マガジンのカバー画像

裸の履歴書

10
生い立ち~現在まで、そのときのリアルな心情を書き綴る
運営しているクリエイター

記事一覧

裸の履歴書vol.10~濃密な刻

 どこか自分を物語の主人公に置き換えていたのかもしれない。大人になってから学ぶ自分。親子…

裸の履歴書vol.9~上京

 選手会に退会届けを提出してはじめて、引退(正確には登録消除)となる。  さぁ、これからの…

裸の履歴書vol.8~引き際

 インターネットの普及に伴い競輪選手の代謝制度も、ファンへの認知度も上がってきた。代謝制…

裸の履歴書vol.7~めんどくさいやつ

 スタートでつまずきはしたものの、デビュー3戦目にして初勝利を挙げ、順調に駆け上がるかと…

裸の履歴書vol.6~つまずき

 地元に帰って約1ヶ月の準備期間を経て、いよいよ競輪選手としてのデビューを迎える。デビュ…

裸の履歴書vol.5~ベクトル

 競輪選手になるための学校。それが、日本競輪学校(現日本競輪選手養成所)。競輪選手になるた…

裸の履歴書vol.4~見えない敵…

 浪人生活の始まり。師匠に弟子入り、住み込み生活の始まりであった。師匠宅に住み込んでの生活となると、落語家の修行を連想されるかと思うが、體(からだ)の大きな若者が何人も同じ屋根の下で寝食を共にする、それはさながらプロレス道場の寮生活のようであった。自転車のトレーニング以外の時間はとにかく雑用に追われる毎日。「のんびり」なんて言葉は皆無。  住み込みで共同生活を経て、よかったことは、我慢と忍耐の経験。他人と生活することでストレスの耐性がついた。、それと実家にいる限りついてくる甘

裸の履歴書vol.3~階級と理不尽と…

 高校入学と同時にカーストが現れ始める。学校内、クラス内での階級だ。中学でもうっすらあっ…

裸の履歴書vol.2~つくづく…

 中学に入ると、急に校則という規律の世界にまみれる。息苦しさはあるにはあったが、今ほど嫌…

裸の履歴書vol.1~物心ついたときから…

 物心ついたときから、「ものわかり」が良かった。いわゆる「察する」というやつだ。誰になに…