岸辺ゆな

美術・建築のアートガイド(英語)をやってます!

岸辺ゆな

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マガジン

  • 美術好き通訳ガイド1年目の失敗談──東京街歩き綴り

    失敗談を書きます

  • 翻訳メモ

  • 光のあるうちに光の中を歩く

    47都道府県の写真にまつわる話について書いています。写真家、写真美術館、写真集を扱う本屋さんなどなどの紹介。

最近の記事

クウェートから来た車椅子の女の子──東京街歩き綴り

仕事の案件が確定すると、国際電話の番号でどこの国から来たお客さんなのかだいたい予測できるのだが、年齢や性別は分からないので、会うまでどんな人か分からない。必ずメールで事前に挨拶するのだが、名前を見ただけでは性別が分からないので、Mr.をつけるかMs.をつけるか最初は戸惑っていた。何度も間違って「これは失礼すぎる!」と思ったので、もう、日本語の「さん」を使って「-san」として書くことにした。日本語ってそういう文脈では便利な言語だ。 ある日、案件が決まると中東のクウェートの国

    • 治水の専門家が分析した本『広重の浮世絵と地形で読み解く 江戸の秘密』

      小学5・6年生のときの担任が歴史専門の先生で、授業がめちゃくちゃ楽しかった。5年生のときの最初の歴史の授業は、先生が振り分けた歴史上の人物の絵をそれぞれが鉛筆で描いてクーピーで塗るというものだった。私は2人描いた。歌川広重と与謝野晶子だ。2人とも旅行が大好きだったみたいで、日本の隅々の町の絵や和歌を残していてすごいな…と思う。 歌川広重は本当にすごく絵がうまい!特に構図のセンスがずば抜けてる!と小学生のときの自分は感じて、とりあえず、図工の時間に画用紙が配られると、手前に何

      • はじめての築地──東京街歩き綴り

        東京に6年も住んでいるのにちゃんと築地に行ったことがなかった。2022年の3月末に通訳ガイドという仕事をやりはじめて、一度も足を運んだことがなかった東京の観光地に行くように。「知らんことたくさんあるな!」と月並みな感想を心の中でつぶやきながら1日2万歩ほど歩き回っている。 はじめての通訳ガイドのお客さんは友人の結婚式に出席するために京都に行く予定の女の子とその母親のアメリカ人の親子だった。母親はむかしアイススケートをしていたらしく、「知ってる選手を電車で見かけて…!」と大興

        • 買ってよかったもの 低カロリー編

          こんばんは。最近、低カロリー厨なのでどんなものを食べているかリストを作ってみました。 1.ノンアルコールのハイボール 元々ハイボールを美味しいと思ったことがないけど、ダイエットのために嫌々飲んでいたら飲めるようになってきた。しかし、カロリーをもっと控えたいな〜という願いを叶えるにはノンアルハイボールがあるのだ。100mlあたり6kcalくらい。優秀。 2.湯田ヨーグルト ダイエットといえば、ヨーグルト。食べすぎるとカロリーが高いけれど、ポテチを食べるより後悔しなくて済むと

        クウェートから来た車椅子の女の子──東京街歩き綴り

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        • 美術好き通訳ガイド1年目の失敗談──東京街歩き綴り
          2本
        • 翻訳メモ
          12本
        • 光のあるうちに光の中を歩く
          49本

        記事

          最近買ったもの

          コンビニのコーヒーを買うことが多かったこの冬、「自分でいれた方が安く済むのでは?」と考えコーヒーをいれるための一通りの道具を揃えてみた。 ①コーヒーミル 2月上旬に行った友人宅でいれてもらったコーヒーがめちゃくちゃ美味しくて、その時彼女が使ってた道具っぽいものをネットで見つけてすぐに購入した。自分で豆をひくってそんな…と昔の自分は思っていたけれど、朝からいい香りで目覚めるとリラックスできていい。 ②ドリッパー これも友人が持っていたものを真似してアウトドア用(折りたた

