たむけん@mint

田村健太郎/mint社CEO 元シナプス(オンラインサロンプラットフォーム)創業者&コ…

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田村健太郎/mint社CEO 元シナプス(オンラインサロンプラットフォーム)創業者&コミュニティマネージャー ポイント-会員制度システムのSaaS "mint" を提供しています。戦略や運用のご提案も。お気軽にご相談ください! https://themint.jp

マガジン

  • がんばる人が報われるインターネットを考える

    Crypto CurrencyおよびToken economyが盛り上がってきました。そろそろ、これらで「儲かる!」という話だけではなくて、どのように世の中の役に立つかを考えるタイミングなのかなと思っています。 良質なサービスを提供できる人がきちんと利益を得られるインターネット、というのはたむけんさんが昔からずっと取り組んでいるテーマです。いま新しくはじめるとしたら、何をするべきなのかを、このマガジンを通じて考えていきたいと思います。

  • たむけんの日記

  • 商いとファンとコミュニティ論

  • コミュニティから考える起業論

最近の記事

だれでも自分の居場所を持てる世界を作るためのメカニズムデザイン考(1)

自分の居場所、自分が歓迎されている場所を見つけるのは難しい。 少なくても、僕にとっては難しい。今も昔も。 人に聞くと、 「知人の紹介で行ったバー」 「共通の話題が持てるコミュニティで出会った立場が近い仲間グループ」 「友達がいっぱいいる会社の飲み会」 「フリー営業している雀荘」 なんかが居場所になっていたりするらしい。いいな。 == 理想の「自分が歓迎されている居場所」を噛み砕いてみる。 ・自分が場に認知されてて、歓迎されている ・それでいて適度に放っておかれ、強い責任

    • 「怠惰は美徳」は、コミュニティのボスにもあてはまるのか

      mintのたむけん(@tamuken)です。 エンジニアの世界では、「怠惰は美徳」と言われることがあります。 同じことを何度も繰り返すような面倒なことはせず、できる限り自動化してあとは寝ていたほうがよいではないか、というタイプの凄腕エンジニアの性質、をあらわした言葉ですね。 【怠惰クリエイティブは、総じて無敵】夢と野望は大きく欲も深く、それでいてコツコツと努力を積み重ねることが苦手な自分にとって、この言葉は神の啓示のように感じられました。その結果(いろいろあって)未経験か

      • コミュ障な個人、あるいは規模の大きい法人/組織が、SNSでのコミュニケーションを仕組み化するには

        僕は自分のことを根っからのコミュ障だと認識しているのですが、そう言うと驚かれることがよくあります。1対1での短時間コミュニケーションについては失敗経験からの学びと改善が増えてきたのでバレないことが増えてきたのですが、いまでも大人数での会話で適切に場に入ることが難しいな、と思っています。 ツイッターでの雑談をみんなで楽しんでいる方々を見ると、羨ましさを感じながら入り込めないことが多くて。 とはいえ、いまはSNS全盛の時代。 個人としても、法人としても、SNSという「集団」で

        • 共創型コミュニティを、持続的に運営するために。「信用経済の次」を考えるシリーズをはじめます。 #mintlab

          お久しぶりです。たむけん(@tamuken) です。 新しい会社”mint”の活動をしていく中で、最近はコミュニティの立ち上げや盛り上げについて企業さんから相談を受けることが多くなってきました。 企業のコミュニティ施策、ファンマーケティング、信用経済からの共創コミュニティ。そんな言葉が、ようやく浸透してきたように思います。 昔であれば、すべてオンラインサロン化して、課金ハードルを乗り越えてきた優秀なコミュニティメンバーが自発的に活動していく状態をつくりましょう……といった

        だれでも自分の居場所を持てる世界を作るためのメカニズムデザイン考(1)

        • 「怠惰は美徳」は、コミュニティのボスにもあてはまるのか

        • コミュ障な個人、あるいは規模の大きい法人/組織が、SNSでのコミュニケーションを仕組み化するには

        • 共創型コミュニティを、持続的に運営するために。「信用経済の次」を考えるシリーズをはじめます。 #mintlab

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        • がんばる人が報われるインターネットを考える
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        記事

