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月曜日の週末はふわふわ、美味しそう。(0321)


月曜日の週末っていうゆずの歌があるのだけど、

「雨が強くてよく晴れてたっぽい月曜日の週末はあからさますぎて大事なことがわからない」みたいに、

なんかふわふわしている月曜休み。

祝日の月曜はなんだか嬉しくなって、
平日の月曜はなんだか悪いことをしているような気分になる。罪悪感。

でもお昼に起きて、自転車で急ぐ人を見ながら洗濯物を干している時は
優雅な気持ちにもなる。優越感。クソだ。

基本的に「なんかうまくいかない」と常に思っているので、
心配になりすぎて、「これは運なんじゃないか?」と思い始めて、
姓名判断をし始める。

そしたら「凶」「吉」「大吉」が全て混ざっていて、
「凶」に泣きながら、
「だけど晩年は活躍するでしょう」に安心して、
「晩年っていつだよ…」とまた落ち込む。

極めつけは

「凝り性なので、ギャンブルにハマるとのめりこんでしまいます」
なんて書いてある。

友人にも

「生き方がギャンブラー」と言われ、危うい。

でも、自分でも自覚がある。
絶対、ギャンブルはやってはいけない。
多分、すぐに全財産かける笑

そんな性格だっていうことがわかる。

好きになったらとことん、掘って掘って掘りまくる。
ずっと昔からそうだ。
とことんやりまくる。
いいところで、悪いところ。

仕事をしていると、
ストレスが溜まったり、
すぐ自分を落としがちになる。

休みの日に、ゆっくり寝て、
ずっと本が読めるとすごく幸せだ。

最近温め続けていた、村田沙耶香さんの「しろいろの街の、その骨の体温の」
を読んだ。

小学生から中学生にかけて、
スクールカースト下位の女の子が同級生のモテる男の子と恋愛する話。
モテる男の子を自分のものにするには、
彼をおもちゃにするしかない。
そこで思い付いたのは、
彼に大人のキスをし続けること。
モテる彼を性的に繋いでおくこと。

「私の初潮を見せるから、あなたの精通を見せてほしい」

ンンンンんん!!!!

私は村田沙耶香さんの作品が大好きなのだが、
読みやすい文に引き込まれていると、突然「なんと!?」と驚く発言を主人公がすることがある。
(そこも含めて私は大好きなのだが…)
(独特とか苦手と感じる人もいるかもしれない)

そして、性的なシーンが
ものすごく綺麗なので私はすごく好きなのだ。
性を扱うのに、性が露骨じゃないところも好きなのだ。

しかし、本当にこの作品は良かった。
もう何回も泣いた。

学生時代のカースト制度とかあったよな…
今もあるよな…
とか、
人を見下して自分を守る不器用な主人公に
浴びせられる言葉がまた残酷で。
それでも自分を守るために自分を演じたり、素直なことが言えなくなって、
悩んだり。
もう、あるあるあるある。

あるが一人歩きをしていた。
(その使い方であってんのか?)

300ページほどの本を読み終わった時に、
本を撫でた。守ってあげたくなった。

この本は全力で書かれているし、
村田沙耶香さんの本気の力を感じた。
気持ちが伝わってくる文章が好きだ。

作家さんが本気をぶつけてくる小説が好きだ。

自分と同じテンションの作家さんには、実家のような安心感がある。

中村文則さん、村田沙耶香さん、田中慎弥さん、
又吉直樹さん、尾崎世界観さん。

多分、この作家さんのことは一生好き。
一生愛する。
卍。
新刊もすぐ買う。
すぐポチる。

あー、だからギャンブラーだ。

サポートいただきますと、生きる糧となります😹❤ 本を購入したり、炊き込みご飯を食べたりできるかもしれません。 よりよい作品を提供できるように精進致します☺︎