となつ

読書が趣味です。 本の感想について不定期に書くことを目標にしています。

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読書が趣味です。 本の感想について不定期に書くことを目標にしています。

最近の記事

時間はあってもできないものはできない

本の紹介をします。 今回は久々の更新になりました。 これまでは大抵退勤後の移動中に書いていたのですが、4月から通勤手段が変わったこともあってなかなか書けず。 とはいえ書く習慣は失いたくないので頻度が落ちますがたまには書いていきます。 料理が苦痛だ(本多理恵子) カフェオーナーの作者が家庭での料理を「一時的にやめること」について書いた本。 基本的な読者層の想定としては、毎日料理をしている主婦・主夫ではありますが、自分のような週に1〜3日くらい気が向いた時に料理するくら

    • 耳が痛いことを言ってくれる人を持つこと

      読んだ本の紹介をします。 最初に余談を少し。 最近読んだこの記事が気になりました。 自分はサッカー好きなので内田篤人の実績とキャラクターを考えるとこういうキツめなことを言うことはそれほど驚きではないのですが、あまり知らない人からするとパワハラに近いような言葉と捉えられるのではないでしょうか。 とはいえ、一度立ち止まって受け止める価値のある言葉だとも思います。 「仲良しこよしのチーム(集団)は強くない」という言葉がサッカー好きの人間なら内田の経験に裏打ちされた言葉とわか

      • 読んだ本の話その11

        読んだ本の紹介をします。 最初に余談を少し。 毎回の記事で、その本の表紙が記事上で見えるようにするためにamazonのリンクを貼ってるのですが、最近amazon側の障害(?)で表紙が見れなくなっていると知りました。 本を読む時はもちろん、選ぶ時にも表紙は大事な要素だから、、、と思って貼っていましたが徒労に終わっていたと気づいたところです。 いつかは復旧すると思うので、気にせず貼りつづける予定ですが。 それはさておき、最近読んだ本は書きたい欲がわいてくるような本たちで

        • 読んだ本の話その10

          本の紹介をしています。 今回は本の内容について話す前に、少し余計な話をします。 4月といえば新生活の始まる時期ですが、職場であったり生活環境の変わる方も多いのではないでしょうか。 かくいう私も4月から転職に近いレベルの仕事環境の変化がある身、今の職場は非常に快適な環境だったのでその変化にナイーブになっていたところですが、そんな時に思い出して少し心の支えになった、そんな本を今回は紹介します。 ハッピー・アイスクリーム(加藤千恵) 短編の小説集。と短歌集。 女子高校生

        時間はあってもできないものはできない

          読んだ本の話その9

          読んだ本の感想を書いています。 今月も10冊くらい読んではいるのですが、なかなか書く方に力が回りません。 とはいえやる気が出てきた時はコツコツ書いていきたいところです。 以下本文です。 目的への抵抗(國分功一郎) 哲学者の教授が学生向けに行なった講和をまとめた本。 2つの講話のうち後編は少し高度で難しい内容だが、前編は高校生向けのわかりやすい内容。 特に哲学へのアレルギー感のある人にはちょうど良い一冊になるかも。 印象に残った節がこちら。 この節は講和の終盤

          読んだ本の話その9

          読んだ本の話 その8

          教養力 心を支え、背骨になる力(齋藤孝) 昔から教育関連の本を書いていたり脱力タイムズに出てる先生という印象だったが、他の人のおすすめ本でも度々この人の本の話が出てくるので、とりあえずで選んでみた本。 すばり印象に残った箇所がこちら。 この後に「昔からある当たり前のこと〜」について百人一首の本歌取りの技法が説明されるが、なるほど納得のいく事例の説明だった。 普段の生活を見返してみると、他人の発した言葉の本質(意図)を捉えていないがゆえに生じる意思の齟齬はかなり多くある

          読んだ本の話 その8

          読んだ本の話その7

          具体と抽象 世界が変わって見える知性のしくみ(細谷功) 評論。 内容は少し堅いが、極力噛み砕いてくれているしページ数も少なく読みやすい。 タイトルのとおり、具体と抽象の概念について語られる。 主に、「わかりやすさ」と対比される概念の「抽象」に光を当てた本。 自分が大学生の頃、ゼミの教授が「抽象と具体を何度も反復することが一番大事」と繰り返し言っていたので、その言葉は記憶に残っていたが、まさにそれを詳しく書いてくれている。 本編を一部引用する。 抽象的なものを理解

