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#勉強になった本

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人気のビジネス書から小説まで、コピーライターの視点で読み解きます。
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【ほっこり】コピーライターが憧れる、子どもの柔らかな発想

【ほっこり】コピーライターが憧れる、子どもの柔らかな発想

子どもの発想って面白いなと思います。
私自身子どもはいませんが、世のパパとママがSNSに投稿した、わが子のおもしろ発言や珍行動を見るのが好きです。その微笑ましさについ、いいねを押しちゃいます。

少し前、職場の先輩からもらった本にも子どもたちの豊かな感性が溢れていました。

朝日新聞生活面の「あのね 子どものつぶやき」という投稿欄に寄せられた、子どもたちのかわいい「つぶやき」。その中の選りすぐり2

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ノーベル賞から学ぶ、幸運な偶然を引き寄せる能力「セレンディピティ」とは?

ノーベル賞から学ぶ、幸運な偶然を引き寄せる能力「セレンディピティ」とは?

毎年、大きな話題となるノーベル賞。

今年のノーベル生理学・医学賞に決まったのはmRNAワクチンの基礎技術を開発したカタリン・カリコ氏とドリュー・ワイスマン氏です。

カタリン・カリコ氏は今回の受賞業績につながったできごととして、1997年にペンシルベニア大学のコピー機の前でドリュー・ワイスマン氏と出会ったエピソードを紹介しました。

大学内のコピー機を使うために並んだ列でたまたま話し、お互いの担

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タブーからリアルへ。生理の広告が変わってきた。

タブーからリアルへ。生理の広告が変わってきた。

生理の話って、おおっぴらにできない。そんなふうに思う。

身体はプライベートなもので、センシティブな話題だ。少なくともわたしは「今日、コンビニで新しいマリトッツォ見つけたよ」みたいには話せない。

じゃあなぜ、noteで記事を書くのか。もうちょっとだけ、気軽に話せるといいんじゃないかな?と思うから。

「生理痛」を「体調不良」と言い換えがちわたしはほぼ、言い換えている。というか、生理痛がしんどい時

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映画『エターナルズ』を観て、ヒーロー像の変化を感じた。

映画『エターナルズ』を観て、ヒーロー像の変化を感じた。

わたしはマーベルコミックを読んだことがなく、マーベル映画もほとんど観たことがなかった。

だから、『ノマドランド』でアカデミー賞を受賞したクロエ・ジャオ監督がメガホンを取ったマーベル映画『エターナルズ』を観に行った時、楽しめるだろうか…という不安のほうが優っていたと思う。

でも、杞憂だった。

現れたのは、多様な“人種”で構成されたヒーローたち『エターナルズ』のあらすじを簡単に説明しよう。

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誰かの「弱さ」が、世界を変えるアイデアにつながる

誰かの「弱さ」が、世界を変えるアイデアにつながる

「マイノリティ(社会的少数者)」という言葉から何を想像しますか?

性的マイノリティのLGBTQ+や、ハンディキャップのある障がい者でしょうか。

『マイノリティデザイン』のタイトルを初めて見た時に、私はそのような人々を思い浮かべました。

ですが、読み進めるにつれて「そうではない」と気づかされました。

マイノリティ性とは、「苦手」「できないこと」「コンプレックス」のような人間なら誰もが持ってい

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アイデアや企画は、資料集めが9割。

アイデアや企画は、資料集めが9割。

アイデアを出したい、いい企画を考えたいなら、これだけはやってほしい。

それは「資料を集める」こと。

みなさんは、ビジネス書で世界的なベストセラーであり続けている『アイデアのつくり方』を知っていますか?

