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おでん商会というゲーム実況グループをYouTube、ニコニコ動画を中心に息も絶え絶え活…

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おでん商会というゲーム実況グループをYouTube、ニコニコ動画を中心に息も絶え絶え活動している。

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ガムになって6年目

「ガムみたいだ。」 ネット活動している中で、ふと思うことがある。 特に今みたいな資格試験の勉強中とか、 「18時に投稿します!」といったまま編集が間に合わなかった深夜とか、 高確率で思う。 「今、俺どのくらい味するんだろう」って。 面白いエピソード、ファッションなどのビジュアル面、ゲーム実況での掛け合いの空気感、はんぺんとしてネットの海にさらされる上で、一通りやった。 これは本当に勝手だけど、ある一定の層には刺さると自負していた。 でも、その一定の層をつなぎと

    • とどめをさすね

       飲み会終わりにいつまでも、店の外でうだうだと次の展開を待つような人間にはなりたくない。 とめどない余韻にはとどめが必要だ。 そう思わせてくれた彼らに敬意をこめて。  土曜日の夕方、町田駅。  改札の手前でカップルが柱にもたれて睦言を交わしていた。アルコールの毒が廻って、この破格の人口密度ステーションを閨だと思い込んでいる。  僕は17歳で、当然高瀬も17歳だった。「今日は楽しかったなあ」とか「またカラオケ行こうぜ」とか価値のない言葉を投げていたら、あっという間にお互

      • ダメ人間は踊れない

        僕は僕のことを基本的に愛している、アイラブミー。 たとえどんな罵詈雑言を他人から言われようと僕さえよければ気にしないスタンスである。 「確かにこっちも悪かったけど、あんな言い方しなくてもいいのにね~?」みたいに心に過保護ママを住まわせている。 プラス、厄介事や失敗は色々なところで話のネタにできるため、美味しいと思っている。これは動画投稿者の性なのかもしれない。だから平気で危ないところへ飛び込みがち。 だけどこのところ、擁護できないほどに僕は自分をダメ人間だなあ、と思ってし

        • ぼく、ジェルさん

           全く科学的根拠のない話をする。  というか、科学的根拠がないという根拠もないから、YouTubeの早口漫画広告だと思って聞き流してくれていい。それに加えて曖昧な記憶を引っ張り出している。多少の改変や脚色があるかもしれないことをご理解いただきたい。  中学受験突破のために個人塾にぶちこまれていた小5僕は、持ち前の人見知りを遺憾無く発揮し、分からないところは質問せず分かったふりをし続けていた。もちろん成績は振るわず両親の頭を悩ませたことは言うまでもない。  分からない問題が

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        ガムになって6年目

          名も知らぬきみたちへ

           僕の友人はこぞってネットの不透明さにおびえている。可愛くない小動物だ。それを理由にSNSをやってない率が高すぎて『令和ってなんだっけ?』と首を傾げてしまう。勿論言ってることは分かるんだけど、僕からすればオンライン(ネット)もオフライン(現実)もさして変わらないし、寧ろその不透明さこそが日々の刺激だよな、と思うのだ。  かつて僕が中学2年だった頃。友達募集掲示板で繋がった人がいた。そこは暇を持て余した中高生のたまり場だったので自己紹介も「中2男、音楽好きです」みたいな粗雑な

          名も知らぬきみたちへ

          なりたかった、なれなかった

          社内試験があった。 それはもう、過酷であった。なぜ平から一つ上に上がるだけでこんなにも辛いのか何度考えても理解できなかった。 まず受けるには今後使えるかよくわからない資格がいる。そして、年末年始返上でレポートを書かされる。提出日までに何度もチェックが入り、書き直しになり、連日眠れない日が続く。出し終わったら平日3日間でパワポを作成する。そして1週間毎日プレゼンの練習をしながら、筆記試験の対策もする。それでいて合格率が著しく低い。 以上のような異常が確定した時、気持ちより先

          なりたかった、なれなかった

          ユーレー・ミーツ・ユーレー

          突然だけど、「幽霊」という漢字はちょっと幽霊っぽくなさすぎやしないか。角ばっているというか、些か目立ちすぎているというか。 僕の敬愛する詩人は「ユーレー」と表現していて、それを見つけた時、とてもしっくり来たのを覚えている。 形のない、或いは触ろうとすればすり抜けてしまうような曖昧で意味不明な何か。「幽霊」より「ユーレー」の方が本来の幽霊像に近しいと思う。 僕はユーレーに会いたいタイプの子どもだった。当時、スーパーのレジ前に申し訳程度に設置された雑誌売り場が大好きで、親が買

          ユーレー・ミーツ・ユーレー

          もしかして:位置人称

           暇つぶしに性格診断をしたら、自分はウサギ型だった。独自の世界観を持つ理想主義者だそうだ。座右の銘は現実逃避で、特技は正当化なのであながち間違いではないけれど、不思議と褒められた気がしない。絶対語尾に(笑)がついている。  時に、独自の世界観ってなんだ。  このフレーズは『芸術家肌』とか『唯一無二』とか美しい言葉と一緒に並びそうであるがちょっと違う気もする。大学で意気投合した3人だけど、自分だけエスカレーター式に入学してる場合くらい違う。違和感の正体を探るべく、思考の海をア

