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記事一覧

鬼を見て、炎を燃やし、やがてなだめて

鬼を見て、炎を燃やし、やがてなだめて

すみだ北斎美術館に『北斎百鬼見参』を見に行った。
葛飾北斎の描く鬼。

夏祭りは「悪疫退散」のためという言葉を思い出して。

鬼とは何か。

目に見えない「隠(おん・おぬ)」に由来する言葉という。

地獄の鬼。
たたりをするもの。
異種族のもの。
跋扈する災いや、悪疫。

人の心に棲むものも、また鬼だ。
嫉妬、恨み、執心で。
人が、鬼となる。

結論から言うと、あまりにも北斎の鬼は幅が広かった。

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着物で沖縄のバナナの織物に見入る、七夕

着物で沖縄のバナナの織物に見入る、七夕

バナナの織物といってもバナナ柄では、ない。

バナナの仲間である糸芭蕉の繊維から織りだした布のこと。

芭蕉布という、その布はさらさらと軽く、風通しがいい。
沖縄に、夏に、ぴったりの布。

この布の復興に努めて、人間国宝となったのが平良敏子さん。

その布を見に行った。

美しい織物と着物を見に、着物で行きたい。
(高価な芭蕉布はないけれど)

縞の着物に無地の帯。

夫からもらった帯留と黄色い帯

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美しき布に惹かれて,出会えた幸せの時間

美しき布に惹かれて,出会えた幸せの時間

まるで導かれるように。
この日は空いていて、展示に惹かれて、会場にも行きたくて。

そして、会えました。
あやしもさんに。

今日からの展示。
ちょうど仕事を終えてホッとしたとき。

池袋の自由学園明日館。
知り合いが落語会をしていたり、何度も紹介されていきたかった会場。

美しい布の作品展。
着物を着る前から布が好きで、好きで。
インドでもインドネシアでも布を眺め、少し手元に置いていました。

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旅に出た時の思いと思い出とおいしいものなど~国内編

旅に出た時の思いと思い出とおいしいものなど~国内編

旅が好きです。
リフレッシュとストレス解消で、何度も出ていました。
その時の思い出と、感謝と、驚いたこと、感じたこと。

この記事では国内を集めています。

東北への桜旅。また行きたい願いを込めて。

横浜・中華街を女友だちと食べ歩いた時のこと。

中華街へ行ったときに泊まったホテル ニューグランド。

夫の故郷・金沢と近くの温泉を回ったとき。夫婦ともに食いしん坊で、食べること中心の旅。

旅では

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ライフワークのひとつとして着物でメトロポリタン美術館展へ行く

ライフワークのひとつとして着物でメトロポリタン美術館展へ行く

着物で美術館に行く。
優雅に聞こえますね。

でもこれ、私のライフワークなんです。
と、今年決めました(まだ短い!)

なぜか。

着物は、日本の伝統文化の粋を集めたもの。
まとうアート、です。

もっと多くの人に着てほしいし、その美しさを知ってほしい。

着ること、知ることでその伝統文化を守っていく一助になります。
今、着物の職人さんがどんどん廃業しています。
とてもつらいし、残念。

着物は多

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家から外へと足を踏み出していく春の短歌

家から外へと足を踏み出していく春の短歌

春。
外の風に触れたくなって。

俳句に続いて、短歌を詠みます。
詠めませんが、詠んでみました。

新緑は菜の花、エンドウ、春キャベツ オリーブオイルかけて我も染まれり

萌える若葉青葉は木だけではありません。
春野菜の青々とした鮮やかさ。

サッとゆでて。
オリーブオイルをかけると、それだけでおいしくて。
モリモリ食べて、自分も新緑に染まった気持ちになります。

空青くいずこも花のあふれおり ゆ

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春爛漫の花を見つめて抱きしめて🌼noteのあなたにお届けします

春爛漫の花を見つめて抱きしめて🌼noteのあなたにお届けします

数えたら、20の花。
ここに咲いています。

桜が散っても、次々に花が咲いていて。
花にむせるような、酔うような、春真っ盛り。

歩くと花を見つけて。
撮って。
3歩進むと、ちがう花が咲いていて。
また撮って。

なかなか進まない散歩。

そんな、私が撮った春の花。

ソメイヨシノではない桜の花が、見ごろ。

花が白く、葉も一緒だけど華やか。

たわわで、かわいらしい八重桜。

ピンクが濃い八重桜

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スイーツ🍰桜🌸ウィーンの布デザイン・・・いっぱいの「可愛い」をどうぞ

