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だれでも自分の居場所を持てる世界を作るためのメカニズムデザイン考(1)

自分の居場所、自分が歓迎されている場所を見つけるのは難しい。
少なくても、僕にとっては難しい。今も昔も。

人に聞くと、
「知人の紹介で行ったバー」
「共通の話題が持てるコミュニティで出会った立場が近い仲間グループ」
「友達がいっぱいいる会社の飲み会」
「フリー営業している雀荘」
なんかが居場所になっていたりするらしい。いいな。

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理想の「自分が歓迎されている居場所」を噛み砕いてみる。

・自分が場に認知されてて、歓迎されている
・それでいて適度に放っておかれ、強い責任を負う必要がない
・自分の存在が肯定され、かつ強く気を使う必要もない
・客としてお金を払いながら、適度に場に認知されている
・たまに小さな役割を果たし、肯定される。

このへんが理想の常連客、という気がする。
どんな場所でも「存在しているだけで価値がある」と思える人を除いて
何かしら自分がそこにいる理由があるほど、安心して人は場にいられる。
少なくても、僕の場合はそう。

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一部のオンラインサロンが「お金を払って仕事させている」なんて文句を言われたりすることもあるけれど、これも同じ構造。お金を払うことで「客」でいられるというのは、決して無視できないメリット。

無料のコミュニティでは、なにかしらの存在意義を持たない限り、自分の存在が肯定されることはない。そんな難しく考えなくても生きていける人は大丈夫だと思うのだけど、悲しいかな僕はそういうタイプの人間ではない。

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こういった問題を解決したくて、有料の、つまり「客」でいることができるコミュニティを昔作っていて、いまはまた違うアプローチでこの問題に向き合っているのだけど、そろそろ「コミュニティ」という言葉で語るのが億劫になってきたところがある。

僕が考えてきたコミュニティは、一般的な自然発生的な仲間うちのコミュニティとは根本的に違うから。もっと言えば、ふつうのコミュニティに馴染めない自分のような人が、居場所を作るにはどうすればよいか、と考えた結果だから。

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それをなんと呼称するべきなのかはわからないけれど、いずれにせよ居場所づくりを支援する武器が必要だと思って作っている。居場所づくりのための認知・貢献・肯定のサイクルを回していくには、脳の認知限界を拡張するデータ・貢献の自動検知・トークンを活用した肯定支援、その自在な組み合わせが行えるプロトコルが大事、ということもわかってきた。そして、熱心な顧客にとっての居場所作りに成功した事業体は強い、ということも。

何を言っているんだという話なのだけど、その解説と議論は実際に対話しながらやっていければと思う。人数が多いイベントだと難しそうなので、5人くらいで。まずは明日、2019年12月17日(水)の夜から。応援している新宿のイベントバーでのバー営業という形でトライしてみます。定例化するかは検討中。


思ったこと、感じたこと、ぜひメッセージで教えてください。続けていくための励みになります。