オダギリイチロー

1967年生まれ 血液型B型 精神障害者 双極性感情障害

オダギリイチロー

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最近の記事

プラセボ探偵 光永 理香 17

17 伍億円事件別件逮捕事件(推理編)  しかし合田栄一は死んでしまった 自らに罰を与えるかのように 彼が望んだ「スキャンダル」は関東電力が仕切った葬儀によって全てが封じ込まれた そのチカラは多方面におよび栄一の死の真相を掘り返す人間は日本にはいなくなった     「さて問題は別件逮捕された私の父親の方だ」 「大方、亀太郎から圭一を探し出し陥れてでも伍億円事件の犯人に仕立てろ!と命令されたんでしょう」駒田が吠えた「だから会長を侮辱するな」 私も吠えた「うるせえ!」「オマ

    • プラセボ探偵 光永理香 16

      16 伍億円事件別件逮捕事件(真相編)  随分踏み込んだ事まで喋ってくれるなと思った 「光一の母親が姉の裕美子、栄一の母親は妹の喜美子」このジジイ死に損ないにして鬼畜外道だな 「あなたの本妻は?」意地悪な質問をしてやった「もちろん裕美子だ」もちろん?「じゃあ喜美子さんは何なの? 愛人? 妾?」沈黙が流れた 亀太郎は気分を害したか「そういう時代だったのよ」 頭の血が沸き上がった「あなたはそれで良いかもしれないけど家族の事は考えなかったのか?」「喜美子さんも栄一さんも可哀想じ

      • プラセボ探偵 光永 理香 15

        15 伍億円事件別件逮捕事件(対峙編)  駒田と言う秘書課長はいきなり質問してきた。 「ミツナガケイイチさんとは誰なんですか?」 私は抑揚ない言い方で答える 「伍億円事件で別件逮捕され冤罪で釈放された後、自◯した私の父です」 「その方が亡くなった事と私共にどう関係があるとおっしゃるんですか?」 「言いがかりなら警備員を呼びますよ」 態度も話し方も冷徹な感じだと思った。揺さぶってやろうと思い挙げ足を取ってやった。 「女ひとりで話しに来てるのに警備員を呼んで力ずくで排除するん

        • プラセボ探偵 光永理香 14

          14 伍億円事件別件逮捕事件(過去編)  既に研究室のあったビルは解体されていた。 まっさらになった更地を前に私は立ち尽くした。  自宅の電話で西暦から日付、研究室の番号に掛けたがやはり掛からなかった。  タイムマシンでは無いが凄い技術だと思った。 声だけでも時空を超えて過去でも未来でも電話で相手と会話が出来る。 こんなものが40年前に開発されているとは驚きだ。 「日本はときどきもの凄い発明する時があるな」  でも待て待て、なぜ今の現代にこの発明が存在してないんだ。

        プラセボ探偵 光永 理香 17

          プラセボ探偵 光永理香 13

          13 伍億円事件別件逮捕事件(推理編)  父が掛けて来た着信履歴に電話してみた。 呼び出し音は鳴っているが誰も出ない。 とりあえず母親に1時間おきに電話するようにお願いした。誰か出たらそこは何処なのか聞くように言った。 私は図書館の閲覧室に行って当時の事件の報道を調べた。  光永圭一は突然捜査線上に浮かんで来た。 いままでいなかった人間がいきなり現れたように  それをセンセーショナルに報道したのは「毎朝新聞」だった。 まるで犯人を捕らえたかの様な記事を毎日書き連ねた。

          プラセボ探偵 光永理香 13

          プラセボ探偵 光永理香 12

          12 冤罪事件 全く身に覚えの無い罪で裁判されたり 自分は否定しているにも関わらず過酷な取調べを うけたり・・・ 民衆の思い込みによって犯人に決めつけられたり なかには死刑執行後に新たな証拠が発見され 裁判がやり直しになったり 冤罪は人間の人生、もっと言えば存在そのものを破滅させる破壊力を持っている。 そんな事を考えさせる事件を最近知った。 「伍億円事件別件逮捕事件」 日本人なら誰でも知っている、「伍億円事件」 東京郊外の路上で銀行の現金輸送車を白バイ警官を装って輸

          プラセボ探偵 光永理香 12

          プラセボ探偵 光永 理香 11

          11 いろいろ食品偽装事件 賞味期限と消費期限 似たような言葉だけと意味は違う 賞味期限は「美味しく食べられる期限」 消費期限は「安全に食べられる期限」 基本的には期限はあくまで目安でどちらの期限も「お早めにお召し上がり下さい」というのが前提にあると思う。 だからあくまで消費者の理性にお任せしている。 世の奥さま達が「多少、期限が過ぎていても大丈夫」とか「火を通せば大丈夫」とやっているのは 消費者の知恵だし生活のテクニックみたいな物と捉えていた。  ところが生産者やメーカ

          プラセボ探偵 光永 理香 11

          プラセボ探偵 光永理香 10

          10 プロ野球セ・パ交流戦開幕  私、実は「阪神◯イガース」の熱狂的なファンなんです。これは父の影響では無く一昨年の圧倒的なリーグ優勝を見てファンになりました。燃える男「星野仙一」闘将の2年目に大躍進した2003年。 甲子園を高校生に貸与した「死のロード」で苦しみましたが本拠地に戻ってからは二位に大差を着けてのぶっちぎりの優勝でした。  と、話し始めたらキリがないので本題に入らせていただきます。 プロ野球の話しで興味のない方はつまらないかもですが今日はそう言う話しなので