          読んだ本の話その7

          読んだ本の話その6

          本の紹介をしています。 3冊くらい考えてはやめての繰り返しになって久々の更新になりました。 なので、今回はサクッと書きます。 太陽のパスタ、豆のスープ(宮下奈都) 小説。 20代の主人公が婚約者に振られたところから始まる物語。 物語の文章が時折ものすごく刺さることがあるが、これまで読んだ本の中でも特にそういう気持ちにさせてくれた本。 物語を通じて主人公の移ろう考えと終盤に辿り着く境地がとても自分自身に照らし合わせやすく良いのだが、内容となるとガッツリネタバレなの

          読んだ本の話その6

          読んだ本の話その5

          本の紹介をしています。 今回は今日読んだ小説です。 書きたい本のストックはまだまだあるのですが、思い立ったが吉日、ということで。 以下本文です。 告白(湊かなえ) 昔に映画化もされてかなりヒットしていたので知っている人も多そうな作品。 年齢制限のある映画だったので当時は見ていなかったが、今回初めて読んでとても強い衝撃を受けた。 小説の内容のネタバレは厳禁と思っているので、この記事では本筋には一切触れないこととする。 今回記事を書こうと思ったきっかけはとあるワン

          読んだ本の話その5

          読んだ本の話その4

          本の紹介をしています。 今回はエッセイです。エッセイは読みやすくて面白くて読んでて楽しい感じがしますね。 これまで読んできたエッセイはだいたい小説家の人が書いてるエッセイでしたが、どの本もとても面白く、やはり人に文を読ませるプロなんだなと読むたびに思います。 以下本文です。 とりあえずお湯わかせ 柚月麻子 1児の母である小説家の作者が、食生活、はじめての子育て、そしてコロナ禍での閉鎖的な生活についてあれこれ語るエッセイ。 「きょうの料理ビギナーズ」という雑誌で連載

          読んだ本の話その4

          読んだ本の話その3

          本の紹介をしています。 1記事2,3冊で紹介したいと最初の頃は思っていましたが、1冊にそこそこ力をかけると無理ですね。 やる気のある時はこつこつやっていきたいと思います。 以下本文です。 学びとは何か――〈探究人〉になるために(今井むつみ) その2で紹介した本と似たようなタイトルではあるが、たまたま似ているだけの別の本である。 そもそもなぜ私は読書が好きかというと、抽象的に思っている考えが具体化されることに快感を感じられることが要因の一つに挙げられる。 本書はま

          読んだ本の話その3

          読んだ本の話その2

          本の紹介をしています。 本編を一部引用しているのでご承知ください。 前回は敬体で書きましたが、本文は常体の方が書きやすいかなと思ったので、最初だけ敬体で、本文は常体にしています。 良いやり方を探りながらこつこつとやっていく予定です。 以下本文です。 私とは何かーー「個人」から「分人」へ(平野啓一郎) 小説家の作者が書いた本。 エッセイと呼ぶよりは評論と呼ぶべき内容なので、やや固い話ではある。 生きていく中で、「ありのままの自分」とか「本当の自分」ということを考え

          読んだ本の話その2

          読んだ本の話その1

          これまで読んだ本の紹介をしています。 ネタバレはないですが、本の内容には多少触れるのでそこはご承知ください。 今回は小説2冊です。 今後も不定期に更新する予定なので見ていただけると励みになります。 以下本文です。 かがみの孤城(辻村深月) 映画化もされている有名な作品です。 本屋大賞を2位に大差をつけて取っていたはずです。 本の紹介をすると考えた時、一冊目はこれに決めていました。 読書の習慣がほぼなかった自分に、読書をするきっかけを与えてくれた作品だからです。

          読んだ本の話その1

          はじめに

          昨年から読書が趣味になった社会人です。 ブクログで読んだ本の記録はつけてましたが、読書の真髄は書くことにもある的な話をなにかの本で読んだので、今年は感想・紹介くらいは書いていきたいと思います。 読むのは小説が8割で、比較的読みやすさ重視なタイプです。 一記事2,3冊くらいのペースで記事を書けたらなと考えています。 拙い文章になるかと思いますが、それが多少マシになるようのが目的の一つでもあるので、書きながら努力していきます、、

          はじめに