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ドタバタ介護体験

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10年続いた認知症の舅の介護、姑は怪我のあと鬱になり、その後終末期の緩和ケアをしていました。介護って想像より大変だと知りました。(ToT)
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#考え方

「脳」は思考を止められない!介護者の「何もしなくても良いですよ」は落ち込ませる言葉かもしれない

「脳」は思考を止められない!介護者の「何もしなくても良いですよ」は落ち込ませる言葉かもしれない

料理番組をみて、やる気が出たおばあちゃん同居している姑は83歳です。しかも要介護…

以前はそんなおばあちゃんに家事をしてもらうことは「虐待に近い?」と思い込んでいました。しかし、ある話から、その考えはなくなりました。

姑:「あのなぁ、明日の晩は私がするから、何にもせんといてね!」
私:「やった~!何を作ってくれるのん?」
姑:「ビーフシチューや!今日テレビでやってたから」
私:「牛肉がちょっと

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苦しいときこそ好きなことをしよう!介護も子育ても「0か100か」は返って効率が下がる話

苦しいときこそ好きなことをしよう!介護も子育ても「0か100か」は返って効率が下がる話

「べき思考」で心身が病んだことを思い出す
「親孝行は人として当たり前の道!最善を尽くすべき!」
認知症の舅の介護のとき、この強い信念で取り組みました。

...良いことありませんでしたよ~
「わしは100まで生きる!」
舅のその言葉を聞いた私の考えは、今から思えば異常でした。

「あと20年余り、今後の私の人生は、自分をなくして親孝行に徹する!」
「来世で人間になれたら、自由に生きられるように願っ

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コロナ禍で入院事情が大きく変わったことを実感した一日

コロナ禍で入院事情が大きく変わったことを実感した一日

お騒がせしました(;^ω^)今朝は親せきの突然の入院について、
おとな気もなく心配をさそうような書き方をしてしまっていました。
お恥ずかしいです…

思っていたほど大変ではありませんでした。
スミマセンでした。

私たちしか身寄りがない姑の姉姑の姉(85歳認知症)が近所の施設におります。

以前警察から突然の電話を受け、認知症だということがわかりました。
少しの間うちでお世話をしたり入院したりした

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自宅で家族が亡くなったらどうすればいいの?救急車?警察?

自宅で家族が亡くなったらどうすればいいの?救急車?警察?

私の周囲はみな病院で亡くなっている。
私は舅(認知症で10年間介護)と、一人暮らしの親戚の看取りをした後、葬式を出した経験はあります。(実家の両親も亡くなっていますが、死に目には会えませんでした。)

上記の全員が病院で最期を迎えました。
ですので、担当医師からすぐに死亡診断書を書いていただき、なんの問題もなく葬式の準備にとりかかることができました。

気になる同居の82歳の義母のこと現在は要介護

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破っても大丈夫な「約束」ってあるかもしれないと感じた話

破っても大丈夫な「約束」ってあるかもしれないと感じた話

元々私は、人との約束はもちろん、自分で自分に約束したことも、無理をしてでも破りたくない、ちょっと頑固者?でした。
(いや、おバカなのかも。。。)

何時間でも信じて待てた、幼い日のおバカな私小学1年生の頃のことです。
授業が終わり帰ろうとしていると、廊下で近所の4年生のお姉さんに会いました。日ごろからよく遊んでくれていた大好きなお姉さんです。

「たおたおちゃん、一緒に帰ろ!ちょっとそこで待ってい

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笑い話「卵焼き」でわかる我が家の嫁姑事情

笑い話「卵焼き」でわかる我が家の嫁姑事情

今朝のお話。

ダイニングで朝ごはんを食べ始めた姑が、台所にいる私に向かって大きな声で(耳が遠いので)こう言いました。

「今朝のだし巻き(卵焼き)の味は、ホンマにもみない味や!」

「もみない」という言葉は義母からしか聞いたことがないのですが、神戸弁でしょうか?
要するに味が薄いという意味です。醤油をドバっとかけて食べておりました^_^

先日作った卵焼きがちょっとカラかったので、今朝私はそれを

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認知症も発達障害も脳の機能に関係するが、似て非なるものだという話

認知症も発達障害も脳の機能に関係するが、似て非なるものだという話

同居していた義父を、結局私は10年間介護しました。

義父は元々は物静かな温厚な人で、私にとても優しく接してくれました。
一緒にいる時は心が癒されるので、大好きな義父でした。

しかし、60代後半から性格が変わり始めました。
ネガティブな発言が徐々に増え、いつも不満を口にするようになり、
周囲の人の事は考えられなくなってドンドンわがままになっていきました。

6、7年も経ってからようやく義父の状態

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大音量のラジオ体操の音楽!

義母は毎朝6:30になると、
椅子に座りながらラジオ体操をする。

「今朝も元気やな!ベッドから落ちたり、夜中のトイレで転んだりしていない。」

安心する私。
聞けなくなる日が来るのが辛い。が、そのテンションにならず、今日も明るく過ごしたい!

突然ふりかかってきたW介護(2)

突然ふりかかってきたW介護(2)

7年前の突然の出来事から始まります。

外階段の1番上から転落してしまった同居の義母。(当時75歳)
救急車で病院へ。

病院到着後、義母は慌ただしく検査室に運ばれていきました。

医師から出た言葉は、思いもよらないものでした。

「両腕両足、相当の範囲で骨折しています。大腿骨も折れています。」

「重傷です。特に左腕はひどい粉砕骨折で、手の施しようがありません。」

「手術できませんので、今後左

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突然ふりかかってきたW介護(1)

突然ふりかかってきたW介護(1)

7年近く前のことです。

ある日から私は思いがけない事に、
同居中の義父母二人を介護しなくてはならなくなりました。

夫は一人っ子で、しかも中国に単身赴任中(現在も)、他に頼れる人はいません。

その日は以下のような展開でした。

私:「あれ、おばあちゃんは?」

息子:「知らんで~。」

朝6時過ぎでした。義母が家のどこにもいません。

「もしかして、離れかな?」玄関を出てすぐ目の前に小さな離れ

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介護疲れで悲鳴をあげた心と身体

介護疲れで悲鳴をあげた心と身体

発症8年後に舅(4年前に他界)が「前頭側頭型認知症」だとわかった
3番目の病院でMRIを撮ってもらい、
脳の前頭葉と側頭葉の委縮が原因の認知症だと、やっと診断が下りました。前の二つの病院で「うつ」と診断されていたのですが、私には何か違和感がありました。

「認知症」というと、その多くは「アルツハイマー型認知症」で、
舅のような「前頭側頭型認知症」は、認知症患者全体のわずか7%だそうです。記憶力は衰

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拒絶の日々…孤立していった私

拒絶の日々…孤立していった私

今から6、7年前の話です。

同居の義父(認知症)の介護が次第にきつくなっていき、
最終的に介護だけの毎日になっていました。

そんな時に、数人の友人から時おり連絡がきました。

「資格を取って、仕事の幅が広がりました。」

「本社に栄転になりました。夫はそのまま家に残り、私は進学した息子と東京で暮らします。」

「もうすぐ起業します。」

みんなすごいなぁ!それに比べて私は……

「たおたおは、

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