スイーツ🍰桜🌸ウィーンの布デザイン・・・いっぱいの「可愛い」をどうぞ

「可愛い」はかわいい!
可愛いでいっぱいの1日を過ごしてみたい・・・

たまたま、そんな日ができた💕

かわいいうぃんスイーツタイムから始まって。
いちごプレートで、いちご三昧🍓

いちごのババロア桜アイスのせ、ピスタチオアイスといちご、そしてショートケーキ。

ババロアはなつかしいような、いちごミルク味。
ピスタチオアイスが濃厚!
いちごのショートケーキはスポンジも淡いピンク色。

可愛いス

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ふたたび見たい桜が待っている🌸今度はあなたと一緒に

ふたたび見たい桜が待っている🌸今度はあなたと一緒に

ああ、こんな桜があるのか。

広がる桜と、酔う桜。

🌸             🌸             🌸

独身時代、無性に桜を見る旅に出たくなった。
仕事に疲れて、孤独を感じて。

旅に出た。
見たことのない桜に、会いに。

ひとり東北へ向かった。

北上の鯉のぼりと桜

岩手・北上川の上を泳ぐ、鯉のぼりの群れ。
川面に映る桜とともに、圧巻で。

鯉も、桜も、思いも、広がる。
青空

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うちのおにぎりから広がる、見る、読む、考えること

うちのおにぎりから広がる、見る、読む、考えること

息子の朝ごはんと、お弁当におにぎりをよく作った。
受験の朝。

片手で食べられて、量を調整しやすい。
お昼に食欲がないとか、眠くなりそうだと思っても残しやすい。

いくつか作った中で気に入ってくれたのは、たくあん入り。

はじめはたくあんを細かく切って、すりごまと一緒にご飯に混ぜて握った。

「おいしかったけど、もう少し大きく切って具にしたほうがいいな。
しっかり味がするし」
息子はたくあん好きな

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心をきれいにしてくれる修復されたフェルメール

心をきれいにしてくれる修復されたフェルメール

心の傷を治すように、やさしく繊細に。

「元に戻す」
かんたんにいうけれど、かんたんではない。
気が遠くなる手間と時間をかけたもの。

フェルメールの、1枚の絵。

綿棒に液を含ませて。
絵の上を転がす。

汚れが取れて、少しずつ色が出てくる。

綿棒できれいになるのは数ミリ。
それを何度も何度も繰り返す。

そのあとで、顕微鏡を覗き込みながら表面を削っていく。
本来の絵を傷つけないように、わずか

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隅田川そばの向島を着物散歩

隅田川そばの向島を着物散歩

隅田川のそば、風情のある町・向島。
そぞろ歩くと、すてきなお店が多そうです。。

言問団子でも有名。
この「言問い」の名は、「伊勢物語」の東下りの段から。

名にし負はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと
(都を追い出され関東を旅しながら、京都の愛する人は元気だろうか・・・と嘆くうた)
高校時代に習いました。

ここでは恋より団子、ですが。

他にもお店がいろいろあって、回りたいのですが・・・

今日

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私の目と私じゃない人の目で、絵を見てみたい

私の目と私じゃない人の目で、絵を見てみたい

「ママ、だっこ」
と手を伸ばす息子。
2歳くらいのとき、ベビーカーに乗せて美術館へ行った。

はじめはもの珍しそうに見ていたが、2,3分後にあきて、抱っこをせがむ。
仕方ないよね、と思いながら抱っこする。

片手でベビーカーを押しながら、進む。

不自由だったけれど、そうしないとどこにも行けなかったから。
どこへでもベビーカーを押し、抱っこ紐を持ち、出かけた。

動物好きだったので、動物の絵を見せ

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新しい自分に会いたくて、会うためにすることを考える

新しい自分に会いたくて、会うためにすることを考える

「あ~、しんど」
思わずつぶやいている。
そんな自分がイヤ。

頭も心も、停滞しているというか、疲れているというか。
こんなことではいけない、と思いながらも、なかなか前に進めない。

noteも、仕事も、日常生活も。
どれも中途半端で。

そうすると腰も重くなって。
外へ出てリフレッシュしよう、となかなかできなくて。

もやもやもや。

会社、家、買い物・・・の繰り返し。

新しい場所、新しい店、

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