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光のあるうちに光の中を歩く

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47都道府県の写真にまつわる話について書いています。写真家、写真美術館、写真集を扱う本屋さんなどなどの紹介。
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記事一覧

(最終回) 過激派 —千葉にゆかりのある写真家 北井一夫

今回は千葉にゆかりのある写真家、北井一夫さん。 shashasha(写々者)のオンラインショップで…

岸辺ゆな
3年前
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写真は記号-東京にゆかりのある写真家 名取洋之助

名取洋之助の著書『写真の読みかた』を読了した。 まずは、全く関係がないけれどドイツのビー…

岸辺ゆな
3年前
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セヴェルナヤ・バレズニ-栃木にゆかりのある写真家 福田俊司

福田俊司さんは1990年代からシベリアに生息している動物を撮影している写真家だ。 ロシアに住…

岸辺ゆな
3年前
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1959年に活動を開始した写真家集団VIVOのメンバー-茨城にゆかりのある写真家 川田喜久…

川田喜久治さんの名前をGoogleで検索すると、なんと2021年2月14日現在「サンフランシスコ近代…

岸辺ゆな
3年前
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KYOTO GRAPHIEのファウンダー -京都にゆかりのある写真家 ルシール・レイボーズ

昨年は2度京都に行った。 1回目はKYOTO GRAPHIEの開始2日目から4日間ほど滞在。2回目はGoToト…

岸辺ゆな
3年前
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写真新世紀2020年度グランプリ-長野にゆかりのある写真家 樋口誠也

今年で募集を停止すると発表された写真家の登竜門のコンペ、写真新世紀。 1991年にスタートし…

岸辺ゆな
3年前
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神殿 -神奈川にゆかりのある写真家 十文字美信

十文字美信はとにかく変わり者らしい。 私が好きな写真評論家の渡辺勉が「変わり者」と彼のことを紹介している。 渡辺の著書の『現代の写真と写真家』によると、十文字は「県の公務員をやめ、ライトマンや篠山紀信氏の助手を経て、昭和46年(1971年)にフリーとなる。」現在73歳である十文字は、1975年出版の本の中ではあたりまえだが新人として扱われ、将来有望と書かれていた。 渡辺勉は以下のように続けている。 十文字美信は、神奈川県に生まれている。聞くところによると、少年時代はな

山梨には2つの写真美術館がある -山梨にゆかりのある写真家 岡田紅陽

山梨に細江英公さんが館長の清里フォトアートミュージアムという公立の写真美術館があり、ヤン…

岸辺ゆな
3年前
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江戸末期に狩野派に絵画を学び、アメリカ人に写真を教わる-静岡にゆかりのある写真家 …

下岡蓮杖(1823-1914)という名前を今日まで聞いたことがなかった。 長崎で上野彦馬が写真館を…

岸辺ゆな
3年前
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写真評論家の写真を発掘したい -岐阜にゆかりのある写真家 渡辺勉

1年前くらいに神保町の小宮山書店に写真に関する書籍がそろっていると友人から教えてもらい、…

岸辺ゆな
3年前
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家族の温かさを真正面から -三重にまつわる写真家 浅田政志

今年の秋に封切りされた映画『浅田家』は二宮和也さん主演で大ヒットし、日本アカデミー賞の7…

岸辺ゆな
3年前
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いわさきちひろとコラボ?-群馬にゆかりのある写真家 石内都

2020年に行きそびれた場所はたくさんある。 そのうちの1つは練馬区のちひろ美術館で開催され…

岸辺ゆな
3年前
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人間らしく跳ねる−愛知にゆかりのある写真家 志賀理江子

志賀理江子さんは東北に移住して12年ほど。 現在は、元々パチンコ屋だった建物を改装したスタ…

岸辺ゆな
3年前
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海底に沈む青い色 -埼玉にゆかりのある写真家 野口里佳

写真について考えている時間が好きなので、今日は夜更かししてもう一人写真家を紹介することにする。 野口さんは星空を撮ったり、海を撮ったり、広いものが好きなのかなぁと思う。なかでも、2017年の〈海底〉シリーズは私が大好きなシリーズだ。 静止した海底って意外とみたことがない。 この青い光とその光に照らされる海底の黒い人影のコントラストがなんともいえなくて目を留めてしまう写真群だ。いくつかホームページから引用する。 太陽か!?月か、いいえ、海底に瞬く懐中電灯です。 夏夜に