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Tanroh Ishida(石田淡朗)

狂言師の家に生まれ、15才で渡英し、イギリス演劇を学ぶ。 出演作に『レイルウェイ 運命の旅路』 プロデュース作に『スターフィッシュ』 https://popeyemagazine.jp/post-113305/

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  • ピンチをアドリブで乗り越える技

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「# バズる演技」

って、なんだ?
と思ったので、考えてみようと思います。

(この記事をバズらせたいか

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高野山で

高野山で

以前綴ったメモ
ここに置いておいてみます。
乱文で申し訳ないです。

今から遠い昔、日本の人々は大自然の中に社や祭壇、寺院などを設け、Structure、つまりは構造、規律、秩序など枠組みを建てていった。するとそこに思想や文化、人の営みが生まれる。感情や意思、祈り、こころざし等、ひいては経済、争い、秩序というものも含めて、その枠組みの中ではなく、枠組みがあることによってそれを取り囲む余白の部分にこ

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老木を親に持つ、みなさんへ

老木を親に持つ、みなさんへ

世界で最も古く
「途絶えずに現存する演劇」
は日本にある。

じつは、それを作り上げた世阿弥という人は、

「老人、パネェ」
って言ってる。

600年以上前に、
『風姿花伝』という書で、そう言っている。

父親である観阿弥に関しての記述なのだが、
すっごく乱暴に、その部分を要約すると

若い頃の魅力は、花があり、美しい。
壮年期の魅力も、油が乗っていて良い。
そして、年老いてから、
老木となって

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ピンチをアドリブで乗り越える技 100/100(ひゃく)

ピンチをアドリブで乗り越える技 100/100(ひゃく)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

やっちまいました。

100回連載と決めていたのに、
今日はその98回目だと思っていたのに、
今朝、気がついちゃったんですね。

93回と94回が、2つずつある!

内容は違う。
番号の振り分けミスです。

となると、今日が100回なんですよ。

流石に100回目

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ピンチをアドリブで乗り越える技 99/100(Online1,2)

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23年7月8日17:40に加筆

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

今日はオンラインを想定して考えてみようかと思います。

以前、映像の演技には、針穴に糸を通すような、細やかな表現が必要である、というお話をしました。

カメラのレンズには、ピンホールという光を取り込む穴が空いていて、まさにそこに意

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ピンチをアドリブで乗り越える技 98/100(CLICK)

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自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

先日、「表現する技術」というテーマで、企業向けワークショップのテストを行ったのですが、そこで私のワークショップでは必ず行っている「CLICK」というゲームが意外に好評だったので、今日はそれをご紹介しようと思います。

ルールはシンプルなのですが、バリエーションは様

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ピンチをアドリブで乗り越える技 97/100(強調)

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自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

今日はセリフの意味を伝えるために、イギリスの役者が心掛けるツールをご案内します。

ピンチに陥った時、何に気をつけて話せばいいのかの、ヒントになると思います。

一文の中で強調するべき単語は、基本的に一つであると教わります。

例えば、
Mary had a li

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ピンチをアドリブで乗り越える技 96/100(立場)

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自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

昨日に引き続き、イギリスの演劇学校で行われているエキササイズをもとに、私たちが即興の劇団で、インプロのために独自に開発したものです。

実践するには、2人必要なので難しいとは思いますが、「アドリブで乗り越える」為のヒントが詰まっていると思うので、ご紹介します。

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ピンチをアドリブで乗り越える技 95/100(動作2)

ピンチをアドリブで乗り越える技 95/100(動作2)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

暑い日が続きますね。いかがお過ごしでしょうか?

これまでも、魅せる、という単語は結構使ってきましたが、一つの動作を強調したり、所作に意識を持っていくには、どうしたらいいのか、考えてみようと思います。

イギリスの演劇学校では「Mundane Task」つまり「い

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ピンチをアドリブで乗り越える技 94/100(動作1)

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自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

すっかり夜も更けてしまいましたが、今日は土曜日なので、動作に関するエキササイズをご紹介します。

事前にこうしたことを行なっておくと、ピンチに陥りづらくなりますし、もし陥ってしまったとしても、冷静な対処ができるかと思います。

お時間があれば、ぜひチャレンジしてみ

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ピンチをアドリブで乗り越える技 93/100(スピーチ10 -イメトレ)

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自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

スピーチに関するお話も、今日で10回目となりました。

「ピンチをアドリブで乗り越える」とは少し方向性がずれているかもしれませんが、今までご紹介してきた様々なツールを、実際の場面でどのように活用するかを、スピーチという特定の状況を例に、まとめてきたつもりです。

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ピンチをアドリブで乗り越える技 92/100(スピーチ9 -発音)

ピンチをアドリブで乗り越える技 92/100(スピーチ9 -発音)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

スピーチに関するお話も、そろそろ終えて、目標である100回目に向けて、まとめに入らなくてはいけないとは思いつつ、もう一つ。

なんか、全てのセリフを、同じ感じで言ってる役者さんっていますよね?

スピーチでも、ずーと単調で、同じ口調だから、聞きやすいけど頭に入って

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ピンチをアドリブで乗り越える技 91/100(スピーチ8 -ミスダイレクション)

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自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

昨日は、スピーチをする空間によって、観衆の視線が向いてくる方向が違うというお話をしました。

今日は、その視線をどのようにコントロールするかというお話をしたいと思います。

正直、これはマジシャンの方々のほうが専門分野かと思うのですが、役者としての考え方を綴ってみ

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ピンチをアドリブで乗り越える技 90/100(スピーチ7 -視線)

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自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

昨日に引き続き、スピーチをする時、観衆の目線をどうコントロールするかという話をします。

観衆の視線というのは、動いているところへ注がれます。

癖で、脚をやたらと組み替えたり、指でペンを回してたりすれば、聴く側の注目はそちらへ向いてしまうでしょう。

これを意図

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ピンチをアドリブで乗り越える技 89/100(スピーチ6 -The Empty Space)

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自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

先週は、これまでのまとめとして、ケーススタディー的に『スピーチ』に関してお話ししてきました。

今日は、さらに掘り下げて、「目線コントロール」について考えていきたいと思います。

以前、「目線」の話は書いてますが、それは表現する方の立場として、どこに目線を向けるか

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ピンチをアドリブで乗り越える技 88/100(スピーチ5 -弱強五歩格)

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自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

他にカバーしておきたいことが多すぎて、本題の、壇上を左右に歩き回るスピーチについての考察が先延ばしになってます。

いつの間にか第5回になってしまいました…

そもそも、ピンチに陥りやすいシチュエーションの一つとして、スピーチという題材をケーススタディー的に取り上

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