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「怠惰は美徳」は、コミュニティのボスにもあてはまるのか

mintのたむけん(@tamuken)です。

エンジニアの世界では、「怠惰は美徳」と言われることがあります。
同じことを何度も繰り返すような面倒なことはせず、できる限り自動化してあとは寝ていたほうがよいではないか、というタイプの凄腕エンジニアの性質、をあらわした言葉ですね。

【怠惰クリエイティブは、総じて無敵】

夢と野望は大きく欲も深く、それでいてコツコツと努力を積み重ねることが苦手な自分にとって、この言葉は神の啓示のように感じられました。その結果(いろいろあって)未経験からエンジニア業をやるようになった過去があります。

プロダクトのソースコードを書かなくなった今でも、ちょっとした事務作業をマクロ書いて自動化したり、複数クラウドサービスの連動でルーチンワークをズボラにこなしたり、怠惰クリエイティブを発揮する機会は少なくありません。

ですが、今の仕事は経営者で、ビジョナリーで、コミュニティの運営者(最近またはじめた)です。前のふたつはそこそこ怠惰クリエイティブでやっていけそうだけどコミュニティは無理そう、というのが一般的な考え。でも、いけると思うんですよね。僕みたいな怠惰マンでも。

【コミュニティ運営も、目標が明確ならよい行動も自動化できる】

コミュニティマネージャーと、コミュニティ運営者。この二人が別で存在していて、分業できていて、コミュニティの目標が明確で、なにより

「目標につながるアクションを、決まったロジックで認知して承認」

ってところを自動化できれば、かなりの部分が怠惰にやれるのではないか、というのが今の時点での仮説です。いいね一つとっても、「良い発言だけどテーマと違う投稿」と「微妙だけどテーマに沿った投稿」には同じいいねは付けられない、といった話です。

最近コミュニティのお悩みを聞いていると、「良い発言だけどテーマと違う発言ばっかりする人」問題などをよく聞きます。気持ちで運営しているとそこにいいねつけちゃうけど、目標とつながらないならノー評価。その一貫性がすべてであるならば、怠惰に自動化してフェア度を高めたほうが、新規メンバーもやりやすい、ですよね。

【ひとりで悩みがちな問題は、共有して言語化しちゃえばいいと思う】

じゃあ具体的にどうすりゃいいのか、という話は先述の最近はじめたコミュニティのイベントでやります。2019年9月18日の水曜日20時から新宿開催。日付代わって本日ですね。告知の遅さが怠惰すぎる問題。

テーマは「コミュニティのお悩み相談」とりわけ「コミュニケーション量を増やすためにはどうすりゃいいのか」です。人のコミュニティの問題は解決できるのに自分のコミュニティになると怠惰になってしまう僕が、他人事のように解決策を提示することで怠惰クリエイティブを発揮する少人数イベントです。

ご参加いただけた方は、そのままオンラインのコミュニティにも入れるという仕組みです。コミュニティマネージャーの長田さんとの掛け合いが前半、後半はみんなで解決方法を考えるワークショップです。お酒飲んで日々の課題を吐き出して、解決策を持って帰っていただければ、と。

イベントはさておき、チームで運営するときにも「あえて評価しない、目標につながらないいい感じの行動」を定義して共有しておくのはおすすめです。僕はこれを中ボスめんどくさい問題、と呼んでいます。

思ったこと、感じたこと、ぜひメッセージで教えてください。続けていくための励みになります。