          最近買ったもの

          2023年 通訳案内士の受験記録〜!(合格体験記)

          1.最初の一歩記録によると、2022年6月26日の夕方、突然、通訳案内士の試験を受ける気持ちに。7月11日に試験の申し込み。(一次試験の8月21日(日)まで1ヶ月ちょっと!) そこから、本屋さん(東京駅の丸善)や図書館に通い情報収集を開始。はじめに、合格した人の体験記を読んだ。自分がどの人に近くて、どんな勉強法があっているのか考えるヒントを得るため参考に。ロシアの軍事研究家のイズムィコ先生の奥さんのロシア語通訳案内士の合格体験記も載っていて驚いた。 2.合格ラインの確認と

          2023年 通訳案内士の受験記録〜!(合格体験記)

          美術検定1級に合格するためのヒント(試験まで2週間...)

          こんばんは、以前noteで美術1級合格者の方に簡単なアンケートを取ってブログを書いた者です。美術検定が近づくにつれて、過去のnoteを読んでくださる方が増えてきたので何か思い出して書けることがあるのでは?と思い、再び記事を書くことにしました。資格試験ブログを書いている方にも取り上げていただいたみたいで、ありがとうございます🙏 さて、美術検定まで残り2週間ほどになったので、もうありとあらゆるブログを読み漁ってもう何も読むものがない…という人とおしゃべりする感覚で書いてみようと

          美術検定1級に合格するためのヒント(試験まで2週間...)

          最近買ってよかったもの5つ

          デスクワークのせいで肩が岩みたいになってしまった時に使ってみたら木のころころした感じがちょうどよくてハマった。ニールズヤードの売り場の青いエプロンのお姉さんは、とにかく可愛い。疲れ果てた女子が店内に何人も彷徨っていて、例えは悪いけれど、蜘蛛の巣にかかった蝶みたいにみんな店から出られなくなる。お姉さんが、いろんな香りのするアロマ系のクリームを手に塗ってくれたり、マッサージ道具を手に取り、優しいしっとりした声で使い方を教えてくれる。それで、ついつい散財してしまうのが、ニールズヤー

          最近買ってよかったもの5つ

          英語圏のコメディアンが好き

          私は英語圏のコメディアンが大好きです。James Corden(おそらくコメディアン界隈でいちばん器用かつ顔が広い人)、Derren Morran(映画『ショーン・オブ・ザ・デッド』に出演、BBC『Black books』主演)、Tim Minchin(ロアルド・ダールの児童文学をミュージカル化、オーストラリアが誇るロンドン在住のピアノ演奏系コメディアン)、Jimmy Carr(大企業を辞めコメディアンに、口を開けば皮肉しか言わない変わり者)、Jimmy O. Yang(香港

          英語圏のコメディアンが好き

          2021年の振り返り(箇条書き)

          (表面) ・ハングルの読み書きができるようになった(もう忘れかけている) ・日英、英日の翻訳者のトライアルに合格した ・4コマ漫画(英会話)の連載を講談社で30回ほど続けた ・ドイツ在住の作家の図録に掲載されているエッセイを翻訳した ・MoMAのキュレーター シャーカフスキーの論文を翻訳した(まだ終わってない) ・転職してwebメディアの編集者になった ・写真評論家打林俊さんのゼミが面白かった〜友人ができた ・写真評論家飯沢耕太郎さんと翻訳について話した ・写真評論家タカザワ

          2021年の振り返り(箇条書き)

          『パ・ラパパンパン』 クリスマスに読む物語

          コートなしで外を歩くとたちまち風邪を引きそうな底冷えした日。11月28日に東京公演の千秋楽、松たか子主演の『パ・ラパパンパン』をみた。場所は渋谷Bunkamuraのシアター・コクーン。千秋楽ということもあり、二階席までぎっしり人が詰まっていて満員御礼。舞台終了後には歓声が湧き上がりスタンディング・オベーション、拍手の嵐...だったのだが、私は席にポツンと一人座ったまま、ん、よかったんだけど、手放しで全て受け入れられないなと思った演劇だった。 『パ・ラパパンパン』は19世紀の

          『パ・ラパパンパン』 クリスマスに読む物語

          #翻訳メモ 13.資料の整理をどうにかせねば...

