日々に溶ける

1998.8.8/青

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記事一覧

ありがとう。
私のヒーロー!
ロックンロール!!!

日々に溶ける
7か月前
10

いつもひとつ

雑日記 半年の話。 日々の目まぐるしさを言い訳に悶々と、粛々と、耐えていた。 落ち着いたふりだけしてできるだけ安全に正確な生活を送ろうとしたけれど、相変わらず夜…

日々に溶ける
9か月前
29

失望した夜
燃えるような朝焼けに包まれて朝が来る
こうやって生かされていく
どれだけダメでも、血が流れている

日々に溶ける
9か月前
9

「光」

僕は見たよ僕は見たよ あの暖かい光 もうだめだと弱音を吐いた君が少しだけ微笑んだんだ 僕は見たよ僕は見たよ あの美しい光 君が君でいてくれたその瞬間 心が照らされたん…

42

「大人たちにほめられるようなバカにはなりたくない」

と、ブルーハーツが唄っていた。 本当のこと。大事なこと。 ブルーハーツ、真実を唄う。 以下は暇を持て余した私の戯言なので、暇すぎて何か読まないとどうにかなりそうな…

60

何かが存在するための価値なんてものは誰も永遠に知り得ないのだと、分かった気がしてしまうのでした。
それは、"あたりまえの幸せ"なのかもしれません。

29

言葉の海、表情の空。

言葉の海にのまれる。 「本物を知ってたらニセモノはすぐ分かるって、本当のことだね。無理しなくていいよ。」 優しさか、皮肉か。"ニセモノ"は絶対にいつか淘汰されてい…

124

好きな作品は沢山あるけれど、
いつも帰ってきてしまうのは「八日目の蝉」
大学の卒業論文でも題材にしたくらい
角田光代さんが大好きだ。

表現を諦めないところ、ある存在に気付いて見つめることのできる強さ、人に対して良悪を絶対に言わない賢明な優しさ。

いつか小豆島に行ってみたい。

35

2人でしかわからないこと

私は父の余命をほとんど知った。 仕方のないことだと思っていた。 それなのに、大切なことに気付いてしまった。 私は世間一般でいう母子家庭で育ちました。でも、母が母で…

113

初めて鎌倉の海に行ったとき、誰かがのこした爆発を見た。

21

「生まれる」

2029年、ある一人の独白。 「私のお父さんは"芸能人"です。俳優です。私ははじめからお父さんがお父さんだったのでよく分かりませんが、名前を言えばいつも驚かれます。世…

37

「嘘、なんでついちゃいけないと思う?」 「信用を失うからじゃないの?」 「そもそも、バレなきゃ全部本当のことじゃん。」 良い人ですよね。嘘 かわいいね。嘘 優しい人…

25

好きだったよ

君とわたしはお似合いだった。どう見てもお似合いだった。やわらかくも凛とした強い君と、穏やかで素直なわたし。君に憧れていた。高嶺の花だった君が「読んでみてほしい」…

111

幸せ

私が今まで目の当たりにしてきた"人の幸せ"はだいたい瞬間的なものだったし、実際のところ誰かに「あなたは"幸せな人"だね」と言おうとすれば皮肉に取られかねない。 生き…

40

さよならわたし

8月は自分にとって清算の季節だ。 毎年何かしらの終わりがくる。 ある時は転校、ある時は引越し、ある時は大切な人が亡くなり、ある時は好きな人と別れ、ある時は仕事を…

15

デジタル懐古〜タイムカプセル〜

日記。 もう人を好きになれない気がしていることを、この世の誰にも話していなかったことを、打ち明けた。 そのことでいつも思い出すのが、初めて好きになった人のことだ…

13
いつもひとつ

いつもひとつ

雑日記

半年の話。

日々の目まぐるしさを言い訳に悶々と、粛々と、耐えていた。
落ち着いたふりだけしてできるだけ安全に正確な生活を送ろうとしたけれど、相変わらず夜に眠れず朝に起きられなかった。現実が怖すぎるから、誰かと出会って無意味に笑って、たまに心ばかりオブラートに包んだ本音を挟んで変わった人間だと笑われるくらいがちょうどよかった。居心地が良いと錯覚していた。怖くて不安でどうにかなりそうだった

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失望した夜
燃えるような朝焼けに包まれて朝が来る
こうやって生かされていく
どれだけダメでも、血が流れている

「光」

「光」

僕は見たよ僕は見たよ あの暖かい光
もうだめだと弱音を吐いた君が少しだけ微笑んだんだ
僕は見たよ僕は見たよ あの美しい光
君が君でいてくれたその瞬間 心が照らされたんだ

2023年1月
当たり前に存在させられてしまっている日々の中で、得体の知れない哀しみに苛まれていた。多分絶望ではない。分かっていることは、今わたしは生きているということと、いつか死ぬということ。そしてあの子もいつか死ぬらしいとい

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「大人たちにほめられるようなバカにはなりたくない」

「大人たちにほめられるようなバカにはなりたくない」

と、ブルーハーツが唄っていた。
本当のこと。大事なこと。
ブルーハーツ、真実を唄う。

以下は暇を持て余した私の戯言なので、暇すぎて何か読まないとどうにかなりそうな人か不快になっても構わない強い心を持った人か私のことを知りたいと思ってくださる菩薩のような人だけ読んでください。

