雰囲気

書評・日記など。

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最近の記事

正直な、話。

正直な話。 私は飽き性で、気分屋だ。 その証拠にこのnoteを放置して、 3ヶ月が経った。 だけど、けれど、だけれども、 私は書くことが好きだ。 言葉が好きだ。 そりゃ、時に傷付けられることもあるけれど。 痛くて、苦しくて、 うるせーよ、バカ。なんて日もあるけれど。 言葉に助けられたことも真実だ。 だから、書きたい。 書いて、その言葉が誰かの役に立って。 誰かを助けることが出来て。 生活できたらそんな幸せなことはない。 だけど、私飽き性なんだ。 そして、忘れやすい

    • 泣きたくなるほど、嬉しい日々に。

      泣きたくなるほど、嬉しい日々に。 というクリープハイプのアルバムを聞いた。 このアルバムを開くのは 本当に久しぶり。 当時、円盤でゲットして、 そっと車の再生機に入れた瞬間。 「今今ここに君とあたし」がスピードを上げて、私の脳内を走り回った記憶がある。 新しい生活を始めるかもしれない。 新しい場所に引っ越して、 今までの経験も友達も全部切り離して、 新しいスタートを切ろうと考えていた時期だった。 尾崎世界観の、なだめるような優しい声と、変わらないクリープハイプの演奏が私

      • 日記みたいなもの。

        家を出る。自転車に乗る。 徒歩でも行ける距離を自分の足腰を甘えさせるためだけに、自転車に乗る。 「!?!」 風が気持ちいい。と思ったが、 そうでもなかった。やはり暑い。 だって8月やし。 2輪に跨って、地面を進んでいるこの現実が 恐ろしくなってくる。 「え、私、どうして2輪乗れてんのやろ…」 今まで考えたこともなかった。 どうして私は自転車に乗れてるんだろう。 幼少期、小学校に入る前に、 じいちゃんが夜まで自転車の練習に付き合ってくれた。だから私は自転車に乗れ

        • 夏の始まり、ダイエットの始まり。

          食べることが、好きだ。 という愛の告白をしたい。 心の底から叫びたい。 私は、食べることが好きなのだ。 仕事中も、 夜に作る海鮮丼のことを考えている。 今日はご飯に何をのせようか考えている。 サーモンの刺身や、 はまちの刺身、マグロやイクラが 私の頭の中をぐるぐる、めぐる。 いつ、何時に、足を運べば…!!! 仕事が終わって、少し寄り道して、 時間を潰せば、 スーパーでお刺身が半額で買えるかもしれない。 ということを考えている。 考えていると、 「すみませ

        正直な、話。

          自分のことばかりで、情けな苦なるよ。

          深夜にお酒を飲みながら、 目が腫れるまで泣いた。 それは、かけられた言葉や、 感じ取った空気に、 自分がダメージを受けたからだ。 すぐにいろんなことに傷付くし、 すぐにいろんな言葉の意味を深くまで 解釈して、また傷付く。 私は、いっつも自分のことばかりで。 自分のことしか考えられなくて、 本当に情けなくなる。 馬鹿だなぁ、とか、 クソだなぁ、とか。 ムカつくなぁ、とか。 人はもっと、人のことを考えているんだろうか。 もっと大切な人のこととか。 大切な恋人のこととか

          自分のことばかりで、情けな苦なるよ。

          エンドレスリピート天津飯、「あ、ども、お久しぶりです」(0327)

          仕事終わりに、図書館へと立ち寄る。 図書館が大好き。 まだ読んだことのない本たちから、呼ばれている気がする。 貧乏な人間にとって、図書館はビュッフェだ。(!?) 小さい頃から、貧乏な家庭だった私は、 「あれが食べたい」「これが食べたい」 など、外食で言えなかった。 常に母親の様子を伺い、安そうなメニューを選び、 気をつかう子供だった。 それがそのまま大人になると、 常に周りの様子を伺い、ビクビクしながら生きる、拗らせた大人になるぞ!(今) とにかくたくさん食

          エンドレスリピート天津飯、「あ、ども、お久しぶりです」(0327)

          月曜日の週末はふわふわ、美味しそう。(0321)

          月曜日の週末っていうゆずの歌があるのだけど、 「雨が強くてよく晴れてたっぽい月曜日の週末はあからさますぎて大事なことがわからない」みたいに、 なんかふわふわしている月曜休み。 祝日の月曜はなんだか嬉しくなって、 平日の月曜はなんだか悪いことをしているような気分になる。罪悪感。 でもお昼に起きて、自転車で急ぐ人を見ながら洗濯物を干している時は 優雅な気持ちにもなる。優越感。クソだ。 基本的に「なんかうまくいかない」と常に思っているので、 心配になりすぎて、「これは運な

          月曜日の週末はふわふわ、美味しそう。(0321)

          クリープハイプとの10年間。

          春、大好きなクリープハイプの尾崎世界観が新刊を出すらしい。 「私語と」今まで書いてきた歌詞に新たな書き下ろしを加えた、「歌詞集」。 私語と仕事を掛け合わせた、言葉遊び。 そこで気付いた。 今年メジャーデビュー10周年らしい。 ということは、 私もクリープハイプと出会って、 10周年になるらしい。 専門学生時代に、 読んでいたファッション誌の音楽コーナーに 小さく記事が載っていた。 その小さな記事を頼りに聴いた、 「手と手」という曲。 マッシュウルフのような目が