          健康的に承認欲求が満たせる世界へ

          2018年という年を振り返る中で、健康的に承認欲求が満たせる世界について考えていました。 去年はコミュニティ界隈が盛りがってみえた一方、TwitterやInstagramでのフォロワー数を増やしたい、近い界隈で評価されたい……という欲求を満たすレースがあちこちで起きていたように思います。 SNSを見渡せば、充実しているように見せてマウンティングしたり、共通の敵を作って徒党を組んで怒ったりするひとばかりで。これもインスタントに承認欲求を満たすためによい方法だから、と考えると

          健康的に承認欲求が満たせる世界へ

          同世代がオープンなSNSから消えていっている件

          僕はいま32歳で、大学に入った直後からGREEやmixiで友達や仲間と繋がるのが当たり前、という生活を過ごしてきた。プラットフォームはFacebookになったりTwitterになったりしたけれど、イベントや交流会、カンファレンスなんかで同世代の仲間と出会ってはSNSでつながってきた。 あるいは、TwitterやFacebookなんかのオープンなSNSであれば、リアルな場で会うことなく繋がって議論する、なんてことも日常茶飯事。 ==== だけど、最近はみんなめっきり見かけ

          同世代がオープンなSNSから消えていっている件

          自己紹介とコミュニティ(無料)、たむけんポイント(mint)について

          初見の方が増えてきたので、自己紹介と、運営中の無料コミュニティ、たむけんポイント(mint)についてご案内をまとめます。 テンプレ自己紹介文外向けのテンプレだとこんな感じ。 田村健太郎。mint株式会社 代表取締役。1986年5月26日生まれ。一橋大学経済学部卒。愛称は"たむけん"。2007年にモバキッズ社(後のシナプス社)を創業。コミックCGM、コンテンツC2C販売サービスなどの開発を経て、2012年にオンラインサロンプラットフォーム「Synapse」を開設。 2017

          自己紹介とコミュニティ(無料)、たむけんポイント(mint)について

          コンテスト負けで荒れる人に厳しすぎる問題と、固定ファンの重要性

          スターを生み出す仕組みは数あれど、「コンテスト」というのは強烈に残酷なシステムだと思う。一番になれば人生が変わる。審査基準は、あってないようなもの。順位は大多数の業界人と一部の一般人に晒される。出ても出なくても地獄、といっていい。 2018年のM-1で霜降り明星が優勝した後、決勝に行きながら評価されなかった芸人が、酒に酔った勢いで審査員に暴言を吐いた事が話題になっている。まぁ当たり前なのだけど、一切の擁護が見られない、見事な炎上となった。ネット民はともかく、良識派の芸人が総

          コンテスト負けで荒れる人に厳しすぎる問題と、固定ファンの重要性

          フォロワー増やしゲームで、信頼貯金は蓄積するのか

          Twitterのフォロワーを短期間で増やした人がえらい、という風潮があるけど、目の前のファンとの関係性を深く結ぶほうが大事だよね、という話をします。実験のために末尾数行だけ有料ですが、実質無料で全部読めます。 表題の件、最近顕著ですよね。ふろむださんの錯覚資産本『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』の影響が大きいのか、たいてい勘違いさせる気まんまんの称号がアカウント名に付いています。内容は箇条書きの平易なお役立ちツイートで、リツイート狙い。 バズら

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          フォロワー増やしゲームで、信頼貯金は蓄積するのか

          あらゆる事業がコミュニティ化すれば、ひとの寂しさは救えると思う。

          書いてるひと:たむけん(@tamuken) 好奇心が強すぎて、気がつくといつも一人行動をしている。 たとえば見たい映画があって、突然時間が空いて観に行けそうになったとする。友達の誰かもそれを観たいと思っているかもしれない。忙しいかもしれないし、もう観ちゃったかもしれない。確認が面倒だから、唐突に一人で観に行く。 たとえば気に入ったバンドやアイドルがいて、どうやらタイミング良く来週東京でライブがあるとする。熱烈なファンだったらもうチケット持っていそう。Twitterで呟こ

