝春秋、2015年) 全編に対して、森の雰囲気を感じます。ハードカバーで読みましたが、栞の深い緑色が、なんともいえずいい色です。深いけれど、明るさもある。 題名は、ピアノでした。 調律と校正に、似ているところがあると思いました。
借りた本。 『うっとり、チョコレート』『はじめからその話をすればよかった』 『太陽のパスタ、豆のスープ』
「丁寧にメイクした顔で一日過ごし、丁寧にメイクを落とすと、昨日より少しだけきれいになれている気がする」というような文章を小説「メロディ・フェア」で読んだ記憶があり、メイクを落とすたびに思い出します。 昔の記憶で正確な文章ではないのですが、とても前向きで美しく感じた生き方です。