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中高一貫の私立高校で勤務しています。担当教科は地歴公民(主に公民系を中心に教えています…

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中高一貫の私立高校で勤務しています。担当教科は地歴公民(主に公民系を中心に教えています)、校務としては進路指導を担当しています。学校のこと、授業に関する試行錯誤だらけの取り組み、ニュースや進路に関する自分なりの考えなどを書いていこうと思います。

記事一覧

[note68]探究学習中間発表会@横浜創英中学校

きっかけはSNS横浜創英中学校における探究学習の中間発表(ポスターセッション)に参加した。FBを通じて、同校の山本崇雄先生が告知して下さったことで、こうした貴重な機…

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2か月前
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[note67]学校つくり研究会で得たもの

待ちわびました!3月9日に東京都私立中学高等学校協会による研究会に参加した。テーマは 「学校教育とAI-ChatGPTなどのAIとの共存の仕方-」。今研究会のテーマは様々な…

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2か月前
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【note66】Quest Cup2024を振り返る②4人の座談会

3人だけの挑戦前回の投稿で、今回は高校生が1チーム出場したことを紹介した。そもそもなぜ、高校生チームがあったのか?という話から! 勤務校では中学2,3年生はゼミナ…

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3か月前
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【note65】Quest Cup2024を振り返る

Social Changeへのこだわり教育と探求社の「クエストエデュケーション」に取り組んで4年目になる。 クエストには様々なプログラムがあるが、こだわりを持っているのがソー…

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3か月前
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[note64]私にとってのChatGPT・現在地その2

ChatGPTとのお付き合いの続き前回のnoteでChatGPTとの現在地について書きました。今回もあくまでビギナーのまとめとして読んでいただけるとありがたいです。あれから、もう…

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3か月前
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[note63]2023年の高校3年生「政治経済」の総括

2023年度の総括高校3年生は11月末で授業が終わり、学年末試験を経て、通常カリキュラムがすべて終了しました。労働問題と社会保障問題は冬期講習で扱いましたが、概ね政治…

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3か月前
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[note62]私にとってのChatGPT・現在地その1

ChetGPTって何ですか?ChatGPTは、ちょうどスマートなロボットのようなものです。これは、コンピューターのプログラムで、人と同じように話すことができます。例えば、あな…

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6か月前
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[note61]今更ながら…

ICTを活用した授業展開「毎日ちょこっとICT」 私が高校1年生の「公共」(新学習指導要領によって導入された新科目)において生徒に示し、目標としていたテーマである。もち…

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6か月前
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[note60]学ぶ根源にあるものと、どのように向き合うかPART1

人の根源的な欲求『子どもは40000回質問する』(あなたの人生を創る「好奇心」の驚くべき力)という書籍がある(光文社/イアン・レズリー著)。自分の2人の子どもはまだ2…

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9か月前
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[note59]学校における情報共有

意外なことに・・・学校という場所は意外なことに「情報共有」という点で弱さを持っていると感じることがある。もちろん、校務における会議をはじめとして最近ではslackな…

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10か月前
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[note58]インスパイアされるということ

東工大学長メッセージ以下の文章は進路通信(高校生)で紹介した東京工業大学の学長である益一哉先生が新聞のインタビューで語ったメッセージである。 インスパイアされる…

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1年前
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[note57]音声×スライド×問い

高3の授業に対する課題認識昨年も同じような内容の記事を書いた気がするが、相変わらず、授業開始の直前まで授業構成に悩む。この授業は理系の国公立志望者で構成されるの…

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1年前
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[note56]違いの発見から生まれる未来-庭師の方と話して感じたこと-

初めて庭師の方とお話したこと その方は20歳までシンガポールで生活をされ、その後、庭師として多方面で活躍されている。年はほぼ、同じ!(だから以降は彼と呼ばせていた…

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1年前
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[note55]学校をどのように創造していくか?その②

前回は先生方との対話から見えてきたこと、次のステップに進むために必要ではないかと感じているマインドを書籍などを踏まえて考えてみた。 その後、学びに関する研究会、…

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1年前
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[note54]News/議員の除名を考える

世間を賑わしているある議員の除名問題について考えてみたいと思う。 これは一個人としての意見であり、同意・異議などがあることは前提の上で政治的中立は横において、ま…

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1年前
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[note53]学校をどのように創造していくか?

