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疎通と対話 ―社会と組織の中で人々を「乳化」させるもの―

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コミュニケーション(疎通)とは相互に意思を伝達する技術であり、ダイアログ(対話)とは相互の合意目標を発見する工程である。いかに言葉巧みで表現豊かでも、伝達や合意を成し得なければ児…
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2019年7月の記事一覧

「私、コミュ障なんで」

「私、コミュ障なんで」

SNSを開けば飛び交う言葉

「私コミュ障なんで」

ネット上ではなくても「私コミュ症だからなあ」としょっちゅう耳にする。みんな随分悩んでいるみたいだ。

ところでコミュニケーションとはそもそもなんだろうか。今日はコミュニケーションとはなんぞやということを真っ向から考えてみたい。

まず、コミュニケーション能力は以下の4つから構成されていると考える。
パッと思いついただけなのて、深掘りすればもっ

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気づいたら老害になりかけてた

気づいたら老害になりかけてた

先日、とある学生と話す機会があった。

就活中とのことだったので、いろいろとアドバイスをしていたのだが...。途中からあることに気づいた。

あれ、これ老害じゃないか?

(大人はいろいろうるさいなあ。)(価値観をおしつけるなよ。)と思っていた学生時代。

だが、「この業界は結構大変で...」「同期の話によると...」なんて知ったように語る自分の姿は、まさに自分が見てきた大人だった。。

老害にな

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あの人とこじれるのは、理由があった!?「人間関係を壊す4つの行動と、その解消方法」を知るワークショップを開催しました

あの人とこじれるのは、理由があった!?「人間関係を壊す4つの行動と、その解消方法」を知るワークショップを開催しました

歩き方と同じように、僕たちは一人ひとり、コミュニケーションのとり方に癖を持っています。

アドバイスしたいだけなのに、トゲのある言葉になってしまう人、
自分の意見をなかなか口にできない人、
話していてもなかなか目が合わない人、
ミスを叱っても、どこか上の空な人…。

歩き方の癖と同じで、こうしたコミュニケーションの癖は自分では気づきにくいもの。そして、なんでもこうしたコミュニケーションの癖には、相

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エスプレッソがもっと美味しくなる秘訣 ― イタリアン・バールで挨拶を

エスプレッソがもっと美味しくなる秘訣 ― イタリアン・バールで挨拶を

Ciao a tutti! みなさんこんにちは!
Naonardo です!

日本では、『お客様は神様』です。
と言われることがあります。

それを特に意識していなくても、身に染みついているのでしょう。
接客を受けて感銘を受ける外国の方も多いです。
日本特有のおもてなしは素晴らしい。

ヨーロッパでは、お客様は神様ではありません。
(日本のおもてなし文化をけなしたい訳ではありません)

何年か前に

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他人にあれこれ言いたくなるとき(コミュニケーションのヒント)

他人にあれこれ言いたくなるとき(コミュニケーションのヒント)

他人に対して批判的なことを言いたくなるのは誰にでもあることです。

「あなたは、何でまた、そんなとんでもないことをするの?」

そんなふうに言いたくなる状況のことです。

少なくとも自分の常識では考えられないような行動をする人、まったく想像のつかないような理由を行動基準にしている人、あるいは自分が何回命じても(お願いしても)その行動をとってくれない人。

大昔、結城が会社に勤めていた頃も、そんな思

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みんな勝手に繋がっていけばいい

みんな勝手に繋がっていけばいい

今日は来月フランスに行ってしまう友だちのお別れ会に参加した。

うっかり早めに着いてしまったわたしは、奥の席でパソコンを叩きながら訪れる人に「おおー!」なんて声をかけていたけど、冷静に、いつのまにか知り合いが増えたなぁ、なんて実感して嬉しくなった。

たぶん、前まではこういったイベントにひとりで参加しながら、「君たちは一体どこで知り合ったんだ?」なんて思っていたと思う。

以前、わたしは「ゆぴの無

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「チームのことがよく分かる」書籍・DVD10点(プラスα)

「チームのことがよく分かる」書籍・DVD10点(プラスα)

僕は「勝ち負けだけじゃないスポーツの楽しみ方」という有料購読マガジンを運営していますが、この有料購読マガジンで書いているのは、「チームの話」です。勝ち負けではなく、チームの成長を分析しているのだと、最近ようやく気がつきました。

「西原さんの考え方や視点は独特だ」と言われることがあるのですが、独特な理由は、チームの事を分析して書く人がいないからだと思います。では、なぜ僕は「チーム」の事を書くように

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大切なことは、伝えようとしなくても伝わってしまうということ

大切なことは、伝えようとしなくても伝わってしまうということ

お世話になっている方に、年に数回、近況報告をさせていただいている。
もちろん、返事は期待していない。

それなのに、毎回必ずお返事を下さる方がいる。
それも、型どおりではなく、毎回キチンと読んでくださったのが伝わるような温かな文面に、涙が出そうになる。

でもあるとき、不思議なことに気が付いた。

なぜ、何も言わなくてもわかってしまうのか

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人が反省をするのに欠かせない条件

人が反省をするのに欠かせない条件

スポーツの大きな試合が終わった後とか、あるいはプロジェクトが終わった後なんかに反省会が開かれることがあります。

しかし、ああいうものがためになることは滅多にありません。特に、成功したプロジェクトの反省会なんてやるだけ時間の無駄です。笑ってしまうくらい何も出てきません。そんな時間があったら宴会をやった方がいいくらいです。

同様に、子供が何か悪さをした時に反省文なんか書かせても屁のツッパリにもなり

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40歳以降は、人を褒める技術を身につけることの重要さ!

40歳以降は、人を褒める技術を身につけることの重要さ!

 今回は、「40歳以降は人を褒める技術を身につけることの重要さ!」という話をします。

 40歳というのは一つの目安ですけど、だいたい人として落ち着いてくる年代です。

 人生経験が豊富になってきますからね。

 恋愛、結婚、家庭を持つことを経験して、自分のやれる仕事もわかり、成果を出せるようになってきます。ようやく周りを見渡すゆとりが出てきます。

 そこで、おすすめなのが、積極的に人を褒めてい

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「向き不向き」を個人のスキルで判断しなくても良い!!

「向き不向き」を個人のスキルで判断しなくても良い!!

この記事はある若い一人のクリエイターを救いたい気持ちから書き始めました。

「君は向いていない」

こんな言葉を言われたことはあるでしょうか。

僕が初めてこの言葉に出くわしたのは大学4年生の時、就職活動をしようかと動き出した時でした。僕は将来、超個人主義の時代が来ることを予見し、自分自身をブランド化するために、なるべく早く自営業やフリーランスになる道を模索していました。

建築学科であったこと、

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「ソーシャル老害」の哀しみ。

「ソーシャル老害」の哀しみ。

こんにちは、岡山史興です。「次の70年に何をのこす?」をコンセプトに、70seedsという会社を経営しています。

規模の拡大を目指す経済が行き詰まりを見せる中で、「小さな営み」が持つ価値や可能性を考えるnoteを描いてきました。

さて、最近SNSでこんな声をよく目にするような。

「SNSを自然に楽しめない」問題。

少し前から「Facebookはおじさんのもの」なんて言われていましたが、T

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