見出し画像

#翻訳メモ 10.フォロワーの方からの質問にお答えします

ありがたいことに、私のnoteをみてツイッターをフォローしてくださった方から質問をいただいたので、お答えしようと思います。きちんと答えられるか分からないですが、書いてみます。

1.どのように最初の翻訳の仕事を始められましたか?色々方法はあると思うのですが、noteに書いてらしたように、トライアルに応募してという形でしょうか。また、資格やスクールなどは必要でしたか。

とにかく、自分ができそうな翻訳の仕事を(最初はボランティアでもいいので)引き受けて、履歴書に書けるようにするといいかもしれないです。

私が最初に公式に翻訳の仕事をしたのは、夫婦で経営されている小さな投資会社で働いているときに投資先の会社概要やプレスリリースを日英翻訳したことです。エンタメ系の会社が多かったのですが、海外からの投資家がホームページにアクセスすることがあるので、翻訳を頼まれました。最近では、大学時代の友人や、ツイッター経由などでお仕事をいただくこともあります。

フリーランスの場合、トライアルを受ける以外には、チェッカー(翻訳ミスがないか確認する校正の仕事)から始める人や、派遣社員(時給1000〜2000円程度)からはじめて独立する人がいるみたいですが、圧倒的に実務翻訳の分野(医薬、自動車、IT、半導体など)のニーズの方が多いので、どうしても翻訳で食べていきたいのであれば、実務翻訳の分野を選択した方が良さそうです。私の場合は、文芸翻訳(とくに美術分野)にしか興味が持てないので、会社員をしながら美術分野の仕事を中心にやっていこうと考えています。

ちなみに、翻訳や通訳は派遣社員で働いている人が多いですが、登録先によっては副業禁止のところもあるので注意が必要です。

資格については、英検やTOEIC、TOEFLはある程度の指標にはなりますが、最終的には「自分が翻訳したい分野の英語(あるいは他の外国語)が読めるかどうか」が大事だと思います。おそらくある程度語学ができれば何でも「読めてしまう」錯覚に陥りがちですが、「速く、正確に、深く理解した上で読める」ようになるには、自分の分野を決めて、その分野の本を読み込んで背景知識をためたり、辞書や校正ツール、もっと言えばパソコン(翻訳業界ではwindows向けのソフトウェアが多いと最近気づいてきました...)などの作業環境を整備をするのが大事だと思いました。

それから、翻訳学校についてですが、私はあまり学校が好きじゃないので(決まった時間に通うのがどんどん苦痛になって行かなくなってしまいます...)、ちゃんと通ってはいません。しかし、もし文系の人が理系の分野に挑戦する場合や、映像翻訳などの特殊な業界ルールがあって専門のソフトウェアを使うような業界を目指すのであれば、独学よりも学校に通った方が近道だと思います。ただ、ありがたいことに、翻訳者の人の中にはツイッターやブログで発信している人が結構いるので、ググって読んでみるのはいいかもしれないです。(参考にしているツイッターやブログは今度時間があるときにnoteにまとめます!)

2.会社での仕事も翻訳に近い分野ですか。私は今大学院生で就職活動をしており、迷っているところがありお聞きしました。もちろん新卒ですぐ翻訳の仕事というのは難しいので副業をできる仕事がいいのかな、と思っています。公務員として働きながら勉強とも考えたのですが、副業ができる仕事か翻訳に近い分野の仕事(編集とか)が良いでしょうか。

今の会社では翻訳はしていないですが、英語でのやりとりは結構あります(外国人の割合が3〜4割くらいの会社です)。公務員や大企業に入ると、副業をするのが難しくなってしまうのが難点ですが、それでも翻訳同人誌を出したり、ボランティアで経験を積んだりはできるかもしれません。その点、まったく違う分野の会社に就職して残業をなるべくせず、副業で翻訳をするのはいいかもしれません。また、外国語の書籍を扱っている出版社で制作管理をしたり、翻訳会社でコーディネーターをするのも経験が積めるので、ひとつの候補としていいかもしれないです。しかし、副業と本業の業界が近すぎると、あまりいい顔をしない会社もあるみたいなので、ゆるい会社を選ぶなどした方がよいかもしれないです。

まとめ
最近気づいてきましたが、ひとくちに「翻訳の仕事」といっても、ニュースなど納品までのスピードが重視されるものやマニュアルのようにシンプルに伝える言葉が要求されるもの、小説のように日本語の豊かな語彙が必要なものもあります。さらに、最終的な形式が映像なのかwebなのか、書籍なのかでも翻訳のテクニックが全く違ってくるので、自分がどれを得意分野にしたいのか早い段階で気づけるといいのではないかと思いました。(そんなの気づくの難しいですが...!)まずは、実務翻訳と文芸翻訳のどちらがいいのか、出版と映像どちらがいいのか、など基本的な選択肢を挙げてみて、逆算しながらその分野に詳しくなっていくのがよいと思いました。まだまだ私もできていないことも多いですが、参考にしていただければ幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?