          クリープハイプとの10年間。

          「夜にしがみついて、朝で溶かして」クリープハイプ。

          発売日にタワーレコードで、 視聴機に向かって息を呑む。 世界で一番緊張する瞬間。 ヘッドフォンをつけて、アルバムの1曲目のイントロが流れる。 世界一嬉しい瞬間。 「もう買う」ってわかっている。 初回限定版のディスクを、右から、指で数えて、 「どれにしようかな」。 封入されている、ライブへの参加シリアルコードは、 私の整理番号に繋がる。 適当になんか選べない。 店員さんが綺麗に展開した、ポスターと メンバーのメッセージカードを写メして、 満足げに家に帰る。 CDの

          「夜にしがみついて、朝で溶かして」クリープハイプ。

          「海辺のカフカ」村上春樹

          「君はこれから世界でいちばんタフな15歳の少年になる」 1つの本に心を揺さぶられてしまうことがある。 「もうこの世界から出たくない」 いつまでも見ていたい夢のように。 自分の心を離さない物語がある。 主人公と同じように家を出て、旅に出て、 読み終わった時に、「ただいま」と 帰ってきた感覚に陥った。 夢の中へ、旅をする本。 読む前よりタフになった自分が、現実にいる。 自分の体を預けるようにこの物語から離れられない。 私は15歳の男の子ではない。 しかし、な

          「海辺のカフカ」村上春樹

          彼女は僕にとっての100%の女の子なんだ。

          四月のある晴れた朝、 原宿の裏通りで僕は100%の女の子とすれ違う。 四月のある晴れた朝にモーニング・サービスのコーヒーを飲むために原宿の裏通りを歩いていたら、速達用の切手を買うために歩いていた僕にとっての100%の女の子とすれ違う。 こんな素敵な風景から始まるのが、 村上春樹さんの短編 「四月のある晴れた朝に100%パーセントの女の子に出会うことについて」 10代に100%で出会った男女が、 30代になって出会うと その濃度は薄まってしまっていて、 もうお互いに気付

          彼女は僕にとっての100%の女の子なんだ。

          淋しい寝る本がない。

          尾崎放哉という俳人をご存知でしょうか? 彼は自由律俳句の俳人として有名なのだけど、 その俳句が自由すぎてたまらない。 ていうか、 笑える。 悲しくて、もちろん趣があって、 素晴らしいのだけども、本当に、笑ってしまう。 私が好きな俳句。 一つの湯呑を置いてむせてゐる 淋しい寝る本がない 冬川にごみを流してもどる 昼の蚊たたいて古新聞よんで すばらしい乳房だ蚊が居る 貧乏して植木鉢並べて居る 咳をしても一人 (どういうことなん?!) (一体、何をしてるん?

          淋しい寝る本がない。

          息をするように、本の話。

          息をするように本を買って、 息を吸うように本を読んで、 生きている。 というと大袈裟かもしれないけど、 朝起きたらコーヒーとブルーベリーとバナナ入りのヨーグルトを食べて、 時間が許す限り本を読むっていう生活がめちゃくちゃに幸せだと気付いた。 そして、それ以上に本を買っている。 財布は全く許してくれないけど、本を買っている。 「もう、ええかげんにせぇよ」 と私の財布は叫んでいるのかも。 ソノ声、キコエテイマス。 ということで、最近、町田康さんが好きで仕方ない私は

          息をするように、本の話。

          皆様からいただいた、 スキ❤が、1000回を 超えたみたいです( ´͈ ᵕ `͈ )♡ いつも、ありがとうございます☺︎ 文章書くことは大好きなので、 楽しく書いています_✍ これからも精進して参ります🙇💚

          皆様からいただいた、 スキ❤が、1000回を 超えたみたいです( ´͈ ᵕ `͈ )♡ いつも、ありがとうございます☺︎ 文章書くことは大好きなので、 楽しく書いています_✍ これからも精進して参ります🙇💚

          純文学っぽいポケモン。

          ポケモンマスターなら、一度はしたことがある妄想。 「ピカチュウと一緒に遊んでみたい」 「メリープをもふもっふ抱きしめてみたい」 「カビゴンのお腹に乗ってジャンプしてみたい」 そう、ポケモンと共存すること。 ポケモンたちと暮らしてみたい。 しかし、ポケモンといったって、その性格は多種多様で。 みんなに人気があるピカチュウやらイーブイやら… 陽キャでキラキラしたポケモンもいる中で…(あの子たちはスター選手だ。まぶしい…) (特に電気タイプは明るくてキラキラしたポ

          純文学っぽいポケモン。

          「昨日」 アゴタ・クリストフ。

          昨日はすべてがもっと美しかった 木々の間に音楽 ぼくの髪に風 そして、君が伸ばした手には 太陽 物語の中へ、吸い込んでくれる本が好きだ。 心を掴み取ってくれる物語が好きだ。 そこには、スラスラと読みやすい文章。 だけども、一筋縄にはいかない難解なテーマ。 おまけに、希望も損失されていると、なおよい。 そんな人にオススメなのが、アゴタ・クリストフの「昨日」。 スラスラと読みやすい文章、母国語ではないフランス語で書かれた文体。 その個性的な文体に酔ってしまう。夢中

          「昨日」 アゴタ・クリストフ。