          たぶん、語学の専門学校や大学を卒業した人は誰でもやろうと思えば翻訳者になれるんじゃないかと思う。それくらい、今は翻訳ソフトや、辞書、校正ツールがあふれている。 学芸大のもう退職されたある先生が、「明治の頃は先生が辞書を持っていて、その知識欲しさに学生は学校に通った」とお話しされていた。しかし、今は辞書はお金を払えば購入できるし、パソコンだって、バイトをがんばれば高校生でも買える。たしかに、映像翻訳の業界の30万円くらいする異常に高いソフトもあるが、それを除けば、基本ツールは

          #翻訳メモ 13.資料の整理をどうにかせねば...

          #翻訳メモ 12.トライアルを受けるときにずっと聞いていたネットラジオ

          星野源のファンだ。ファンと言っても、一度もライブに行ったことがない、ラジオを熱心に聞くタイプのファンだ。 星野源は現代のアンディ・ウォーホルだという印象を持っている。メディアをどのように使えば、広く大衆にメッセージが届くのか実験をし続けているからだ。インディーズバンドしか聴かないような音楽好きの人の中には、もしかしたらデビュー当時のギター一本で弾いていたような素朴な音楽の頃は好きだったが、ポップすぎる音楽になってファンを辞めた人もいるかもしれない。 私は言いたい。一部の人

          #翻訳メモ 12.トライアルを受けるときにずっと聞いていたネットラジオ

          #翻訳メモ 11.文法の復習にオススメの1冊

          地方出身、純ジャパ(帰国子女じゃない)で、通訳者になった大学時代の友人に「文法を復習したいんだけど、オススメの1冊を教えて!」と尋ねたら、この1冊を教えてくれた。 (私が通っていた大学から唯一彼と私だけがイギリスに留学したのだけど、その縁で今もお茶をする仲間だ。会うたびに彼がいろんな経験をしているので、やばい、自分も勉強しないと...。という気分にさせてくれる。) 実は私は「ビジネス英語に興味がなさすぎ」&「とりあえずTOEICやっとけば就職に有利の言説への拒否」で、TO

          #翻訳メモ 11.文法の復習にオススメの1冊

          勉強についてちょっとだけ考える

          入社試験の適性検査を受けると「地に足がついていない理想主義」みたいな結果が出る。自分が何か行動をおこす起点になっているのが、「こうなりたい」「現状を打破したい」という割とふわっとしたイメージらしい。そういう「こうなりたいなぁ」というイメージを膨らませることは好きなので、それに近づこうとする手段が勉強だと考えている。 「こうなりたいなぁ」は当たり前だけど自分が考えて決めることで、そのためには「何をやっているときの自分が楽しいのか」「いま自分は何に時間を割きたいのか」とよく考え

          勉強についてちょっとだけ考える

          #翻訳メモ 10.フォロワーの方からの質問にお答えします

          ありがたいことに、私のnoteをみてツイッターをフォローしてくださった方から質問をいただいたので、お答えしようと思います。きちんと答えられるか分からないですが、書いてみます。 1.どのように最初の翻訳の仕事を始められましたか?色々方法はあると思うのですが、noteに書いてらしたように、トライアルに応募してという形でしょうか。また、資格やスクールなどは必要でしたか。 とにかく、自分ができそうな翻訳の仕事を(最初はボランティアでもいいので)引き受けて、履歴書に書けるようにする

          #翻訳メモ 10.フォロワーの方からの質問にお答えします