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おや趣味、よい夢を。
趣味に興じている最中に死にたい。
これは僕の強い願望である。
ほんの少し前まで、僕の趣味なんてたかが知れていた。
誰よりも非凡や異端を望んだはずの僕が、いつの間にか絵に描いたような普通になっていて心底がっかりした。こんなテンプレモブ人間の人生にはテコ入れをすべきである。
明日死ぬかもしれない僕らだ。
なるだけ後悔はしたくない。
僕は今、最期を飾るに相応しい趣味探しの旅をして
口づけをかわすより愛を語ろう
先日のこと。
金曜の夕方、僕が社会の歯車として身を粉にして働いていると不意に電話が鳴った。登録外だったが、そんなお客さんザラだしとりあえず出ることにした。
営業の電話だ。ひねもす片っ端から電話をかけているのだろう。正直、僕の名前(苗字)は間違っていたし、誰から紹介を受けたのか聞いてもそれは秘密と言うし、胡散臭さに手足が生えたような奴だと思った。
まあ、その後も電話はダラダラと続いた