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“書ける人” は、 “デキる人”

column vol.868

昨日は【リモートワークを救う“アプリ”たち】と題して、リモートワークをツール面でサポートする情報をお届けさせていただきました。

今回は離れた場所にいて一番苦労する「コミュニケーション面」でのヒントを共有させていただきます。

ポイントとなるのが「書き言葉」です。

オフィスワーク100%の時代は、話し言葉(会話)が主流でしたが、リモートワークが広がる今、SNSメールチャットツールなどを使ってやり取りする機会が以前よりも増えましたね。

つまり、テキスト・コミュニケーションが主流になっているということです。

ということは、書き言葉が上手い人はビジネス上、とても有利になる。

noteで文章を書いている方は、日頃の発信がビジネスパーソンとして成果を出すための鍛錬にもなっているということです。

執筆の努力がより報われると思いませんか?(笑)

「書き言葉」上手は大きなアドバンテージに

書き言葉を磨くことがビジネスにおいてとても有利になるということを裏付ける話があります。

日本語学・日本語教育学を専門とする国立国語研究所石黒圭教授は、AERA.dot「打ち言葉」による弊害を指摘されています。

〈AERA.dot / 2022年12月12日〉

打ち言葉とは、チャットツールLINEに代表される会話調の短文

話し言葉書き言葉中間に位置します。

特に「情報を端折る」ということがポイントとなります。

(A)今日、どこに行く?
(B)映画はどう?
(A)だったら、スラムダンク?話題だしww
(B)オケ。じゃあ、有楽町駅の出たとこで。

プライベートなら、これで良いでしょう。

しかし、ビジネスであれば

●何の目的で映画に行くのか?
●スラムダンクを選ぶベネフィットは何か?
●満足度のKPI設定はどうするのか?

などなど、利益に繋げるためのシビアな吟味深い共通理解が必要になります。

さらに、それぞれの役割分担についての説明と、具体的なお願い事項などを伝えないといけません。

また、プライベートの仲間とのやり取りは多くの暗黙知が存在します。

一方、ビジネスの現場はメールやチャットに入っていないメンバーへの伝言ゲームもあることから、なるべく誤解のないように、かつ端的に相手に伝わるような文章設計をしないとならないのです。

1%の超一流が実践しているメール術

しかし、言うは易し行うは難し。

そんなに優秀な書き言葉を体得することはできません…

基本的には日々鍛錬なのですが、意識しなければならないポイントは欲しいところです。

そこで、参考にしたいのが『1%の超一流が実践している 仕事のシン哲学』の著者であり、人材コンサルタントの宮本剛獅さんがアドバイスする超一流のメール術です。

〈PRESIDENT Online / 2022年11月29日〉

メールのやり取りは、二流は返信が遅い。
一流はすぐに返信する。
超一流は一度で済ませる。

1000社以上のクライアント企業の採用コンサルティングや、1万人を超える求職者の転職サポートを行った宮本さんだからこそ感じた、超一流のメールへの意識。

例えば、部下から

「この案件はどうしましょうか?」

と、メールで相談がきたら、普通は

「それはこうしよう」

と返信するでしょう。

しかし、超一流「その先の展開を予測」しています。

「先方にこう言われたら、こう伝えてほしい。こっちにこう聞かれたら、こうやりましたと伝えるために、先に資料を送っておくといいね」

と、先方のリアクションをシミュレーションして、リアクションに合わせた対応策を提示しています。

もちろん、細かく指示をすることが良いということではありません。

送った相手が聞き返してこない(一度でやり取りを終える)ための返信を、どう設計するかが肝要となります。

もう少し深く考えてみると、この部下が相談してきているということは、「あなたも責任をとってくださいね」という深層心理があるのかもしれません。

ですので、私は社員に対して、「問題が起きたら、自分が責任をとるから」と日々伝えるようにしています。

そうしておくと、仮に「あとは状況次第なので任せるよ」と、「任せる」ことを伝えておけば、ほぼ100%聞き返してきません

なぜなら、社員が上手くいかなかった時の「仲間」私もなると思ってくれているからです。

note執筆で私が大切にしていること

ということで、何となく書き言葉を磨いていくことがビジネス上とても有利になるということが少しはお伝えできたでしょうか?

そして、冒頭申しました通り、このnote執筆ビジネスパーソンとしての大きなアドバンテージを育んでいると思うのです。

そんな中、私が普段noteを書く上で大切にしていることをちょっぴりお伝えさせていただきます。

…とはいえ…、私の記事を読んでくださる方の多くは、私以上に読ませる工夫が上手な方なので、noteビギナーの方や、ちょっぴりお悩み中という方に、ふんわり参考になればと思っています。

大切にしていることはいくつかあるのですが、今日は2つほど。

1つ目は、ボルドー(太文字)の利かせ方です。

私の文章は比較的ボルドーを多用しています。

これは、その言葉を強調したいという他に、「単語を拾って端的に読める」工夫でもあるのです。

例えば、冒頭の2行ならば。

ということで、何となく書き言葉を磨いていくことがビジネス上とても有利になるということが少しはお伝えできたでしょうか?
そして、冒頭申しました通り、このnote執筆ビジネスパーソンとしての大きなアドバンテージを育んでいると思うのです。

一行目は「書き言葉」「ビジネス上」「有利になる」

二行目は「note執筆」「ビジネスパーソン」「大きなアドバンテージ」

ボルドーの単語を拾うだけでも、何となくお伝えしたいことが伝わるのではないでしょうか?

これは「打ち言葉」の良さを逆に「書き言葉」の中で活かしているのです。

それから、もう1つ1年前以上の文章を定期的に読み直すようにしています。

つまり、書いた時の記憶や想いが朧げな自分の文章を読むことにより、究極に客観視できるということです。

よく「文章は一晩寝かして、次の日に見ると冷静な目で見られる」と聞きますが、1年前だとさらに自分の脳(心)から離れているので、遥かに冷静に見られるます。

そうすると、1年間変わっていない自分の癖、欠点が見えてくるので、そういった部分を今の自分にフィードバックして、ブラッシュアップしています。

これは、note仲間の皆さんが、私自身でも書いたことを忘れているような昔の記事をご紹介してくださったことがきっかけで気づきました。

……まぁ…、道半ばの私のハウツーを紹介されても…と思われそうですので…、今日はこの辺で…!

良い週末をお過ごしくださいませ!

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