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拒絶の日々…孤立していった私

今から6、7年前の話です。

同居の義父(認知症)の介護が次第にきつくなっていき、
最終的に介護だけの毎日になっていました。


そんな時に、数人の友人から時おり連絡がきました。

「資格を取って、仕事の幅が広がりました。」

「本社に栄転になりました。夫はそのまま家に残り、私は進学した息子と東京で暮らします。」

「もうすぐ起業します。」


みんなすごいなぁ!それに比べて私は……

「たおたおは、どんな感じ?」


わ、私は、私は、私は……
聞かないで~~!!


活躍している話、イキイキしている話、

聞きたくない、知りたくない。頼むから連絡してこないで~!


私は当初、あたり障りなく返信をしました。
しかし、私の心はドンドン卑屈になっていき、友人たちに対して、
心を閉ざしていきました。


「もう連絡してこないで!」とは言いませんが(一応大人ですから)
つれない返事をしましたので、私は次第に孤立していきました。

「人とのつながりはいらない!」
「これから私は、一人だけで自分のすべきことをやるだけだ。」
私は、ひねくれた決心をしました。



それから約3年後に、
覚悟していたよりは早い時期に、義父が81歳で亡くなりました。
(義父は長生きの家系で、ほとんどの親戚が100歳近くまで生きていました。)



……数年の時間を経て、現在の私の心境は、当時とは違うものになっています。

苦しい時間があったからこそ、私は今が幸せに感じられます。
温厚で私にも優しかった、元々の義父を思い出して、
涙するような心境になっております。


いろんな時がありますね、生きていると。いろんな気持ちになりますね。

「穏やかな心」だけではいられません。


だからこそ、他の人の心の痛みにも寄り添うことができるのではないでしょうか?


完全に諦めていた中国語の学習、それができるような心の余裕と時間ができました。


元々は温厚で優しかった義父、
やがて認知症発症が原因で苦しめられるようになった義父。




今は義父の全てに対し、心から感謝ができるようになりました。


たおたおってこういう者です。
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