          プラセボ探偵 光永理香 10

          プラセボ探偵 光永理香 9

          9 アメリカ同時多発テロ事件  昨日は全く眠れなかった。 何故なら今日ニューヨークで起きるテロ事件を知っているからだ。 いよいよ午前9時46分になろうとしている。 しばらくしてテレビに「ニューヨークのワールドトレードセンターに航空機が衝突」とテロップが流れた。 私は「やはり今日の事だったのか」とショックを受けた。と同時に父親の話しが現実に起きた事に頭が割れそうだった。  やがてテレビも衛星放送を介して現場の様子を中継し出した。黒煙を吐き出すワールドトレードセンター北棟を

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          プラセボ探偵 光永理香 8

          8 ノストラダムスの大予言 私は「本」を読まない 「本」だけでは無く活字をほとんど読まない なぜなら「本」に書いてある事は大抵知っているからだ。 さすがに研究者が今まさに発表した論文までは知るすべは無いが世の中で今起きているいる事やこれから起きる事は大体見当がついている。 これは私の父親の影響が大きい。 私の父は私が高校一年の夏、突然私と母親の前から姿を消した。 他に女が出来たのか、誰かに拉致されたのか知らないが忽然と何の前触れもなく失踪した。 父に依存傾向にあった母親は

          プラセボ探偵 光永理香 8

          プラセボ探偵 光永理香 7

          7 神戸児童連続殺傷事件 かっちゃんの披露宴が盛大に盛り上がった。 新婦側の出席者がいない為、殆どY口組の懇親会の様相だった。カツマタ家の親族はわかっていたけれど改めてビビらずにはいられなかった。 私こと光永理香はかっちゃんと新婦の幸せそうな顔を見られて心から祝福をしていた。 ここ神戸まで来た甲斐があったと言うもんだ。 折角だから明日は一日神戸の街を巡ろうと考えていた。 だかそんな気分をブッ飛ばすくらい胸くその悪い事件が起きた。 「神戸児童連続殺傷事件」である。 19

          プラセボ探偵 光永理香 7

          プラセボ探偵 光永理香 6

          6 震災と日本人 自警団はかっちゃんの言う事を信用せず女を襲っていた男の言い分を聞き入れた。 男は「暗がりで用をたしていたらいきなり蹴り上げられた」と言い放った。 かっちゃんが反論しても刺青の入った暴力団の構成員の話しは信用されなかった。 その後、かっちゃんのアニキ分が詫びを入れてかっちゃんは開放された。警察に突き出さなかったのは深く取り調べられるとボロが出ると思った男が「アニキ分の顔を立てる」と調子良い事を言ったおかげだった。 納得出来ないかっちゃんは女を探した。 し

          プラセボ探偵 光永理香 6

          プラセボ探偵 光永理香 5

          5 阪神淡路大震災 この年の1月17日は日本人にとっても私にとっても決っして忘れることが出来ない衝撃的な出来事があった。 ここから先は私の従兄弟の「かっちゃん」から聞いた話しだ。 かっちゃんはその当時神戸で働いていて被災した。 朝5時46分淡路島北部を震源にマグネチュード7.3の地震が発生。兵庫県南部に甚大な被害をもたらした。 犠牲者6434名、多くの建物が倒壊しインフラ設備もまったく機能しなくなった。 火災も多く発生したが消火栓が使えない。放水が行えず消防隊はただ呆然と

          プラセボ探偵 光永理香 5

          プラセボ探偵 光永理香

          4 エスニックブーム 「タイ料理ブームは来ないよ」 男は笑いながら私を指差した。 「あんた、頭おかしいんじゃないの」 「バブル時代にエスニックの料理ブームが既にあったじゃん。今更タイ料理だけブームにはならないよ」  私は表情をかえず答えてやった。 「トムヤムクン」 「マッサマンカレー」 「ガイヤーン」 「ガパオライス」 「カオマンガイ」 「パッタイ」 「ヤムウンセン」 「どれもタイではポピュラーな料理よ」 「あなた、ひとつでも食べたことあるの?」 「どんな料理かわかるの?」

          プラセボ探偵 光永理香

          プラセボ探偵 光永理香

          3 平成の米騒動  今年、日本は冷害だったらしい。 なにやら2〜3年前にどっかで噴火した火山の影響らしい。 何でそうなるかわからないが天候が悪くお米が著しく不作だそうだ。 なんと!お米が足りないという事らしい。 このままでは備蓄してあった米も底をつくと言う事らしい。 白いご飯が大好きな私にとっては一大事だ。  そこで政府は外国からお米を輸入するらしい。 中国やタイ、アメリカのお米がどんな物かも俄然興味が有るところだ。 だから高騰した国内米を並んで買うよりあまんじて海外か

          プラセボ探偵 光永理香

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          2 Jリーグ発足  私の勤めているレストランはホテルの中にある。 宿泊客の朝食から夜は22:00まで営業している。 もちろん交代制のシフト勤務で今日は遅番なのだ。 何故か閉店とラストオーダーが同じ時間なので 閉店間際にお客さんが来ないかいつもドキドキしながら片付けをしている。 「来るな、来るな」と思っていると入って来るもので、22:00の5分前に男一人と女二人の3人組が こちらの都合などお構いなしにドカドカと入って来た。男は運動選手っぽいガタイをしていた。 憮然として

          プラセボ探偵 光永理香