猫を棄てる感想文

「猫を棄てる」を読んで思うことを語るときに私の語ること

文藝春秋掲載版の村上春樹「猫を棄てる」を読んだときの感想です。

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ページを開くと、バットを持って微笑む村上少年と横でグローブをはめてしゃがむ父。

 これからどんなことが語られていくのかわからないけれど、とにかくこの写真だけで今から読む文章は正解だ、と思える。面影のある村上少年、やっぱり少し似ているお父さん。

 この文章を書き、発表に至った村上春樹の心情を若輩者

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え…うれしい…
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『猫を棄てる』 :村上春樹の劣等感とは

  この本は、村上春樹が亡き父と向き合うという体をとって、自分自身と向き合った本だと思う。

  劣等感。裏切り。葛藤。村上春樹に!そんなことあるはずがない!と言いたくなるような感情を押さえてながら読み進めた。本当に?本当にそんな村上春樹がいるの?と何度も確認した。最終頁には何が書いてあるのか、自分の気持ちが落ち着けるのだろうかと、最後まで興味深く読み進めた。

『今でもときどき学校でテストを受け

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あなたのスキで、私の今日一日が素敵になりました!
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「猫を棄てる」は何のメタファーか

こんにちは。梅雨が明けたと思えば陽光が容赦なく照りつけ、ここぞとばかりに鳴く油蟬の声が染みています。

さて、村上春樹さんの作品で、今年に入ってから刊行されました「猫を棄てる 父親について語るとき」を読みましたので、想うところを書いていきます。

タイトル通りなので、ネタバレにもならないと思いますが、村上さんが少年時代に「猫を棄てにいった」エピソードが語られます。独自の文体で、情景が暖かく、くっき

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ありがとうございます! 嬉しいです
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#猫を棄てる感想文

村上さんは、きっとお父様の人生にしっかりと、含まれていたのだと思います。

ダンス・ダンス・ダンスを読んで思ったこと。

励みになります(*'ω'*)
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人の心に残る物語は、人を傷つける物語であるー『猫を棄てる』ー

『人を傷つける物語を描きたかったんです』

これは進撃の巨人の作者、
諫山創氏の言葉です。

六本木、森アーツセンターギャラリー『進撃の巨人展FINAL』で
この言葉に出会ったとき、

何かを生み出していく作り手の壮大な、もっと言えば呪いのような因果を感じて、
一人恐ろしさに立ち尽くしたのを覚えています。

『猫を棄てる』のページを閉じた時、私はこの言葉を思い出していました。

不思議な繋がりを感

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見つけてくれてありがとう!
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書評 村上春樹『猫を棄てる』

村上春樹が、これまでほぼ語ることのなかった「父親」について書いた、短い随筆。挿絵は高研(ガオ・イェン)という台湾出身のイラストレーター。村上春樹じしんの要請によって実現した組み合わせのようである。

村上春樹がじしんの「父」について語るというのは、ある程度の愛読者であればかなりの事件だということがわかるだろう。批評のレベルでも、村上春樹の小説には「父」、つまり「聖なる天蓋」が不在している、というこ

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本日7/10(金)12:00、noteに書いた村上春樹『猫を棄てる』読書感想文が、文藝春秋BOOKSさんのサイトに転載されました!数ある投稿の中から選んでくださりありがとうございます。記事はこちらです!
https://books.bunshun.jp/articles/-/5623

わたしもスキです♡
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『猫を棄てる 父親について語るとき』 村上春樹

村上春樹のエッセイ。

猫を棄てに行き帰宅したら、棄てたはずの猫が自分たちよりも先に家に帰っていた。

このエピソードを比喩として、棄てたはずのもの抑圧されたものが回帰するという、村上春樹作品によく登場するフロイト的なモチーフがここでも使われている。

人には、おそらくは誰にも多かれ少なかれ、忘れることのできない、そしてその実態を言葉ではうまく人に伝えることのできない重い体験があり、それを十全に語

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ありがとうございます
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⁑お知らせ⁑文藝春秋BOOKSに「猫を棄てる」感想文が掲載されました。

 先日、noteに投稿した記事「棄てられた猫、棄てられなかった猫」が、文藝春秋BOOKSに掲載されました。
 村上春樹さんの作品を初めて読んだ私が、感じたままを言葉にした文章。
 より多くの方の目に触れる機会を頂けたことが嬉しく、心から感謝しております。
 こんな風に広がる本の輪を、大切にしたいと思います。
 いつも読んでくださる皆様、noteの中で見つけてくださった方々、本当に有難うございます。

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また読みに来てください! 有難うございました!!
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