時間はあってもできないものはできない

本の紹介をします。

今回は久々の更新になりました。
これまでは大抵退勤後の移動中に書いていたのですが、4月から通勤手段が変わったこともあってなかなか書けず。

とはいえ書く習慣は失いたくないので頻度が落ちますがたまには書いていきます。



料理が苦痛だ(本多理恵子)


カフェオーナーの作者が家庭での料理を「一時的にやめること」について書いた本。

基本的な読者層の想定としては、毎日料理をしている主婦・主夫ではありますが、自分のような週に1〜3日くらい気が向いた時に料理するくらいの人間が読んでも面白い内容でした。

タイトルからネタバレしてるようなものなので言ってしまうと、最終的には料理しようと思えるような構成になってはいます。

ざっくり言えば、
料理がなぜ苦痛か→料理を一度やめてみる→料理を続けられるようにするにはどうすればいいか
といった構成です。

印象に残った箇所がこちら。

時間はあってもできないものはできないし、仕事だと思ってもどうしてもできない時だってある。理由はない。どこを探してもやる気は見当たらない。
そもそも時間とやる気があっても結果を出せないことはたくさんある。
仕事のノルマしかり、テスト勉強しかり。
たっぷりの時間とやる気があってもノルマは達成できるだろうか? テストで高得点が取れるだろうか?

なぜ料理が苦痛と感じるか、できないのかについて語った一節。

いやはやそのとおりという文章です。

料理に限らず家事でも仕事でも「やれないこと(あるいはクオリティーが足りないこと)」は「時間がない」ことよりもそれ以外に理由がありがちです。

もちろんホントに時間的に忙しいという方もいるとは思いますが、自分よりも忙しそうな人の方がやらなければならないことをキチンとやれているってことはよくある話ですし、人間そういうものだと思います。

それを解決できる人間に憧れるものですが、一つ一つの解決方法だけではく、解決する上で共通する抽象的な考え方を学ぶことが大切だと思います。

ではどうしたらいいの?という具体的な方法についてはこの後に出てくるわけですが、ただ単純に楽にやる方法を知るよりも、こういった実際に悩む人の目線を踏まえた上で解決方法が書かれる方が読み手の理解力が高まる感じがします。

そしてなにより毎日誰かのために料理をしてくれている全国の主婦・主夫の方々の苦労と感謝の気持ちを得られました。


余談になりますが、この本で紹介されていたキーマカレーを早速作ったのですがホントに簡単に美味しくできたのでおすすめです。

今回は以上です。
お読みいただきありがとうございました。

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