マガジンのカバー画像

意味の図画と言葉の工作、このふたつで僕は文章をつくる

1,725
図画とはクリエイティブであり、工作とはエンジニアリングである。実用に資する公的に正しい文章は、伝達と行動を企図した徹底的な他者志向から生まれる。 文化人や知識人は世の言葉の乱れ… もっと読む
運営しているクリエイター

2022年12月の記事一覧

「例え話ができる」は最強な資質

「例え話ができる」は最強な資質

講演家・セミナー講師といった話す仕事の人や、ライターやコラムニストなど書く仕事をしている、つまり何かを人に伝える仕事をしている人に必要とされるのは、どれだけうまい例え話が出来るかではないかと、常々考えている。

当たり前だけれども、自分と目の前にいる人は違う人間だ。
自分が思っている当たり前と相手が思う当たり前をすり合わせることがコミュニケーションの基本だと思う。

例えば「広い会議室を用意して」

もっとみる
お前の土俵に私を上げるな。

お前の土俵に私を上げるな。

「あるライターに勝ちたい」

もう何年も前の話だけれど、知人のブログにそう書いてあった。「あるライター」が「私」だと理解するのに、あまり時間はかからなかった。

___

その人とは、確かに親しかった。私が子どもの頃から文章を書いているのを知ってくれていたし、実際に私の書いた小説を読んでもらったこともあった。

その一方で、私はその人が「書きたい側」の人間だとは知らなかった。「実は私も作家になりた

もっとみる
書く側と読む側のコメントの違い

書く側と読む側のコメントの違い

コメントするのは難しい、
コメントするのは緊張する、
コメントするのは勇気がいる。

コメントとは別のリアクションとして”スキ”を付ける、その意味のようなものは人によって違うし、贈る書き手によっても違う意味を込めたりしているかもしれません。

本来の「この投稿、好きです!」から、来たよ、こっちも生きてるよー、書いたね、すごいね、がんばれ、読んだよ、あとで読む、読めたら読む、などさまざまな意味合いが

もっとみる
書くのが楽しいって純粋に幸せ

書くのが楽しいって純粋に幸せ

ふっと、書くのが楽しいって
純粋に幸せだなぁと…

いつも、そのときどきに湧き出るものをそのままに。

台本など用意せずに書くことのほうが多いのですが

まっしろな、キャンパスに。

自由に、好きな絵の具をつかって

自分のいのちを描ききるような…

そんな時間が、リクツ抜きにほんとうに大好きです。

***

『それで、いったいどうなるの…?』

そういうことも、なんにも考えていないときの方がず

もっとみる
書きつづけるには、歩きつづけるしかないのだ

書きつづけるには、歩きつづけるしかないのだ

気づけば仕事でもプライベートでも、延々と文章を書いている。人より労せず書ける性質ではあるものの、書けないときはさっぱり書けない。

「書けない」にはいくつか段階がある。まず、書きたいことやテーマが浮かばないとき。そして書きたいものはあっても、構成が浮かばないとき。さらに、ある程度道筋は見えているのに文章として肉付けがしきれないとき。

要するに、それぞれ「思いつかない」「まとまらない」「気持ちが乗

もっとみる
夢を叶えるひとつの方法は「アウトプット」だと思う

夢を叶えるひとつの方法は「アウトプット」だと思う

夢を叶えるために、一生懸命に努力しているひとをみるのは頼もしいし、いい刺激になります。勉強したり、練習したり、我慢したり…その手段はさまざまですが。

わたしが取り組んできた/いる方法は、「アウトプット」です。これは、「発信」ということばにも置き換えられますね。

とりわけフリーランスの場合には、この「アウトプット」がすごく大事になってくると思うんです。自分はなにができるひとで、どんなことをやって

もっとみる
“書ける人” は、 “デキる人”

“書ける人” は、 “デキる人”

column vol.868

昨日は【リモートワークを救う“アプリ”たち】と題して、リモートワークをツール面でサポートする情報をお届けさせていただきました。

今回は離れた場所にいて一番苦労する「コミュニケーション面」でのヒントを共有させていただきます。

ポイントとなるのが「書き言葉」です。

オフィスワーク100%の時代は、話し言葉(会話)が主流でしたが、リモートワークが広がる今、SNSやメ

もっとみる
“女性がものを書くというのはどういうことか”梯久美子が語る『この父ありて 娘たちの歳月』。

“女性がものを書くというのはどういうことか”梯久美子が語る『この父ありて 娘たちの歳月』。

世界8カ国で翻訳出版されている『散るぞ悲しき』、
さらに『狂うひと「死の棘」の妻・島尾ミホ』、
『原民喜――死と愛と孤独の肖像』などなど
話題作を発表し続けるノンフィクション作家、梯久美子。

その最新刊『この父ありて 娘たちの歳月』(文藝春秋)

渡辺和子、齋藤史、島尾ミホ、石垣りん、茨木のり子、田辺聖子、
辺見じゅん、萩原葉子、石牟礼道子。

激動の時代を生き抜いた9人の女性作家たち。
その作

もっとみる
毎日文章を綴ることは、思い込みから脱却するためのわたしなりの抵抗なんだ

毎日文章を綴ることは、思い込みから脱却するためのわたしなりの抵抗なんだ

自分が抱いた感情を大切にしてこなかったよなぁと、過去のわたしを振り返って思う。

思えばいつも、人の目を気にして生きてきた。わたしが思うものや感じるものよりも、"世間一般"の意見が正しいと思っていた。だから、自分の意見が世間一般の意見と違うと、それはなんだか間違っているように思えた。

本を読んだ感想、映画を観た感想、面白いと思われるエンタメ。それらを受け取った時の世間一般の反応が、自分が感じたも

もっとみる
インタビュー経験が文章力の基礎になる5つの理由

インタビュー経験が文章力の基礎になる5つの理由

はじめに

ども!基本的に「noteはいつも久しぶりの投稿」でおなじみの森田です。
「◎つの理由」って自分で書いてみると結構恥ずかしいですね……でも、敢えてこのまま書いてみます。

さて、今年の夏、数年ぶりに新人くんを迎え、いっしょにごりごりお仕事をしています。

ウチの会社はコピーや企画やライティングを生業にする会社でして、基本的にスタッフが書いたものを僕か他のスタッフが確認・フィードバックして

もっとみる