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アイデアノート29 図解ウルトラバイオレット組織+協力主義 

まえがき バイオレット組織の図

インディゴ組織の命題に手が加わり、統合命題となる。
インディゴ組織では、命題を組織、メンバーへと徐々に具体化していく。
実行可能な命題(○○を解き明かす)となるまで、この階層構造が続く。


ヴァイオレット組織では、中心命題をより普遍的にして、命題をより統合された側に引き寄せる。ある意味、命題の全体性がオレンジ型パラダイム的である。エゴとのすり合わせにより各メンバーはそれぞれの命題を見出すため、インディゴ組織で見られた命題の階層が徐々になくなっていく。しかし、この階層自体が完全に消滅したわけではない。ようは、階層自体を壊せてはいないが、なくそうと努力しているところがグリーン的なのだ。

ウルトラバイオレットパラダイムになると

このパラダイムとなるとき、組織の命題は統合命題となる

中心命題が統合命題となることで、各イニシアチブ組織の持つ命題が中心命題になる。インディゴ組織では中心命題は、この命題を受けた各組織が命題を持ちやすくするよう抽象的なものであった。しかし、この抽象的な大雑把さにウルトラバイオレットパラダイムは対処する

「これを使えばなんでも置き換えられるのではないか」といえる統合命題を置く。これに合わせて、各組織が中心命題を持つ

中心命題も統合命題と全く同じかほとんど同じものになる

支配型のリーダー的価値観はもはや一つもなく、イニシアチブ(知の先駆者)であることに慣れているからこそ、組織を介して中心命題を各命題に還元する工程が不要となる。インディゴ組織に見られた、命題の階層(階層といえばアンバー型)を解除しようと動くのだ。

統合命題からそのまま命題を拾うことができ、自らの命題も統合命題と同じかある程度カスタマイズしたものになるため、組織は命題の管理が必要なくなる

組織がある理由はコラボレーションのためである。組織自体が考えを持つようにするためである。組織の究極的な存在目的は、コラボレーションにあると言って良いだろう

コラボレーションのために命題を持つ組織は十二人程度の大きさで、それを超えるとまるで細胞のように分裂する

しかし、組織自体がただの細胞ではなく人間であるため、子供の組織に支援と教育することを惜しまない。これ自体はターコイズ組織から継承されるが、同じ命題を共にするため、統合もできる

インディゴ組織は、一度異なる命題を持った時、再度組織として結合し直すのが難しいのだ。もちろんその差は、オレンジ型組織のような○○部○○課のようなものほどの壁はない。しかし、それでも同じ研究室の別のテーマの研究に移動するくらいの壁はある

その時に、重要になるのがコラボレーションという概念だ。

つまり、組織の形態が「○○だからいい、そっちのほうが発達段階が高い」と言ったものは、インディゴ組織で一通り済ませた。

であるならば、ウルトラバイオレットではもはや組織形態よりも更に不覚にあるものを重視する。

「組織の命題はコラボレーションにあるのではないか?」

ウルトラバイオレットパラダイムになるとより根本的な問題と直面する。

組織とはコラボレーションのために存在していて、あくまでインディゴ組織で命題としたものは動機付けではなかっただろうか?と。

いかなる組織であっても、それが存在する理由は、メンバーのコラボレーションのためであり、メンバーが協力することでより大きな力を発揮するためではなかっただろうか?

こう考えた時、組織の存在目的はコラボレーションを果たすことそのものにあって、あくまで、動機付けや、命題は、組織の独自性(コアコンピテンシー)を保ち、モチベーションを上げるためのものではなかっただろうか。と思えるようになる。

もはや、組織の独自性のために用いていた命題が一つに統合されるのであれば、「人は誰でもが最大限に生きがいを感じることができる」といったまだ各々で揺れ動く命題ではなく、「組織はコラボレーションのためにある」ではないだろうか。これこそが組織の究極の命題ではないだろうか。

これが統合命題となるとき、中心命題は確固たるものになる。「組織はコラボレーションのためにある」が統合命題であり、そこから各人がそのために必要なそれぞれの生きがいを考えることが必要なのではないか。

このようにして、組織の本質を統合命題としてしまうことが、統合命題に求められることである。そしてこれを支える価値観が協力主義だ

協力主義 

組織の命題はコラボレーションにある。仕事とは、コラボレーションのためにある。ある目標のために組織が作られるのではなく、コラボレーションのために目標が定められる。なぜその組織に所属するかといえば、賃金を稼ぐためではない。それどころか、自己実現のためですらない。その組織にいると協力できるからである。

単独ではできなかったことができるからである。 

全ての組織が、今もこれからも協力のために存在しているという紛れもない事実があるからこそ、これを完全な太陽と捉えることが、協力(コラボレーション)主義である。

そして、これらを踏まえてウルトラバイオレットパラダイムの組織構図はこのようになる。

ウルトラバイオレット組織の構図

ウルトラバイオレット組織では、統合命題という概念が重要だ。
コラボレーションこそが、組織の中心にある。
知識を結集するために協力することが組織の究極的な目的であると、
組織全体に徹底させ、逆に言えばそのことだけを知らせることで、その目的のために最も都合がいい組織形態をフレックスに取る。このため、実はターコイズ組織よりもオレンジ型の頃のような階層が復活する(リジェネレーション)する場合も考えられる。しかし、その場合でもパラダイムによる支配はもはやなく、あくまでコラボレーションのためであることが徹底されている。

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