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[note64]私にとってのChatGPT・現在地その2

ChatGPTとのお付き合いの続き

前回のnoteでChatGPTとの現在地について書きました。今回もあくまでビギナーのまとめとして読んでいただけるとありがたいです。あれから、もう少し深く学びたいと思い、ひとまずはプロンプトについて学習をしています。現在の生成AIは更に多様化し、それぞれの特性が出てきました。私が主に利用しているのはOpenAIのChatGPT4(有料版)ですが、GoogleのBardやMicrosoftのcopilotをはじめとして様々なツールが存在しています。 copilotに関しては、Microsoft office(WordやExcel、PowerPointなど)と連動して使うことができるようになっています。すなわちPowerPointなどのスライドもAIによって自動生成することが可能になっているということになります。
copilot proについてはまだ使いこなせるような感覚がないのでしばらくは様子を見ようと思います。昨年が生成AI元年と言われましたが、今年は本格的にその進化が加速しそうな予感がします。
その一方で欧州連合(EU)では、初めてAIを規制する法律が年内に可決の見込みとされています。これにより、さらに技術的な進化を進めたい技術者とそれを規制したい人々の間の軋轢が生まれることは想像できます。何よりもAIがどこまで進んでいくのか、私には予測ができません。ただ何らかの規制がかかったとしても、この生成AIの世界は不可避であり、その付き合い方を法的にも年齢的にも検討する必要が迫っていることはわかります。

そんな中での最近の使い道

生成AIに関しては本来、校務の効率化を進めるというのが大きな目標であると思いますが現時点において、私はまだ個人利用の段階に留まっています。やはりメインとなるのは授業案の議論になります。基本的な授業構成を叩き台としてChatGPTと議論しながら微調整をしたり自分の気づかなかった観点を加味して行くような使いかたがベースです。
最近の実践としては、生徒の思考や議論を促すために「仮想の設定を作る」という使いかたをしています。例えば、以下のようなことです。

  • 国民主権に関して扱った授業。特定のエリート層によって組織される機関が主権を持つ国家を想定し、それを支持する7割の国民と、それに対して異議を唱える若者、国家体制に対して外から懸念を表明する国際機関という四つの役割を設定しロールプレイを行いました。

  • 選挙制度を扱った授業。同様に民主的な選挙の四原則(普通選挙、直接選挙、平等選挙、秘密選挙)を満たしてない国家を設定し、どこに選挙制度としての問題があるかを生徒に検討させる取り組み。

国民主権を考える上で素材とした仮想国家エストピア共和国に関する記事

これらはちょっとした物語の創作に近いものですが、全くも絵空事ではなく現在の国際情勢から考えていくつかの国を想定してベースを作り、想定として不自然な点がないかをAIにチェックをしてもらうというような形で作っています。ある程度ニュースなどを見ている生徒であればどこの国を想定してこの文章が作られているかということが想像できるような体裁になっています。ただし全く知識がなくても記事を読むことによって、その国の状況を想像することはできますので、議論が停滞するということはありません。

あくまでも原案は自分

今回は一つの例ですが、ChatGPTに対する指示文(プロンプト)を書く際のベースはあくまでも自分が作ります。将来的にはイメージだけで全体像を作ってくれるようなものが出るのかもしれませんが、人間の知的営み(というほどのことはできていませんが)とAIの能力を掛け合わせるような使い方ができれば一番良いと感じています。

ChatGPTを使う際のごく基本的なポイント

ChatGPTに関しては相当に知識の長けている方が多くいらっしゃいます。以前の投稿でも書いた通り情報源としてInstagramがかなり使えます。ただし、インスタの投稿を見ていると自分にとって何が有益な情報であるのかが分からなくなることもまた事実です。投稿を見ていて、自分自身が「へーすごいなあ」としか思えない段階にいることも多々あります。そのため、現時点で生成AIと付き合う上で意識している超基本事項は以下の通りです。

  1. ChatGPTに対して、何をして欲しいかを明確に指示を出す

  2. ChatGPTに役割を与える。私の場合は「教師である私の優秀なメンターでありICTに長けている教育のプロフェッショナル」という役割を与えることが多いです。

  3. ChatGPTに問う。プロンプトを作りながら、「不明な点は私に質問してください」という指示を出す。

  4. 画像生成に際しては英文を使う。これは検証したわけではないのですが、日本語で画像を生成の指示を出すと上手くいかないことが結構あります。そこで生成してほしい画像イメージを日本語で作成し、それを英訳したものを指示文として提示します。自分で対応できる英語内容であれば、拙いながらも英文をそのまま書きます。

  5. とりあえず何度か指示を出してみる。一回で満足のいくような回答が得られることは決して多くはありませんので納得いかなければ再度、違った文章で指示を出して別の回答を求めます。

今のところはこのようなマイルールに沿ってChatGPTとお付き合いをしています。もう少しプロンプトに関する知識や技術が上がればより柔軟に使えるかなと思いますが現時点ではできる範囲で楽しむことも忘れずに生成AIを活用したいと考えています。次の課題はいかに生徒と生成AIの関係を考えるか、そして校務の効率化にどのように活用するかになっています。これからもいろんな方にヒントをもらいながらスキルがあればいいなと感じている日々です。

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