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ドリフターズ・リストで見つける、本当の自分

『太陽のパスタ、豆のスープ』は、宮下奈都さんが描く、ちょっと切ないけど心温まる物語ですね。主人公の明日羽は、なんと結婚式直前に婚約を解消されちゃうんです。こんなショックな出来事から、彼女の人生は大きく変わっていきます。

この物語は、自分自身の心に正直に生きることの大切さを教えてくれます。明日羽は、他人の意見や周囲の環境に流されず、自分自身の感情や願望に耳を傾けることを学びます。彼女の成長過程は、読者にも多くの示唆を与え、自己反省のきっかけを提供します。

そこで登場するのが、叔母のロッカさん。彼女が提案するのが「ドリフターズ・リスト(やりたいことリスト)」。これが、明日羽にとって大きな転機となります。自分がこれまでどう生きてきたのか、他人の意見に流されてなかったか、そんな自己反省の時間が始まるんです。

物語を読み進めると、明日羽がどんどん成長していく様子が見えてきます。自分の心に正直になること、自分の気持ちを大切にすることの大切さが、すごく伝わってくるんですよね。

宮下奈都さんの書く世界は、キャラクターたちがリアルで、彼らの感情の動きがとてもよく描かれています。この本を読んでいると、まるで自分も一緒に成長しているような気持ちになります。自分の人生を見つめ直したい、自分に正直に生きたいと思っている人には、ぜひおすすめしたい一冊です。

私も『太陽のパスタ、豆のスープ』で登場する「ドリフターズ・リスト(やりたいことリスト)」を実際に試してみたんですね。これは、自分の内面と向き合う素晴らしい機会であり、変化をもたらす力がありました。

まず、このリストを作ることで、自分が本当に何を望んでいるのか、普段は意識しない深層の願望や夢が明確になります。日々の忙しさや周囲の期待に流されがちな私たちですが、リストを作ることで、自分だけの価値観や目標に焦点を当てることができるんです。

そして、このリストを実際に行動に移すことで、自分に起こる変化は計り知れません。新しい趣味やスキルを学ぶことで自己肯定感が高まったり、以前は避けていた挑戦を受け入れることで自信がついたりすることもあります。

また、これまで気づかなかった自分の強みや興味を発見することができるかもしれません。

さらに、リストを通じて自分の限界を超えていく過程は、内面的な成長につながります。以前は不可能だと思っていたことができるようになったり、新しい人間関係が築けたりすることもあるでしょう。

このリストを作ることは、自分自身を深く知る旅の始まりです。自分の本当の望みを探求し、それに基づいて行動を起こすことで、人生はより豊かで意味のあるものに変わっていきます。

『太陽のパスタ、豆のスープ』は、ただの恋愛小説ではなく、自己発見と成長の物語。読んでいると、自分自身のことを考えさせられる、そんな魅力的な一冊なんです。

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