マガジンのカバー画像

コーヒーの話

15
2021年訪れた大学生としての三度目の夏。私はコーヒーを仕事にしたいと決めました。そしてその後、とあるコーヒーショップで焙煎土をしていました。
運営しているクリエイター

記事一覧

メモ書き|2期目のコーヒー豆買い付け|業務の引継ぎ|チームづくり

メモ書き|2期目のコーヒー豆買い付け|業務の引継ぎ|チームづくり

はじめに。これは、日記であり、メモ書きである。

・・・

どこか、生き急いでいる。複数の仕事をしなら、一週間に半日しか休まない暮らし方を、ここ1年以上繰り返してきた。さすがに体にも心にも息切れが来ているので、意識的にペースダウンする。
物足りなさをもの足りないままにまっすぐに受け取る。今年は厄年らしいので、控えめで動くことを徹底的に意識しようと考えた。そんな1年にしたいと抱負を掲げた2024年の

もっとみる
焙煎納め·考え浸り事

焙煎納め·考え浸り事

焙煎士としての1年

焙煎士として、過ごしてまる1年が経た。

正直に、実務の内容においては焙煎土という職人的な働き方より、プロジェクト・マネジメントのスキルが求められることの方が多い。
生豆の買い付けをはじめ、輸入、物流の動き、製造、供給まで多方面に視点を置かなければならず。豆を焼く、モノをつくるということは、この数多くの仕事のうちの一つという認識でいなければ、柔軟な仕事対応ができなくなる。

もっとみる
麹(Koji)でつくるコーヒーの話

麹(Koji)でつくるコーヒーの話

 みなさんは「麹」で発酵させるコーヒーがあることをご存じでしょうか?
はじめて麹を使ったコーヒー精製の光景に出くわしたのは、2022年の10月でした。
白い真空バケツの中に、コーヒーチェリーが入っていたので「“これはなんだ?”」と農家さんに聞いたところ、「“Japanese Yeastを使っている!”」と笑顔で答えていました。
「‘Japanese yeastって何や?’」と思ったところ、それが

もっとみる
エスプレッソの故郷に訪れ、カフェインを摂りすぎた、イタリア紀行文②

エスプレッソの故郷に訪れ、カフェインを摂りすぎた、イタリア紀行文②



"A cup of coffee with love to my lady" 
なんちゃって「ノッティングヒルの恋人」の男子主人公が言ってそうなセリフですが、現実、僕には言えなかったです。それを言いたくなるほどの運命的な恋をしたこともないですし、そのセリフを衝動で言ってしまうほど酷く酔った夜もまだ訪れていないです。なんてことを考えながら、自転車に乗って出勤した朝でした。

・・・

・・

もっとみる
エスプレッソの故郷に訪れ、カフェインを摂りすぎた、イタリア紀行文①

エスプレッソの故郷に訪れ、カフェインを摂りすぎた、イタリア紀行文①

A cup of coffee that I love with romance gonna be continue…
なんちゃってとても変な英語を文章を書きながら一人でつぶやいてみます。旅の記録を残したく、個人の印象論ですがイタリア旅行中の各地域で感じたコーヒー文化の特徴を写真と文章で残してみました。

・・・

・・



長い弓のように北から南へ、縦に長い日本列島。
その地理的条件により、

もっとみる
美味しいラオスのコーヒーが日本では珍しい理由

美味しいラオスのコーヒーが日本では珍しい理由

どうも、Jongです。
2週間ほどラオスという国にいました。村上春樹さんの紀行文集、「ラオスにいったい何があるというんですか?」の中のラオスです。本の題材のように、ラオスにはいったい何があるんですか?というのが一般的にはラオスの強いイメージだと思いますが、実はラオスにはコーヒーがあります。そうです、COFFEEです。しかも、かなりの美味しいコーヒーがあります。浅煎りにして飲んでみたくなるような文脈