          あらゆる事業がコミュニティ化すれば、ひとの寂しさは救えると思う。

          マウンティング合戦のない世界

          ツイッターを見ていると、毎日何らかのマウンティング合戦がされていて、読んでいると暇つぶしにはなるけれども精神が消耗する。 そんなわけで、最近はネットの世界を離れて、行ったことがないところに無理でも行ったり、やったことないことを無理にでもやってみたり、というのを意識的にやっている。SNSに浸かっていると、価値観が異なるグループが出会ってぶつかってケンカしがち。リアルでオープンな世界だと、そもそも価値観が違うグループがすれ違わないので平和。 ==== 今日は雑司ヶ谷の鬼子母

          マウンティング合戦のない世界

          いつも応援してくれる人に「ありがとう」の気持ちを伝えられるアプリmintの先行登録をはじめました

          こんにちは。たむけん(@tamuken)です。 本日発表させていただきましたが、新しいサービスの先行登録をはじめました。名前をmintといいます。だれでもオリジナルのポイントを発行し、ファンや常連さんに配ることができるアプリです。 詳しくはティザーサイトをご覧いただくとして、なぜ満を持しての次の一手がポイントアプリなのか、今考えていることをまとめました。 ==== はじめましての方へ自己紹介を少々。田村健太郎、31歳。起業家をやっています。学生時代に会社を作ってから色

          いつも応援してくれる人に「ありがとう」の気持ちを伝えられるアプリmintの先行登録をはじめました

          零細貧乏スタートアップ時代に欲しかった、成長を促す支援パターン10選

          たむけん(@tamuken)です。まったく自慢できることではないのですが、近年のスタートアップの中で極貧時代の長さでは一二を争うレベルだったと思います。だいたいの人はもっと早く事業が伸びるか、事業が伸びなくて諦めて就職するか、ですからね。諦めの悪さは天下一品。続けてよかったスタートアップ。 最近はスタートアップ支援をやってみたい大企業の方向けにお話させて頂く機会も多いので、そんな時によくお話する「貧乏な時代にもらえてたらもっと早く成長できていたであろう10の支援パターン」に

          零細貧乏スタートアップ時代に欲しかった、成長を促す支援パターン10選

          実業で実力はあるけれど拡散力がない人はSNSでどう生きるべきか

          こんにちは。たむけん(@tamuken)です。 評価経済社会において、実力はあるけれどSNS拡散力がない人が活躍するのは難易度がとても高いのが現状です。たいして交流がないフォロワー数十人にむけて良いことを言ってもリツイートなどされず、自信を失って発信しなくなる人がほとんど。その結果「いやぁ僕は拡散力がないですので」と自分を卑下したり、「SNS拡散とかクソだろ、本当に良いコンテンツの価値は拡散されるかどうかとは関係ないのだ」と開き直ったりなどしていませんか。気持ちはとてもわか

          実業で実力はあるけれど拡散力がない人はSNSでどう生きるべきか

          スタートアップとジェラシー。

          最近話題のメディアsignifiant styleにアップされた『スタートアップは東大生の夢を見るか?』というコラムを読んでハッとしまして。以下、鼎談の中での朝倉さんのコメントです。 資本政策だって本当は自分たちの会社の規模感やステージ、事業内容によって適切な資金量って全然違うわけじゃないですか。けれども、内輪でなんとなくまわりの起業家の調達額やバリュエーションと比べてしまう。本当は数千万円で事足りるはずなのに、周りの起業家を見ていると「あそこは3億円調達しているんやから、

          スタートアップとジェラシー。

          西野亮廣さんの『革命のファンファーレ』は、クラファンの教科書として最強

          そろそろまったくそれどころではないのですが、引き続き箕輪編集室で遊んでいます。次のテーマは「1万部プロジェクト」。西野亮廣さんの新作『革命のファンファーレ』を、発売日前の10月1日に1万部売ろうという企画です。これを箕輪編集室総出でやる、と。 西野亮廣さんのブログでは、決まったときのことについてこう書かれています。 見城さんからの大号令がかかり、界隈がザワついてます。 とりあえず僕は『革命のファンファーレ』の発売日までに予約で一人で1万冊を売ることを見城さんに伝えると、そ

          西野亮廣さんの『革命のファンファーレ』は、クラファンの教科書として最強