マガジンのカバー画像

疎通と対話 ―社会と組織の中で人々を「乳化」させるもの―

997
コミュニケーション(疎通)とは相互に意思を伝達する技術であり、ダイアログ(対話)とは相互の合意目標を発見する工程である。いかに言葉巧みで表現豊かでも、伝達や合意を成し得なければ児…
運営しているクリエイター

2019年9月の記事一覧

人の本性が現れるとき

人の本性が現れるとき

ども、こんにちは!

今日、神田にある寿司食べ放題に行ってきました。飲み放題&食べ放題で3280円!安い!

ただ、コストダウンのために接客を省人化して全てiPadで注文する形式でした。何だか寂しかったですね。

もちろんその方が効率的なのは分かりますが、人がどんどん孤立していく社会では、人と人が感動的なタッチポイントをより多く作れる企業が強いように感じました。特にサービス業でそこを切り捨ててしま

もっとみる
一億総評論家時代をどう生きるか

一億総評論家時代をどう生きるか

昨日の記事で「彼方のアストラ」酷評レビュー事件について軽く触れたが、実はその星1レビューをきっかけにネット上ではなかなかの議論に発展し、最終的に作者自身がTwitterで言及するまでの騒ぎになっていた。

事の発端を知りたい人は、このまとめ記事を読むのが手っ取り早いだろう。

一つのツイートを皮切りに、あらゆる意見が飛び交った。SFというざっくりとしたジャンルに対し、それぞれの人がそれぞれの考えを

もっとみる
「若いうちに勉強する、苦労する、etc.」は根性論以外にどんな意味があるのか

「若いうちに勉強する、苦労する、etc.」は根性論以外にどんな意味があるのか

以前、「自責思考と他責思考」という記事を書いたのを思い出した。

自責思考で仕事をすることが好ましい理由は、自分に何ができるか、何をすべきかにフォーカスして主体性の高い仕事ができるため

読み返してもそのとおりだと思いつつ、自責思考=今起きている問題は全部自分のせいだと思え というニュアンスが強い言葉だとも思っていて、そういうのとは違うんだよな、とモヤモヤしていたのも事実。

しかし色々考えて

もっとみる
同僚の仕事のミスを受け入れられなかった、あの頃の私へ

同僚の仕事のミスを受け入れられなかった、あの頃の私へ

「仕事で失敗してしまうのは、私の人格がいけないからだと思ってました」

今、私が経営する「soar」というチームの会議で、ある日メンバーが泣きながらこんなことを言った。

「以前の職場では失敗をしたら激しく怒られて、自分の人格を否定をされることが当たり前。いつのまにか仕事をするのが怖くて仕方なくなって、できない自分や弱い自分を、職場では絶対に見せてはいけないと思うようになりました。失敗は失敗のまま

もっとみる
複【語】業のススメ。

複【語】業のススメ。

今、世の中は「副業」ではなく「複業」と言うのか。知らなかった。ニホンゴムズカシイデスネー。まずはそこから。

私は今、保護者ビザでマレーシアに長期滞在している。日本の社会を正直あまりわかっていない。ビザの関係でマレーシアでマレーシア企業からお金をもらう働き方をしていない。というか出来ない。なので綿密には「業」ではないんだけど、「複業」スタイルについてのnote募集を見て、でぜひ伝えたいことがある。

もっとみる
マウンティングをしてこない人

マウンティングをしてこない人

先日、ある新卒1年目の同級生とごはんを食べました。(自分は訳あって大学5年生なので中高や大学の同級生は現在新卒1年目の子が多いです。)

彼は爽やかイケメンで、今は都内の有名な企業で働いています。大学からの彼女さんも評判の良い企業で働いているそう。性格も明るくて店員さんとめっちゃ仲良くしていました。