学校を考えるフリートーク昨年の11月から思いついて始めた先生方とのフリートークタイムは、一先ず3月で一区切りになった。ここまで授業の合間に全13回、10名の先生とお話…

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1年前
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[note68]探究学習中間発表会@横浜創英中学校

[note68]探究学習中間発表会@横浜創英中学校

きっかけはSNS横浜創英中学校における探究学習の中間発表(ポスターセッション)に参加した。FBを通じて、同校の山本崇雄先生が告知して下さったことで、こうした貴重な機会を得ることができた。改めてSNSによる学校や様々な業者の方との繋がりの威力を認識。最近は情報をInstagramで得ることも多い。今後も教育をはじめとしてSNSを通して色々な人とのつながりを広げていきたいと思う。

探究学習の目指すも

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[note67]学校つくり研究会で得たもの

[note67]学校つくり研究会で得たもの

待ちわびました!3月9日に東京都私立中学高等学校協会による研究会に参加した。テーマは
「学校教育とAI-ChatGPTなどのAIとの共存の仕方-」。今研究会のテーマは様々な教育現場でモヤモヤしているChatGPTをはじめとするAIの在り方について情報共有を通して、すっきりしていこうという趣旨であった。
実際には、良い意味でモヤモヤはより深くなったわけだが、こうした場において他校の先生方と情報を共有

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【note66】Quest Cup2024を振り返る②4人の座談会

【note66】Quest Cup2024を振り返る②4人の座談会

3人だけの挑戦前回の投稿で、今回は高校生が1チーム出場したことを紹介した。そもそもなぜ、高校生チームがあったのか?という話から!
勤務校では中学2,3年生はゼミナール授業という名前の探究的な学びの時間がある。生徒は教師のゼミ紹介を聞き、希望するゼミを選択する。希望通りに行くこともあれば、入ったゼミが第5希望などということもある。中学のゼミナール授業に関する考察はPart3でまとめようと思っている。

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【note65】Quest Cup2024を振り返る

【note65】Quest Cup2024を振り返る

Social Changeへのこだわり教育と探求社の「クエストエデュケーション」に取り組んで4年目になる。
クエストには様々なプログラムがあるが、こだわりを持っているのがソーシャルチェンジ(以下SC)である。SCは探究(探求)のエッセンスが詰まっていると感じているからだ。それゆえにとても難しいプログラムであると感じている。まず何よりも社会における課題設定を自分達で行う必要があるからだ。スタート地点

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[note64]私にとってのChatGPT・現在地その2

[note64]私にとってのChatGPT・現在地その2

ChatGPTとのお付き合いの続き前回のnoteでChatGPTとの現在地について書きました。今回もあくまでビギナーのまとめとして読んでいただけるとありがたいです。あれから、もう少し深く学びたいと思い、ひとまずはプロンプトについて学習をしています。現在の生成AIは更に多様化し、それぞれの特性が出てきました。私が主に利用しているのはOpenAIのChatGPT4(有料版)ですが、GoogleのBar

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[note63]2023年の高校3年生「政治経済」の総括

[note63]2023年の高校3年生「政治経済」の総括

2023年度の総括高校3年生は11月末で授業が終わり、学年末試験を経て、通常カリキュラムがすべて終了しました。労働問題と社会保障問題は冬期講習で扱いましたが、概ね政治経済の全分野は扱ったことになります。ここで、毎年考えるのが、今年の政経は理想に何%くらい近づいただろう!?ということ…。個人的に理想とする「高校3年生」の授業があり、そこに近づいているのか、まだまだ果てしない道なのか振り返るようにして

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[note62]私にとってのChatGPT・現在地その1

[note62]私にとってのChatGPT・現在地その1

ChetGPTって何ですか?ChatGPTは、ちょうどスマートなロボットのようなものです。これは、コンピューターのプログラムで、人と同じように話すことができます。例えば、あなたが質問をすると、ChatGPTはその質問に答えることができます。それはまるで友達と話しているような感覚です。具体的な特徴を挙げるならば、
①会話が得意: ChatGPTは、多くのことについて会話ができます。例えば宿題の質問か

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[note61]今更ながら…

[note61]今更ながら…

ICTを活用した授業展開「毎日ちょこっとICT」
私が高校1年生の「公共」(新学習指導要領によって導入された新科目)において生徒に示し、目標としていたテーマである。もちろん、授業は教科書をベースとした担当者共通のプリントであるが、そこに毎回、少しでもICTを活用とすることで意見共有や発信する機会を作ることが目的である。
生徒は全員がiPadを持っている…ところが日常的にiPadを持っていない生徒が

