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3分で読める「かも」シリーズ

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過去のnoteから3分で読める「かもしれない」noteをまとめています。パスタが茹で上がる待ち時間なんかにどうぞ◎
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記事一覧

世界は意外とやさしかった

世界は意外とやさしかった

今日は外での用事続きだった。美容院に行ったり、食材の買い出しをしたり、病院に行ったり。

美容院はいつものところのいつもの美容師さん。もう数年来のお付き合い。その時々のわたしの「こうしたい!」をいつもイメージ通りに、そしてけっこうな頻度でイメージ以上にいい感じにしてくれる。

今日も大満足な仕上がりにしてもらった私は、ご機嫌で街を歩いていた。耳にはイヤホンをし、音楽を聴きながら。すると。道端で明ら

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時には靴を履きかえて

時には靴を履きかえて

英語にこんな表現がある。

Stand in their shoes.

直訳すると「他人の靴で立つ」。その意味するところは「相手の立場に立って考える」。靴は歩くのに欠かせないアイテムで、長時間身につける分、カラダ、ひいてはココロへの影響は多大だ。

思えば、普段の自分の生活の中でも、靴が違えば世界の見え方・感じ方が違うことを実感することは多い。

例えば。去年人生で初めて買った9cm高のピン

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高め合いたい派?落ち着きたい派?

高め合いたい派?落ち着きたい派?

とある飲み会の席で、「交際相手or結婚相手に何を求めるか?」という話になった。その場には、独身、パートナーがいる人、結婚したカップル両名などなど、いろんな立場の人がいた。その中に年内に式を挙げるという人がいて、自ずと話題は恋愛や結婚のことになった。そして、ある人が言った。

「一緒にいることで、お互いを高め合いたい派の人と、落ち着きや癒しを得たい派の人がいるよね」

この言葉にその場にいた一同

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個人の生、時代の生

個人の生、時代の生

「女子断髪禁止令」。こんな法律があったことをご存知だったろうか。

調べてみると、明治政府は江戸時代まで身分ごとに決められていた髪型や服装の自由を認めたという。これにより男性に続いて、髪を短くする女性が現れたのに対して、「女性が髪を短くするのはいただけない」ということで、女性が断髪するのを禁止した法律だ。

ショートヘア歴がかれこれ10年以上の私は、この法律の存在を知ってあんぐりした。すきな髪型す

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人生のパートナーを見極めるための三条件

人生のパートナーを見極めるための三条件

帰宅してからずっと喉が痛い。思い当たる節はある。友人たちとお酒を飲みながら3時間以上も恋バナをしていたのだ。人を好きになる決め手は何か、だとか、今までの恋愛で一番の「事件」について、だとか、それはもう延々と。人それぞれ一家言あるのがおもしろい。

そうして帰って湯船に浸かりながら、私は大学時代、ある人に教えてもらった「人生のパートナーを見つけるための三条件」を思い出した。当時20歳そこそこだった私

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過去からの贈り物

過去からの贈り物

ふと思い立って、今までもらった手紙の束を広げてみた。半分くらいは離れて暮らす姉からのもの。姉とは今でも週に数回LINEする中だけど、折々に触れて直筆の手紙でやりとりしている。姉との文通についてのnoteはこちら。

残り半分は年賀状やクリスマスカード、バースデーカードだったり、季節やライフイベントとはなんの関係もない互いの日常について綴った手紙だったり。年賀状は国内在住の友人からのものが多いが、そ

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情熱の「色」は何色?

情熱の「色」は何色?

『情熱大陸』。言わずと知れたドキュメンタリー番組の代表だ。

最近久々にこの番組を見て、以前、この番組プロデューサー(当時)の福岡元啓さんと、番組出演者の作家・石井光太さんのトークショーに参加したことを思い出した。2014年、下北沢の本屋B&Bでのこと。

その中で印象的だったのが、QAタイムで「情熱とは何か?」という参加者からの問いを受けて広がった

情熱の「色」は何色か?