「スクールカースト上位の陽キャ」という感じの子です。

そんな友だちと2時間ほど話したのですが、

もっとみる
サブスクの仕組みをうまく使うと、クレーマーを無理に相手せずに済むらしい

サブスクの仕組みをうまく使うと、クレーマーを無理に相手せずに済むらしい

サブスクブーム始まったばかりとおもってたら、もうサブスク2.0か、気が早いな、と思ってしまいましたが。

ここでは従来の定期契約をサブスク1.0として、今のサブスクブームを牽引している企業をサブスク2.0と整理してる感じですね。
たしかにサブスクの議論でよくある誤解を避けるには、その方が良い気はします。

個人的にこの記事で面白いなと思ったのは、高級バッグのレンタルサービスであるラクサスの、クレー

もっとみる
コミュ障な個人、あるいは規模の大きい法人/組織が、SNSでのコミュニケーションを仕組み化するには

コミュ障な個人、あるいは規模の大きい法人/組織が、SNSでのコミュニケーションを仕組み化するには

僕は自分のことを根っからのコミュ障だと認識しているのですが、そう言うと驚かれることがよくあります。1対1での短時間コミュニケーションについては失敗経験からの学びと改善が増えてきたのでバレないことが増えてきたのですが、いまでも大人数での会話で適切に場に入ることが難しいな、と思っています。

ツイッターでの雑談をみんなで楽しんでいる方々を見ると、羨ましさを感じながら入り込めないことが多くて。

とはい

もっとみる
響くプレゼンと響かないプレゼンの差は何か ~16歳のグレタさんと17歳のマララさんを比較してみた

響くプレゼンと響かないプレゼンの差は何か ~16歳のグレタさんと17歳のマララさんを比較してみた

環境問題について国連で訴える16歳のグレタ・トゥンベリさんのスピーチが話題になっている。

よくぞ言ったという賛辞もあるが、一方で「心に響かなかった」という感想も多い。僕も、国連の場で16歳がここまで訴えられるのは素直に立派だと思うけど、残念ながら共感するまでには至らなかった。

何か響かないなーと思って、同じような年恰好で世界でスピーチをした、ノーベル平和賞受賞者マララさんのスピーチと見比べてみ

もっとみる
よりシンプルに

よりシンプルに

なるべく簡単に

よりシンプルに

考えるようにしている

意識的に注意していないと

すぐ、物事を複雑に考え始めてしまう

いつも、ハッと気がついて

「いかん、いかん」シンプルにしなければと思ってしまう

仕事上で〇〇省発行の書類などを、読むことがあるのだが

これが、また、とにかく分かりづらい

解釈、また、解釈

読めば読むほどに?が出ててくる

普段、noteを読んでいると特に思ってしま

もっとみる
意味わかる 訳わかる

意味わかる 訳わかる

「あおり運転」が問題になっている。高速道路で右に行ったり左に行ったり、突然割り込んだり、急発進に急停止…事故がおこらないのが不思議なくらいの「高等運転技術」。
「あおり運転が」おこるのはなぜ。普通に走行している最中に、何が起こって、突然キレて、あおり運転をはじめるのはなぜだろうか。傍若無人な運転も多いが、あおり運転は他の車との関係でおこる。かんたんにキレて、あおり運転をする。これも「ディコーディン

もっとみる
「何でも言い合える仲」が、なぜ仲が良いということなのか疑問だったので再定義してみた

「何でも言い合える仲」が、なぜ仲が良いということなのか疑問だったので再定義してみた

「何でも言い合える仲」というのは、人と人の仲の良さを表す上でかなり上位にくる表現だと思う。

ただ、わたしはこの表現に昔からしっくりきていなかった。何でも言い合えることは、仲が良いということになるのかどうか、どうもよく分からなかったのだ。

わたしがよく耳にする「何でも言い合える」というのは、「相手の嫌なところをすぐに指摘できる」とか「怒ってあげられる」とか「じゃれ合いながら悪口を言い合える」とか

もっとみる