日記。雑日記。

誰かを褒めるときに他の誰かを貶すような"振り"を見せてしまう伝え方って「あんまりセンスないな」と思う。

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何かが存在するための価値なんてものは誰も永遠に知り得ないのだと、分かった気がしてしまうのでした。
それは、"あたりまえの幸せ"なのかもしれません。

言葉の海、表情の空。

言葉の海、表情の空。

言葉の海にのまれる。

「本物を知ってたらニセモノはすぐ分かるって、本当のことだね。無理しなくていいよ。」
優しさか、皮肉か。"ニセモノ"は絶対にいつか淘汰されていくから安心しているけど、ニセモノがニセモノと気付いていないとき、それって本当にニセモノなのかな。

「好きとか嫌いの話じゃないから。」
私の好きもあんたの好きも世界には何の影響もないこと知ってる。だから目に見える真実を言ってるだけ。
"

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好きな作品は沢山あるけれど、
いつも帰ってきてしまうのは「八日目の蝉」
大学の卒業論文でも題材にしたくらい
角田光代さんが大好きだ。

表現を諦めないところ、ある存在に気付いて見つめることのできる強さ、人に対して良悪を絶対に言わない賢明な優しさ。

いつか小豆島に行ってみたい。

2人でしかわからないこと

2人でしかわからないこと

私は父の余命をほとんど知った。
仕方のないことだと思っていた。
それなのに、大切なことに気付いてしまった。

私は世間一般でいう母子家庭で育ちました。でも、母が母であったので、父ともよく会わせてもらったし、母と父と出かけた思い出もたくさんあります。二人は離れたけれど、私のために多くの時間一緒にいてくれました。

私の父は生粋の自由な人です。その自由さは"父"として生かされることに不向きであったけれ

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「生まれる」

「生まれる」

2029年、ある一人の独白。

「私のお父さんは"芸能人"です。俳優です。私ははじめからお父さんがお父さんだったのでよく分かりませんが、名前を言えばいつも驚かれます。世間では"実力派俳優"と言われているみたいです。お母さんは女優でした。そこそこ売れっ子だったみたいで、今でも大勢の誰かがくれた手紙を大切にしています。お母さんは、結婚して私が生まれるタイミングで引退しました。
大事に大事に育てられまし

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嘘

「嘘、なんでついちゃいけないと思う?」
「信用を失うからじゃないの?」
「そもそも、バレなきゃ全部本当のことじゃん。」

良い人ですよね。嘘
かわいいね。嘘
優しい人だよ。嘘
尊敬してます。嘘
笑顔。嘘
涙。嘘

「でも、嘘はバレるよ、必ず。」

「好きな人に嫌いだと言いました。恥ずかしくて、大好きなのに嫌いだと言い続けました。好きな人はそれでも好きだと言いました。言い続けてくれました。何度手を振

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好きだったよ

好きだったよ

君とわたしはお似合いだった。どう見てもお似合いだった。やわらかくも凛とした強い君と、穏やかで素直なわたし。君に憧れていた。高嶺の花だった君が「読んでみてほしい」と突然本を貸してくれたあの日があったことは生まれてきて一番の幸運だった。あの日からずっと君のことを考えていた。返事が遅いだけいつも不安で、そんな自分が情けなくて勇気が出なかった。君にとってわたしは何者でもないと感じていた。それでも初めて手を

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幸せ

幸せ

私が今まで目の当たりにしてきた"人の幸せ"はだいたい瞬間的なものだったし、実際のところ誰かに「あなたは"幸せな人"だね」と言おうとすれば皮肉に取られかねない。
生きていれば良いことも悪いこともあるということを踏めばほんとうに当たり前の反応なのかもしれないけれど、持続度100パーセントでないと"幸せな人"と言っちゃいけない気がしなくもなくて、それがずっとギモンだ。

幸せは自分の心が決めると、高校2

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さよならわたし

さよならわたし

8月は自分にとって清算の季節だ。

毎年何かしらの終わりがくる。

ある時は転校、ある時は引越し、ある時は大切な人が亡くなり、ある時は好きな人と別れ、ある時は仕事を辞める。

これはきっと自分が8月8日生まれだからだと思っている。そういう運命を歩くことになっているのはきっと、無意識のなかに、生まれ変わって「夏」の魔物を退治した気になりたいという意識があるからだ。(実際には夏にも冬にも春にも秋にも魔

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デジタル懐古〜タイムカプセル〜

デジタル懐古〜タイムカプセル〜

日記。

もう人を好きになれない気がしていることを、この世の誰にも話していなかったことを、打ち明けた。

そのことでいつも思い出すのが、初めて好きになった人のことだった。これはもうむしろ記憶などではなく、ただの創作なのかもしれないと哀しくも思いつつ。

思い出す行為を繰り返すたびにその記憶が儚く尊いものになっていく気がするけれど、これが美化"する"ということなのだろうか。

少し前に、中学校からの

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