          もしかして:位置人称

          水を得た恥見

           「20代で得た知見」を、とリクエストをいただいた。僕のエターナルエイジは17才であるが、少しまとめてみよう。でも、知見なんて恐れ多くてやってらんないから、恥ずかしい意見=恥見をつらつら並べていくことにする。 ①絵が描けないなら、ぬり絵しようよ  勇気や気概がないのならば、とりあえず何もしない方がいいと思っていた。サークルの飲み会のルールを遵守し、コールや泥酔もしなかった。付き合っていない女の子は必ず終電までに帰した。でもそれは、亡霊みたいに存在感が希薄になるだけの悪手で

          水を得た恥見

          恋愛痰

          恐らくだが、僕は人間関係の構築が下手である。いや、構築は得意の部類かもしれないが、持続ができないというのが正しい。新規開拓に優れているが一発目の仕事で出禁になるみたいなところがある。 さて、そのフィールドが恋愛になってしまえばもう手に負えない。折角なので今日は恋愛の終わる瞬間に注目してみたい。ぬらぬらと光る恋愛痰を吐き捨てていく。 小5の時の彼女の話。あ、少し待て。キスやまぐわいをしていないくせにカウントするなと思ったお前。その考えは相当腐っている。恋愛は好きっ

          せめて生きていて

          ねぇ、種田。君は今どこでなにしている? 夜の新宿駅の路上で死んだように眠っている人や、渋谷駅に着くと車両に流れ込んでくる尖った身なりの人を見る度に君を思う。あの地獄みたいな高校で、僕らは訳アリ品のようなレッテルを貼られていたね。 種田(仮名)は太陽というものを知らないかのような真っ白な肌と少し傷んだウルフカットが目印の、いつも眠そうな目をしてニヤリと笑う、そんな女子だった。 きっと僕らは、友達ではなかった。 学校以外で会ったことはないから私服も見たことがない。 ただのク

          せめて生きていて

          セミのトレモロ抜けて

          ※この記事はとある夏休みの備忘録です。曖昧に読んでくれたら是、幸い。 僕の夏休みは平日火曜日に唐突に訪れた。お盆に休めなかったせいで、中途半端なところで消化しなければならなくなったのだ。いつもより早く起きてゴミを捨てて、編集作業をして、昼ご飯を食べに出かけた。そして、帰って昼寝をしたらあっという間に夕方だった。 スタバでMacをカタカタやってる人の気が知れなくて、でもその気が知りたくて再び外へ出た。近所の店舗はできた当初は物凄い行列だったが、だいぶ客足は落ち着いたようだ。

          セミのトレモロ抜けて

          夏のリビングデッド

           back numberが『偶然や夏の魔法とやらの力』に縋って、クリープハイプが『夏のせい 夏のせい 夏のせいにすればいいからさ』と免罪符にした、この季節は問題児である。  春夏秋冬の中でもなぜかこの季節には焦りを感じる。もうこの年齢での夏は二度と来ないのだ、と毎年思う。勿論春も秋も冬もそうなのだけれど、夏だけは特別である。  僕みたいなツイストドーナツ並みのひねくれ者は、『俺はこういう人間だ』という宛らビッグダディのような強いこだわりがあって、それに則って生きている。そ

          夏のリビングデッド

          不変者に注意

          こんなにもモヤシに酷似した僕であるが、通っていた中高はゴリゴリの体育会系だった。当時は完全に人生の選択を誤ったと絶望の丘で立ち尽くしていたが、今となってはいい刺激になったと思っている。 6年間必死こいて通学した山奥にある中高一貫校。いじめもあったし体罰もあった。理不尽なことも沢山あったし、ずるいこともしたしされてきた。 そんな僕が中学デビューを鮮やかに失敗し、早々に戦力外通告を受けた折、ある男に出会う。 モッさんと呼ばれるその男は、うちの花形である野球部所属でありながら

          不変者に注意

          ロストバゲージになりたくて

          皆さんはGWをどう過ごしただろうか。 惰眠を貪るもよし、精力的に外に出るもよし、過ごし方は三者三葉かと思う。 以前記事でも少し触れたが、故あってGWは毎年同じメンバーで旅行をしている。同行メンバーは大学時代の親友であるタイツ先輩、IH、A君だ。IHが参加していることは前回触れなかったけれど、本当はいた。記事の趣旨がブレるので省いたのだ、悪しからず。※メンバーは識別しやすいように書いてるだけなので、知らなくても大丈夫です。 2023年。今年は佐賀と福岡に行った。行ったことの

          ロストバゲージになりたくて

          おや趣味、よい夢を。

           趣味に興じている最中に死にたい。  これは僕の強い願望である。  ほんの少し前まで、僕の趣味なんてたかが知れていた。  誰よりも非凡や異端を望んだはずの僕が、いつの間にか絵に描いたような普通になっていて心底がっかりした。こんなテンプレモブ人間の人生にはテコ入れをすべきである。  明日死ぬかもしれない僕らだ。  なるだけ後悔はしたくない。  僕は今、最期を飾るに相応しい趣味探しの旅をしている。とは言え、最近は趣味の幅を広げることが生きがいになってきているので、生きる

          おや趣味、よい夢を。