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幸せの尺度なんて、人それぞれよ。
年度末、最終日。
文字を起こすことに不安を感じながらも、記憶として残す。
それは、過去への敬意を持ちながら、未来へのわずかな祈りを込めてという感覚に近いのだろうか。毎年春は来るけれど、同じ春は2度と来ない。そんな1度きりの春に感じたことを、言葉をのせていきたいのだと思う。
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昨年4月、3年弱勤めていた会社を辞めた。
この会社のことが嫌いだなんて思ったことは微小もなく、むしろだいすきな職場
海と山。心、健やかに。
海が好きだ。
寄せては返す波の音。
水面が輝く光の粒子。
海にいるとき。
全身を目一杯につかって、五感を開く感覚がある。
実家から、徒歩10分のところに海があるわたし。
楽しいことがあったとき。
それ以上に、自分では抱えきれない悩みに出会したとき。
幼いころから、事あるごとに海へ向かった。
先日、久しぶりに下田の外浦海岸へ出かけた。
平日、冬の外浦海岸。
あたりを見渡しても若いカップ
一杯の場がつくる、ひとつの物語。
南伊豆町に来てから1ヶ月。
気が付けば、このnoteも32回目の投稿です。
1ヶ月が経った今、改めてこのまちに来た当初を思い返す。
過去につけていた日記を見返しても、漠然とした不安を持ち続けていたように感じます。
それは、昨年5月に仕事を辞めて、ここに来るまでの1年間。
私は、ただひたすらに海を眺めたり。
ひたすらにデッサンを描いたり。
とにかく今この瞬間のことだけに、漠然と目を向けていた
混じり合う、しあわせのかたち。
南伊豆に来てから、今日でちょうど1ヶ月。
早朝のランニングで見つけた霜も、このまちでは何年ぶりかと言われた雪も、思い返すと遠い過去のよう。
今では少しずつ桜の蕾がふくらみ、ダウンコートも不要になった。
このまちにも春が訪れている。
春。
入学式に、入社式。
はじまりの季節なんて言われる春だけど、まさにその通りで。
季節の変わり目に吹き始める、南風の気配を感じたとき、
目には見えない新しい
今この瞬間を楽しめるひと。
好きな食べ物は、スパイスカレー。
好きなアーティストは、小田和正。
「好きな●●」については簡単に答えられるのに、
(人間的に)好きなタイプは?
と聞かれた途端、思い悩んでしまうことがある。
「優しい人が好きか?」と問われたら、必ずしもそうではないし、
「面白い人が好きか?」と聞かれても、特段しっくりこない。
小学校のころから、
“毎日、クラス全員に声をかけること” を目標にしてきた私からす
常識の概念って、どこから?
「常識」。
誰かにとってのそれは、「週に5日、会社に出社すること」かもしれない。
また、他の誰かにとっては「困っている人には、手を差し伸べること」かもしれない。
場所によっても、人によってもいろんな視点があるだろう「常識」。
これまでどこかに所属しようとしなかった私には、
その言葉の概念がいまひとつ分からない。
分からないなりに、辞書で「常識とは?」と、検索する。
するとこんな答えが返って
変わらない、日常を。
「もしも1つだけ願いが叶うなら」
私は何を願うだろう。
小学生のころ、サンタさんに「ニンテンドーDSがほしい」と願った。
中学生になると、流れ星に「試合前に怪我が治りますように」と願った。
今の自分に問いかける。
もしも1つだけ願いが叶うとしたら、
「私は大切な人たちと、焚き火を囲む、日常を過ごし続けたい」
日常に、火を灯す
学生のころは、夕方になるとこんな連絡が飛び交った。
「今日
「エッセイ」は贈り物。
「1日1エッセイ」を書き始めてから、今日で26日。
ふと振り返ると、ときが経つのは早いなあと感じる。
南伊豆の編集者、「イッテツさん」のもとへ、編集修行に訪れたのが26日前。
あの日から毎日書き続けた「エッセイ」には、
一体どのような意味がこめられているのだろう。
そんなことをふと考えていた。
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書き始めて数週間は、1本書くのに何時間も、何時間もかかっていて。
自分の心の声と向き合