という話。

「『

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懐かしさの宿る場所

懐かしさの宿る場所

先日、数年ぶりに懐かしい街に足を運んだ。街のそこかしこに、思い出が残っていた。

期待で胸を膨らませながら夜行バスで街に着いた夜明け前。ランチの店を探して歩いた昼下がり。みんなで徹夜で作業をした雨の夜。

正直、あの街にあんなに懐かしさを感じるなんて思ってもいなかった。年を重ねるごとに、懐かしい場所が増えていく。

「世界中に第二の故郷を作りたいよね」

旅好きなメキシコ人の友人とそう語り合ったの

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言葉の宝石がつまった絵本『誰も知らない世界のことわざ』

言葉の宝石がつまった絵本『誰も知らない世界のことわざ』

『翻訳できない世界のことば』という本を知っている人もいるかもしれない。詳しい紹介は以下の記事に譲るとして、この本には、世界中の様々なユニークかつ「そうそう!」と共感できるような言葉たちがきらきらと散りばめられている。

何十もある言葉の中には、日本語の「コモレビ(木漏れ日)」や「ツンドク(積ん読)」もある。どれも世界共通で存在している事象だけれど、それを単語として切り取るかどうかは各言語によるのだ

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贈る言葉

贈る言葉

人生の節目節目で、メッセージを贈られることがあると思う。でもきっと大半は入学式・入社式や卒業式で大勢に向けて贈られるものだろう。

時には個人的に改まってメッセージを贈られることもある。私の場合は、大学を卒業したときに研究室の面々からいただいた色紙だったり、仕事でプロジェクトを終えたときにいただいた手紙だったり。

どれも特別で印象的なのだが、特に折に触れて思い出すメッセージがある。

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理想のお葬式のこと

理想のお葬式のこと

お葬式、というものにここ何年も参列したことがない。亡くなったことを後からご連絡いただいたりとか、体調的にどうしても足を運べなかったりだとか。だから、大体は後追いで故人にご挨拶に行くことが多い。

今日ふとある曲を聴きながら、唐突にこう思った。

あ、この曲、私のお葬式で流してほしいな。

葬儀の折に曲を流すのは珍しくもないようで、流したい曲ランキングなんかも出ている。この調査だと、1位は中島みゆき

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あなたはブレーキ派?アクセル派?

「疲れてる?」

ここ数日、何人かにそう聞かれた。わたしとしてはそれほど疲れている自覚はなかったのだが、そう聞かれて、ふっと五感全体を自分自身に集中させたとき気がついた。

「あ、わたし、割と疲れてるな」

昔からそうなのだが、わたしは自分の疲れに無自覚だったり気がつくのが遅かったりする。一度集中し始めると、なかなか止まらない。学生時代も、レポートや卒論が波に乗り始めると、文字通り寝食を忘れて12

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地球とインターネット

地球とインターネット

久々にフランスに住む友人と電話した。SkypeもFacebookコールもなぜだか繋がらず、結局はLINEコールでなんとか通話。今はいろんな連絡手段があるものだ…。

彼女と出会ったのは、もう5年以上前のことで、それ以来直接出会ったことはないけれど、Facebookを通じて何度かやりとりしていた。

電話にせよ、お互いの声を聞くのは実に5年ぶりだった。仕事のこと、恋のこと、行きたい国のこと…。他愛も

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「距離」の取り方

「距離」の取り方

移動という行為・事象に興味があるせいか、距離というものについてよく考える。物理的・心理的距離のこと。

物理的にも心理的にも、遠くにいると対象の全体が見える。細部は見えないけれど。近くにいると細部がよく見える。全体は見えないけれど。森を見るか、木を見るか。

心理的距離はおもしろい。例えば、何かが猛烈に「すき」だとして、それが対象に「近い」ということだとする。この場合、対象から「遠い」とはどういう

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