運動家_ヤスタ yasuta kazuya

元競輪選手の運動家 運動、體に関することについてまとめるnote 運動|氣|血|動|…

運動家_ヤスタ yasuta kazuya

元競輪選手の運動家 運動、體に関することについてまとめるnote 運動|氣|血|動|氣血動 運動は薬|exercise is medicine

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記事一覧

運動のススメ!?

~運動家ヤスタの運動簿vol.9~  常日頃から「exercise is medicine(運動は薬)」などと標榜して運動を推奨しておりましたが、わざわざ時間を作って走ったり、筋力トレー…

西洋医学なるものを疑う

運動家_ヤスタの運動簿vol.8~ どこかの医師が言ってた台詞です。  物騒なタイトルですが正真正銘疑ってます。疑うというよりは不信です。嫌悪しております。そんな私…

裸の履歴書vol.10~濃密な刻

 どこか自分を物語の主人公に置き換えていたのかもしれない。大人になってから学ぶ自分。親子ほど年の離れた子と机をならべて授業を受ける自分。元プロアスリートが学校に…

糖尿病

~運動家_ヤスタの運動簿vol.7~  かつてはほとんど存在していなかったが、急速に世界に広まっている糖尿病。 高血圧(血圧の嘘)、コレステロール(脂肪悪玉説)と生…

裸の履歴書vol.9~上京

 選手会に退会届けを提出してはじめて、引退(正確には登録消除)となる。  さぁ、これからの…「第2の人生なにをしよう?」  勉強がしたい!学生の頃、忌避していた勉…

裸の履歴書vol.8~引き際

 インターネットの普及に伴い競輪選手の代謝制度も、ファンへの認知度も上がってきた。代謝制度の対象となり、強制引退となる者。S級からA級への降格を機に引退する者、若…

裸の履歴書vol.7~めんどくさいやつ

 スタートでつまずきはしたものの、デビュー3戦目にして初勝利を挙げ、順調に駆け上がるかと思われた競輪人生。言ってしまえば、その後もつまづきの連続であった。S・A・…

脂肪悪玉説

~運動家_ヤスタの運動簿vol.6~ 「血圧」に続いて問題にされがちなタイトルとなりましたが、脂肪(コレステロール)はとかく邪魔者扱いされるものであります。 脂肪悪玉…

裸の履歴書vol.6~つまずき

 地元に帰って約1ヶ月の準備期間を経て、いよいよ競輪選手としてのデビューを迎える。デビュー戦を迎えるにあたって師匠から言われたことは、「力(実力)を出し切ってこ…

血圧の嘘

~運動家_ヤスタの運動簿vol.5~ 仕事柄、高齢者の降圧剤の常用を目にする機会が多々あります。血圧、とりわけ高血圧について記していきます。 (※長いため氣になっ…

裸の履歴書vol.5~ベクトル

 競輪選手になるための学校。それが、日本競輪学校(現日本競輪選手養成所)。競輪選手になるためには、ここを卒業(卒業検定がある)して資格検定に合格しなければならない。…

裸の履歴書vol.4~見えない敵…

 浪人生活の始まり。師匠に弟子入り、住み込み生活の始まりであった。師匠宅に住み込んでの生活となると、落語家の修行を連想されるかと思うが、體(からだ)の大きな若者…

裸の履歴書vol.3~階級と理不尽と…

 高校入学と同時にカーストが現れ始める。学校内、クラス内での階級だ。中学でもうっすらあったが高校ほどではない。小学校から一緒に上がってくるのが大半だから、まだ仲…

裸の履歴書vol.2~つくづく…

 中学に入ると、急に校則という規律の世界にまみれる。息苦しさはあるにはあったが、今ほど嫌には感じていなかった。中学に入ってからも、迷うことなく陸上競技を志望。中…

裸の履歴書vol.1~物心ついたときから…

 物心ついたときから、「ものわかり」が良かった。いわゆる「察する」というやつだ。誰になにを言われたわけではなく、両親が離婚していたことを察していた。察しているか…

スポーツ現場を離れた理由

 ~運動家_ヤスタの運動簿 vol.4~  私がスポーツ現場から遠ざかり、アスリートに携わらなくなって、もうすぐ1年になります。2016年から始まったスポーツ現場で…

運動のススメ!?

運動のススメ!?

