ベランダで風を受ける洗濯物たちの愛しさよ
長雨の7月がようやく終わり夏になった。
本当によく降った。
朝からずっと降り続く日はもとより、
思わせぶりに日差しを見せた後に
手のひらを返して雨になる日がとても多かったと思う。
会社員時代はこんな梅雨の時期は
洗濯物はもっぱら乾燥機のお世話になっていた。
でも、なんとなく洗い上がりの感触が
太陽を浴びたときとは違っていて、
好きじゃなくて。
そもそも、大事な衣類は乾燥できないという弱点もあり。
だから、仕事中、突然晴れると
ものすごく内心ジタバタしたものだった。
洗濯物、干したい!!って。
家にいられたら干せるのに!!って。
今年ほどその特権を満喫できた年はないだろう。
環境変化の影響でまだまだ在宅がメインだから、
たとえ朝起きたときに雨がぱらついていても
日中にふわっと晴れたら
家に待機していた洗濯物たちを
すぐにベランダに出してあげられる。
わずかな時間であっても、
陽の光を浴びて、吹き抜ける風を受けている
衣類を見ていると
しみじみ幸せになる。
その後、突然お天気が変わって
雨がぱらつき始めたりしたら、
よけいにうれしい。
直ぐに取り込めることがうれしい。
こんなふうに思うのは、
私がずっとずっと自分の本当の気持ちとは
別の感情を優先してきていたからなのかもしれない。
けれど、
だからこそ今が愛しい。
気づかせてくれた今に、感謝です。
いつもありがとうございます。いただいたお気持ちは、写真家として、表現者として、もっともっと突き進むための糧として大切に使わせていただきます!