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創作に役立ちそうな記事

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小説やエッセイを書く上で役立ちそうな記事を集めてみました。自分にも、他の皆様にも役に立てれば良いと思っています。
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2020年9月の記事一覧

《超初心者向け》コピー本を作ってみたい

本noteは先日の記事、小説同人誌作成ガイド

https://note.com/053339961/n/n26d3687a2eb0

の補足として、印刷所に頼まずにコピー機を使用して自力で同人誌を作成するためのガイドとなっております。同人誌作成ガイドと重複する部分は所々説明を省いておりますので、前記事を一度流し読みしてからこちらを読む事をおすすめします。

①データを作成して印刷するコピー本用の

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小説の定義とは

小説の定義とは

このnoteで文章を書くようになってもうすぐ2年が経とうとしています。

最初はエッセイのような日記のような、自分の体験談や考えていることなどをつらつらとなんの脈略もなく書き散らしていました。

本当に、書き散らかすという感じ。誰に読んでもらいたいとかフォロワーを増やしたいとか、そういったことは一切考えず、自分の内なる声を発散して終わり。それでスッキリすれば満足でした。

少しずつ書くことに慣れて

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《超初心者向け》同人小説本作成ガイド

 同人界隈や印刷所、自ジャンルを盛り上げて支援したいけど本とか出した事ないし出し方分かんないしたまにpixivに載せてる程度の字書きが同人誌なんて……

みたいなことを思っている超初心者字書き様向けのガイドとなっております。この記事を最後まで読んでおけば、とりあえず一応形になる同人誌が作れるかと思います。私が初めて同人誌を作った時にこういう記事があったらもっとスムーズだったのにな、と思ったので、誰

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自分用に推しカプ再録文庫本を1冊刷り、現物を見て思ったこと(現物レビューのようなもの)

自分用に推しカプ再録文庫本を1冊刷り、現物を見て思ったこと(現物レビューのようなもの)

 前々から「人生で一度はSS本を作ってみたいな〜」と思っていました。
 やらずに永遠に時が過ぎていきそうだったので作りました。

 ネットに出した二次創作のSSをいくつかまとめたものです。
 印刷所は製本直送.comさん。1冊のみ・文庫サイズの注文でもめちゃくちゃ手ごろなお値段です。

 漫画同人は経験がありますがSS本は初めて。
 作ったら楽しくて良い感じでした。

 しかし、注文する前「完成品

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使用ツールの選択とみんなの愛用ツール

使用ツールの選択とみんなの愛用ツール

小説を書く上でまず最初につまずくのは、「何を使って書くか」です。

この問題を侮ってはいけません。使用ツールが決まらないと、最初の一歩すら踏み出せないのです。小説を書ける人にとっても大敵です。「あれもいいなぁ」なんて迷っていると、使用中のツールで集中して書くことができなくなってしまうのです。

そこでマシュマロちゃんのフォロワーに使用ツールを聞いてみました。が、「これにしろ!」と言えるほどの定番ツ

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Q.物語に意味を乗せるのが苦手です|海猫沢めろん

Q.物語に意味を乗せるのが苦手です|海猫沢めろん

最近自分のツイッターを見ていると気が滅入るようなことしか書いていなくて、これはどうかと思いました。でも、そもそもが明るい人間でもないわけで、ありのままの自分で生きている俺はすばらしいなと考え直しました。そんな最高なめろん先生が今回も悩みに答えます。

問題が起きて行き詰まった時にすべきこと
今月の相談者:鮫島はるみ(37歳) 
執筆歴:1年
お悩み:物語に意味を乗せることが苦手です。
書いてみたい

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日記 2020年9月 物語としては完結していない。でも、登場人物の心境は完結している世界で。

日記 2020年9月 物語としては完結していない。でも、登場人物の心境は完結している世界で。

 9月某日。

「宝石の国」を5巻まで読んだ後から、Youtubeで「宝石の国」のMADを漁る日々を過ごしていて、その中で「命に嫌われている。」という曲を知った。
 自分の中で好きな曲ができると、職場の後輩に喋ることにしていて、「命に嫌われている。」についての話題を出してみると、