もっとみる
コーヒーはメディア媒体になりうる。

コーヒーはメディア媒体になりうる。

 「コーヒーはメディアだ。常に中間にある。でもコーヒーを真ん中において動く世界もあるんだよな。」

今日の朝に呟いたことだ。

 「コーヒーがなんでメディアなの?どういうことや」と突っ込みたい方がいるかもしれない。一応、メディアを専攻している現役学生なので、学生らしいタイトルをつけてみた。

 昨夜は「コーヒー&シガレッツ(2003)」という映画を見た。映画の感想でだが、複数のエピソードを通して、

もっとみる
振り返って思うけど、やっぱり悪くない学生生活だったよ。

振り返って思うけど、やっぱり悪くない学生生活だったよ。

 図書館で貸出した本にコーヒーをこぼして、弁済申請をするために、生協の本屋さんへ向かった。手続きを待つ間、推薦図書コーナーを軽く見てみる。【シカゴ学派の社会学】、「ああ、この本ね。2年生の時、読んでたな。興味深かったよ」、見田宗介さんの【社会学入門】「ああ、講義で読めって言われたから、読んだけど何だかんだ今も内容覚えているんだよな」

 卒論を写真論にしたので、最近、あまり読まなくなった社会学関連

もっとみる
思い悩みながら、フリーランス2年目突入。思考を整理するノート

思い悩みながら、フリーランス2年目突入。思考を整理するノート

どうもこんにちは。Jongmin(ジョンミン)です。気づけば大学4年生。今のところは休学、留年なしの皆勤賞。高校生の時もかなりの頻度で学校をさぼってたので、自分でも驚いています。入学当初から周囲の友人には誰より早く大学を辞めそう、休学してそうと言われるランキング上位だったので、繰り返し自分でもびっくりです。

個人的に大学生時代の分岐点は3年生だと思います。一般的にはゼミに入り専門的な勉強が始まる

もっとみる
【夢と本、そして力と壁-1年の振り返り】

【夢と本、そして力と壁-1年の振り返り】

今年も残り数時間ですね。2021年もたくさんお世話になりました。まだ「何かを報告できるほどのことを成し遂げれていない」SNSには、直接的に何も書いていませんでしたが、この機会に軽く近況報告をさせてください。

0.今年の気づき
A.自分自身の「轍」を否定しない。
→自己省察、その上で謙虚な姿勢を持つことは重要ですが、自分を愛せるのは、まずは自分。だから苦しくとも自らを否定、批難してはいけないと気づ

もっとみる
3年経て、バリスタという仕事に憧れを捨てられた気がする。

3年経て、バリスタという仕事に憧れを捨てられた気がする。

 高校生の時、ハンドドリップで淹れた一杯のコーヒーに出会いました。
それはインドネシア、マンデリン。口から脳裏まで届くコーヒー感
(*ここでは、苦味という意味で使用していますが、コーヒー感という表現にはたくさん議論の余地があると思います。_(._.)_)
でもハンドドリップならではのクリアな味が、どこか心地よくて、コーヒーというものに憑かれてしまいました。

2016年、2017年、2018年、

もっとみる
ファーストタトゥー

ファーストタトゥー

あえてタトゥーを彫るべき理由はなかった。個人の個性を表現し、自由さの象徴という巨大な精神勝利が裏に存在するだろうが、結局は「個の時代」という流行の波にさらされるのだ。

崇高なる思想や覚悟を決めるためといった捉え方もできるが、一流の人間は語る、表現する暇もなく努力をするだろう。そういう意味で、自分は全く一流からは程遠いとしばしば感じる。

 タトゥーを彫った理由は、素直に゛若いから好きなことがした

もっとみる
夜明けには、コーヒーを求め空港に向かうだろう。

夜明けには、コーヒーを求め空港に向かうだろう。

・・・

海外に行きたい。

・・・

日本の海の外へ出たい。。

・・・

まずどこから行きたいかといえば
とりあえずエチオピアです。
好きなバンドのYogee new waves の曲「Hello Ethiopia」を聴きながら、エチオピアの風に吹かれ、現地の人々のコーヒーセレモニーを受ける自分を想像する。

曲の歌詞自体は、別にエチオピア関係ない気がしますが、どこか神秘的で、抽象的。まずエチ

もっとみる
黒い歴史の上で成り立つ黒い液体

黒い歴史の上で成り立つ黒い液体

コーヒーを飲む時に、常に心がけていることがあります。

”私は、どれほど贅沢な人間なのか”

どの指標において考えるかによりますが、
正直に、今の日本社会で経済的に何も心配のない富裕層がどれほどいるでしょうか。若い世代の貧困が深刻な社会問題として台頭したのも、今更感があるくらい、「普通の大学生」は「お金がない」のです。

私も普通の大学生なので、日々の暮らしにおいて「節約と選択、そして妥協」の連続

もっとみる