タイトルの通り、だれでもアイデアをつくれるようになる方法を解説した本です。内容を知りたい方はこちらの記事をぜひ。

著者のジェームス・W・ヤングはこう言っています。

商品やサービスのアイデア

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実践!言葉を磨くための「思考サイクル」と「7つのプロセス」

実践!言葉を磨くための「思考サイクル」と「7つのプロセス」

どうも、ハギです。

少し間が空きましたが、梅田悟司さん著書の「言葉にできる」は武器になる。の解説の続きです。

後編は内なる言葉を磨くための方法「思考サイクル」と「7つのプロセス」について書きます。梅田さんがキャッチコピーや企画を考えるときに、実際に行なっている方法でもあります。

私も初めてやってみたのですが、内なる言葉と向き合うって思ったより難しい。他人ではなく、自分の頭で考えていることなの

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天才もやっている「アイデアのつくり方」

天才もやっている「アイデアのつくり方」

こんにちは、シノです。みなさんは「いいアイデアが思い浮かばない」と悩んだことはありませんか? わたしはよくあります…。

そんな人にうってつけなのが『アイデアのつくり方』(ジェームス・W・ヤング著/日本では1988年出版)。

30年前の本って古くない?とみくびるなかれ。この本はアインシュタインやダーウィンのように考えるコツを、わたしたちに教えてくれます。

時間がない人は、この記事に目を通すだけ

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言葉の力を根本から鍛える!「言葉にできる」は武器になる。

言葉の力を根本から鍛える!「言葉にできる」は武器になる。

どうも、ハギです。

コピーライターになって3年。言葉の勉強といえば、有名なキャッチコピーを書き写してみたり、映画や小説などに出てくる言葉をメモしてみたり、そんなことをしてきました。

しかし、もっと言葉の力を根本から身につけるようなヒントを「言葉にできる」は武器になる。で知りました。

著者は、缶コーヒーのジョージア「世界は誰かの仕事でできている。」や「バイトするならタウンワーク。」などの誰もが

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人気ビジネス書『伝え方が9割』を読んで大切だと思ったこと

人気ビジネス書『伝え方が9割』を読んで大切だと思ったこと

どうも、ハギです。今回は言わずもがなの人気ビジネス書「伝え方が9割」について書きます。著者はコピーライターの佐々木圭一さん。

コピーライターの知識と経験が詰まった”コトバの入門書”まずは、読んだことがない方に向けて私なりの紹介&レビューを考えてみました!

・佐々木さんがコピーライターとして培ってきたコトバの技術を、実例を入れてわかりやすく解説

・「伝え方の技術」を身に付けることで、コトバの引

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行き止まりのハッピーエンド『コンビニ人間』

行き止まりのハッピーエンド『コンビニ人間』

こんにちは、シノです。今回は最近読んだ小説について、けっこうな熱量で感想を書きました。わたしにこの本を譲ってくれたデザイナーのS先輩ありがとうございます!この記事、読んでくれるといいな。

日本でいちばん有名な”店”それはコンビニだ。コンビニ、と聞いてイメージできない人はいないと思う。

在宅勤務になってからコンビニでランチを買うことが増えた。近所のセブンイレブンにはほぼ毎日行くので、店員さんとな

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いつか来たる海外旅行に思いを馳せて『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』

いつか来たる海外旅行に思いを馳せて『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』

どうも、ハギです。久しぶりに読書感想文を書いてみたら楽しいこと(宿題で出されたときは字数稼ぎに必死だったのに)。コピーライターとして言葉を磨くための本やビジネス書を選ぶべきか悩みつつ、自分の好みで選びました。

課題図書は、お笑い芸人であるオードリー若林さんの著書「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」(本書は2017年に刊行された単行本に、三編の書き下ろしを加えて文庫化されたもの)。

ひね

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ベストセラーのビジネス書『FACTFULLNESS(ファクトフルネス)』なんて絶対に読むまいと思ってた

ベストセラーのビジネス書『FACTFULLNESS(ファクトフルネス)』なんて絶対に読むまいと思ってた

こんにちは、よりみちコピーライターのシノです。タイトルからお察しのとおり、読んでしまったんです。累計92万部を突破した世界的なベストセラー、『ファクトフルネス』を。読んだからには…というわけで、感想を書きました。個人的なことも。ちょっとエッセイ風です。

”現実”がつらいシリア内戦に関するドキュメンタリー番組を見ているあいだずっと、わたしは泣いていた。戦争や紛争、貧困のせいで、とくに弱い立場にある

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