「あ、カンザキイオリですね。同じ人で『あの夏が飽和する。』って曲が俺は好きです。ってか、俺の理想です。物語が想像でき

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第二回氷室冴子青春文学賞スピーチ|monokaki編集部

第二回氷室冴子青春文学賞スピーチ|monokaki編集部

 第三回「氷室冴子青春文学賞」の募集が開始された。「monokaki」では以前にも第二回の最終審査の現場に潜入し、白熱した選考の様子をお届けした。
 第三回への応募を考えている人、氷室冴子青春文学賞に興味のある人に、更に読んでほしい記事をお届けしたい。第二回受賞者たちの授賞式スピーチだ。今回の記事では、準大賞・大賞受賞者に加え、第一回の大賞受賞者の書籍化記念スピーチを掲載した。小説へかける想いがつ

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私は逃げるために戦場から降りた

私は逃げるために戦場から降りた

私には趣味がない。

たまに「趣味は?」と聞かれたときは、ギターとかお菓子作りとか言ってみたりする。

話のつなぎとして言ってみるけど、それはただの私が「出来ること」に過ぎなかった。

本当は趣味と言えるほどではないし、思い入れも今はない。

とにかく私は悲しいほどに物事にすぐ飽きてしまう人間だった。
だから「好き」という理由で何かを続けることができなかった。今までずっと。

だから、自分の好きな

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「テーマ」って何ですか?|王谷 晶

「テーマ」って何ですか?|王谷 晶

暦の上では秋のはずだがまだまだバリバリにガリガリ君がうまい。王谷晶である。
奈良漬けの次くらいに暑いのが苦手なので毎年この季節は出力が60%ほどダウンしてしまうのだが、諸君もどうか熱中症とかには気をつけてほしい。
さて今回のお題は「テーマ」。テーマがテーマ。

小説を書くにあたって「テーマ」は必須ではない小説の批評やレビュー、作家へのインタビューなどを読んでいると、だいたいこの「テーマ」というやつ

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おもしろくするためには手段を選びたくない|天祢涼 インタビュー

おもしろくするためには手段を選びたくない|天祢涼 インタビュー

 「一作家一ジャンル」と呼ばれるほど個性的な作家を輩出している「メフィスト賞」を受賞し『キョウカンカク』で2010年にデビュー。2017年に発売になった社会派青春ミステリー『希望が死んだ夜に』では、「おもしろい作家が凄い作家になった」と文芸批評家からも絶賛され、多くの書店員からも支持され店頭でも広く展開された。
 そして、精神的な続編ともいえる『あの子の殺人計画』を発表しながら、日常ミステリー『境

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名前から湧くイメージってあるよね。

名前から湧くイメージってあるよね。

小説の登場人物の名前って、みんなはどうやってつけてるんでしょうね。

私は恋の短い小説では「あなた」とか「君」とか書くことが多くて、名前に悩まなくて済みます。

でも少し長めのを書くときには名前をつけるので、毎回頭を悩ませます。深く考えずにつけると同じ名前をつけてしまったり、女性だと「れい」がつく名前がやたらと浮かんでしまう。

「子」で終わる名前はちょっとレトロだろうなと思うので避けるんですが、

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ブックレビュー ロバート・マッキー著『ストーリー』(14)第4部 脚本の執筆 敵対する力の原則

ブックレビュー ロバート・マッキー著『ストーリー』(14)第4部 脚本の執筆 敵対する力の原則

『ストーリー ロバート・マッキーが教える物語の基本と原則』のレビュー第十五回を投稿します。
(各回をまとめたマガジンはこちらです。)

※ こちらのレビューは、非常に内容が濃い本書を私なりにまとめた「概要」です。
興味をお持ちになった方は、ご購入の上、本レビューを副読本的にお読みになることをお勧めします。

第4部 脚本の執筆
14 敵対する力の原則
ストーリーの発端である「契機事件」が起こると、

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