~運動家ヤスタの運動簿vol.9~

 常日頃から「exercise is medicine(運動は薬)」などと標榜して運動を推奨しておりましたが、わざわざ時間を作って走ったり、筋力トレーニング(休日のジム通い)をすることは、人間の進化の過程からいって至極不自然なことなんだそうです。

 というのも…怠けること、運動を忌避することは不必要な身体活動を避けようとする人間の本能なのだそうです。

 

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西洋医学なるものを疑う

西洋医学なるものを疑う

運動家_ヤスタの運動簿vol.8~

どこかの医師が言ってた台詞です。

 物騒なタイトルですが正真正銘疑ってます。疑うというよりは不信です。嫌悪しております。そんな私ですが、つい7、8年前までは「信者」といっても過言ではないくらいの盲信ぶりでした。風邪を引いたら受診し内服薬をもらう。競輪選手時代は、保険がおりるからとせっせと通院&入院。専門学校でスポーツ整形外科領域を学んでからというもの、西洋医

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裸の履歴書vol.10~濃密な刻

裸の履歴書vol.10~濃密な刻

 どこか自分を物語の主人公に置き換えていたのかもしれない。大人になってから学ぶ自分。親子ほど年の離れた子と机をならべて授業を受ける自分。元プロアスリートが学校に通うことが話題になる。ニュースになる。そんな常に自分本位な発想の下の専門学校入学であったと記憶している。まったくもって目立ちたがり屋である。

 入学して驚いたことのひとつに、クラスメイトの大半が「なんとなく」専門学校を選択していたことだ。

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糖尿病

糖尿病

~運動家_ヤスタの運動簿vol.7~

 かつてはほとんど存在していなかったが、急速に世界に広まっている糖尿病。

高血圧(血圧の嘘)、コレステロール(脂肪悪玉説)と生活習慣病に関する内容が続きましたが、本稿では全糖尿病のうち95%以上といわれるⅡ型糖尿病を取り上げます。

糖尿病とは…

血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が多くなりすぎたまま下がらない病気

〔糖尿病の怖いところ〕
・自覚症状がない

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裸の履歴書vol.9~上京

裸の履歴書vol.9~上京

 選手会に退会届けを提出してはじめて、引退(正確には登録消除)となる。

 さぁ、これからの…「第2の人生なにをしよう?」

 勉強がしたい!学生の頃、忌避していた勉強がしたい!なにを学びたい?

 …。

 體(からだ)のことを学びたい。

 そうだ、学校に入ろう。学生になろう。トレーナーの専門学校に入ろう。小さなコップの中(青森)から抜け出して広い海(東京)に出航する。そして見聞を広める。そん

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裸の履歴書vol.8~引き際

裸の履歴書vol.8~引き際

 インターネットの普及に伴い競輪選手の代謝制度も、ファンへの認知度も上がってきた。代謝制度の対象となり、強制引退となる者。S級からA級への降格を機に引退する者、若しくは最下層の代謝争いを避けその以前に引退する者。競輪選手の引退といえば多様な去り方がある。
 2012年前期(1~6月)の私は代謝制度の只中にいた。つまり「代謝制度の対象となり、強制引退となる者」というわけだ。過去に数度経験している私は

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裸の履歴書vol.7~めんどくさいやつ

裸の履歴書vol.7~めんどくさいやつ

 スタートでつまずきはしたものの、デビュー3戦目にして初勝利を挙げ、順調に駆け上がるかと思われた競輪人生。言ってしまえば、その後もつまづきの連続であった。S・A・Bと3層あるランク(KPK)の最下層B級から脱け出せないまま4年が過ぎ、A級になれたのは2層制となった2002年4月である。競輪選手としては二流、三流もいいところ。

 この頃の私は精神的に参っていた。

 思うように結果を出せないでいる

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脂肪悪玉説

脂肪悪玉説

~運動家_ヤスタの運動簿vol.6~

「血圧」に続いて問題にされがちなタイトルとなりましたが、脂肪(コレステロール)はとかく邪魔者扱いされるものであります。

脂肪悪玉説

「卵は※良質のタンパク源だからたくさん食べましょう!」と説くと、判で押したように「コレステロールが~。」との返答があります。
(※良質のタンパク源=プロテインスコア100)

コレステロール値が高い→高脂血症→動脈硬化→心筋

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裸の履歴書vol.6~つまずき

裸の履歴書vol.6~つまずき

 地元に帰って約1ヶ月の準備期間を経て、いよいよ競輪選手としてのデビューを迎える。デビュー戦を迎えるにあたって師匠から言われたことは、「力(実力)を出し切ってこい」と「先輩の背中を流せ」「帰りの電車では先輩の分の弁当とビールを買え」この3つであった。特にレース以外の2つを強調された氣がする。