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[note60]学ぶ根源にあるものと、どのように向き合うかPART1

[note60]学ぶ根源にあるものと、どのように向き合うかPART1

人の根源的な欲求『子どもは40000回質問する』(あなたの人生を創る「好奇心」の驚くべき力)という書籍がある(光文社/イアン・レズリー著)。自分の2人の子どもはまだ2歳と4か月であり、弾丸のように質問をする月齢ではないが、長男や同じ保育園の子どもたちを見ていると、「よくそんなことに気付くなあ」「いつ、覚えたのかなあ」と感じることが多々ある。また、YouTubeで新幹線の映像を見て、「こまち来た」、

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[note59]学校における情報共有

[note59]学校における情報共有

意外なことに・・・学校という場所は意外なことに「情報共有」という点で弱さを持っていると感じることがある。もちろん、校務における会議をはじめとして最近ではslackなどの共有ツールなどを活用し、情報は共有されている。決して、情報が蔑ろにされているということではない。「じゃあ、何でこんなことを言うのか?情報共有はしっかりやっているよ」こうした声も聞こえてきそうだ。

情報は何のために?誰のために?学内

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[note58]インスパイアされるということ

[note58]インスパイアされるということ

東工大学長メッセージ以下の文章は進路通信(高校生)で紹介した東京工業大学の学長である益一哉先生が新聞のインタビューで語ったメッセージである。

インスパイアされる学び続けることや新しいことに挑戦すること自体は、とても楽しいことだと思っているけれど、そこには大きなエネルギーが必要であるし、時には「もう、こんな感じでいいかな」と妥協したくなること、妥協してしまうことも少なくない。実際に、常にブラッシュ

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[note57]音声×スライド×問い

[note57]音声×スライド×問い

高3の授業に対する課題認識昨年も同じような内容の記事を書いた気がするが、相変わらず、授業開始の直前まで授業構成に悩む。この授業は理系の国公立志望者で構成されるので、当然ながら大学入学共通テストを念頭に置いた授業となる。地歴公民の選択は地理か倫理政経が一般的だが、なかなか地歴公民に時間を割くことができないのが現状だ。しかし、大学入学共通テストになり、かつてのようなパターン学習が効果を発揮しにくくなっ

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[note56]違いの発見から生まれる未来-庭師の方と話して感じたこと-

[note56]違いの発見から生まれる未来-庭師の方と話して感じたこと-

初めて庭師の方とお話したこと
その方は20歳までシンガポールで生活をされ、その後、庭師として多方面で活躍されている。年はほぼ、同じ!(だから以降は彼と呼ばせていただこうかな)。直接は聞いていないが、20年間もシンガポールで生活をしていれば日本語に加えて英語、もしかしたらマレー語なども操れるのかも知れない。そうしたキャリアからなぜ庭師なのだろう?
素朴な疑問があって聞いてみた。

庭師になるためには

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[note55]学校をどのように創造していくか?その②

[note55]学校をどのように創造していくか?その②

前回は先生方との対話から見えてきたこと、次のステップに進むために必要ではないかと感じているマインドを書籍などを踏まえて考えてみた。
その後、学びに関する研究会、学校の在り方に関する研究会に参加して感じたことなどをまとめながら、今後の方向性を考えてみようと思う。色々と忘備録的に書いているが、色々な先生と繋がりながら、先行きを考え、自分達の思いに自信を持っていきたい。教師が自己肯定感、自己効力感を持つ

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[note54]News/議員の除名を考える

[note54]News/議員の除名を考える

世間を賑わしているある議員の除名問題について考えてみたいと思う。
これは一個人としての意見であり、同意・異議などがあることは前提の上で政治的中立は横において、まとめたものである。授業で扱う場合は、相応の慎重さが必要になることは言うまでもない。では、始めてみよう!

憲法15条2項と国会法まずは国会議員に関する憲法の規定を見てみよう。憲法15条2項では以下のように規定している。「すべて公務員は、全体

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[note53]学校をどのように創造していくか?

[note53]学校をどのように創造していくか?

学校を考えるフリートーク昨年の11月から思いついて始めた先生方とのフリートークタイムは、一先ず3月で一区切りになった。ここまで授業の合間に全13回、10名の先生とお話することができた。これを多いと思うか、少ないと思うかは考え方次第だし、元々が「話したい人が話したいタイミングで気軽に集まりましょう」をコンセプトに始めたから、数の問題ではないのかも知れない。トークタイムのほとんどは私と誰かという2人の

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