 デビューの地は千葉県松戸競輪場。当時、「南関のドル箱」と謂われたお客が入る競輪場(他には川崎、静岡)だ

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血圧の嘘

血圧の嘘

~運動家_ヤスタの運動簿vol.5~

仕事柄、高齢者の降圧剤の常用を目にする機会が多々あります。血圧、とりわけ高血圧について記していきます。
(※長いため氣になった目次の検索を推奨します)

高血圧の嘘

高血圧には二つの嘘があります。
・基準値の嘘
・塩分犯人説の嘘

その前に、血圧が高くなる仕組みから…

なぜ、血圧が上がる(高く)のか?

動脈壁が硬化して内径が広がらなくなるから

【正常

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裸の履歴書vol.5~ベクトル

裸の履歴書vol.5~ベクトル

 競輪選手になるための学校。それが、日本競輪学校(現日本競輪選手養成所)。競輪選手になるためには、ここを卒業(卒業検定がある)して資格検定に合格しなければならない。入学試験に合格した者ならば、まず落ちることはない。稀に落ちる者もいる。在学期間は10ヶ月。

 入学して氣づいたことが二つ。私の「受験回数4回は平均(4~5回※最大9)」だったこと。一発合格は「エリート」と呼んでいた。全国から選ばれた7

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裸の履歴書vol.4~見えない敵…

裸の履歴書vol.4~見えない敵…

 浪人生活の始まり。師匠に弟子入り、住み込み生活の始まりであった。師匠宅に住み込んでの生活となると、落語家の修行を連想されるかと思うが、體(からだ)の大きな若者が何人も同じ屋根の下で寝食を共にする、それはさながらプロレス道場の寮生活のようであった。自転車のトレーニング以外の時間はとにかく雑用に追われる毎日。「のんびり」なんて言葉は皆無。
 住み込みで共同生活を経て、よかったことは、我慢と忍耐の経験

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裸の履歴書vol.3~階級と理不尽と…

裸の履歴書vol.3~階級と理不尽と…

 高校入学と同時にカーストが現れ始める。学校内、クラス内での階級だ。中学でもうっすらあったが高校ほどではない。小学校から一緒に上がってくるのが大半だから、まだ仲良しの空気の中にいるからだ。とにかくこのカーストが嫌いだった。大まかに別けて、階級の上位に位置するのが、イケてる(いわゆる不良)グループ、下位に位置するのがイケてない(不良でない?)グループ。カーストの上位は下位に話しかけないが、下位は上位

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裸の履歴書vol.2~つくづく…

裸の履歴書vol.2~つくづく…

 中学に入ると、急に校則という規律の世界にまみれる。息苦しさはあるにはあったが、今ほど嫌には感じていなかった。中学に入ってからも、迷うことなく陸上競技を志望。中学の部活だからか、田舎の中学だからか先輩、後輩の仲は緩くて敬語はなし、敬称はかろうじてあった。陸上部だから学校の校庭が練習場所なわけだが、陸上部だけが独占しているわけではない。他に野球部、サッカー部、ソフトボール部が共存している。定期的にサ

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裸の履歴書vol.1~物心ついたときから…

裸の履歴書vol.1~物心ついたときから…

 物心ついたときから、「ものわかり」が良かった。いわゆる「察する」というやつだ。誰になにを言われたわけではなく、両親が離婚していたことを察していた。察しているからそこには触れない。
 たまに会う父に「将来、競輪選手になれ!」とまじないのように説かれ続けても、察した。察しているから反発しない。普通は親に勝手に将来の展望を押し付けられているのだから、反発してもよさそうなものである。しかし、受け入れる。

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スポーツ現場を離れた理由

スポーツ現場を離れた理由

 ~運動家_ヤスタの運動簿 vol.4~

 私がスポーツ現場から遠ざかり、アスリートに携わらなくなって、もうすぐ1年になります。2016年から始まったスポーツ現場でのトレーナー活動は、様々なカテゴリー(育成年代から大学生まで)のチームに携わらせていただきました。
 温かく迎え入れてくださったチーム関係者(選手&スタッフ)、現場を斡旋してくださった会社の代表(先生)には、たくさんの経験をさせていた

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