どくしょちうどく

理解ほど、貴重で入手が困難なものはない。それが得られるのは、決まって、その必要がすっかりなくなったときなのだ。

森博嗣

「スカイ・クロラ」

読書日記97 【工学部・水柿助教授の解脱】

森 博嗣さんの小説というか、自分のことじゃないかとも思われる架空の話になっている。シリーズの3冊目で、「日常」「逡巡」ときて3作目になっている。それからは発売されていないので、これが最終巻かもしれない。

 主人公は水柿助教授という国立大学の工学部の助教授(今なら推教授)なんだけど、奥さんの須摩子さんに、自分の考えたミステリーを書いてそれを読んでもらおうと執筆し、ひょんなことからミステリー小説とし

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やった~やったよ~
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夢の叶え方を知っていますか? 森博嗣要約または抜粋(?)

夢の叶え方を知っていますか? 森博嗣

個人のモチベーションというのは、その人の特性によって、何がエネルギーになるのかわからない。あこがれるこおとで情熱を燃やす人もいれば、馬鹿にされたことで鬱憤を晴らそうとする人もいる。いずれであっても、自分の思い描いたことを実現できれば、それは同じ結果だと思う。

夢を実現させた人に共通すること。

①自分の夢を知っている
単に他者を見て、「いいなぁ」と思う程度

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#読書 #小説 #森博嗣 #赤目姫の潮解 #猫 #猫のいる生活

#読書 #小説 #森博嗣 #赤目姫の潮解 #猫 #猫のいる生活
#百年シリーズ 最終作でありながら、
前2作品の主人公ミチルとロイディ等、シリーズに関係する人物の登場は無く、
語り、語られるのは赤目姫のエピソード。語り手が変わり、場所が変わり、時間が変わり、やがて誰が誰に語っているのかの境界さえも揺らいで行く
#赤目姫の潮解
https://www.amazon.co.jp/dp/B01JID

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日記 2020年9月 彼の作品を見たことがない僕は、彼の損失を嘆くことができるのだろうか。

9月某日

 LINEを開くと通知が来ていた。
 佐藤健から

 一緒にカネ恋みよう
 22時から

 とあって、「おカネの切れ目が恋のはじまり」が今日なんだと気づく(なぜか僕は佐藤健をLINE登録している)。
 主演が松岡茉優で、三浦春馬の遺作となるドラマ。

 三浦春馬が亡くなった時、ドラマは4話までの撮影しか終わっておらず、お蔵入りの可能性がある、とネットニュースを見かけた覚えがあった。
 

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励みになります。
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青空から解放された話

「なんで黒井って名前なんですか?」

SNSで知り合った人から時々そう質問される。
ハンドルネームを考える事は自分で自分の名前を決められる数少ない機会なので、わたしもその由来やそこに込められた想いを知りたいからいろんな人に気軽に質問をしてきた。
だからその気軽さでもって、問われる度にこう答えてきた。

「黒いカラスです」



20歳の夏だった。
当時はまだ実家に住んでいて、休日に本屋さんに行っ

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°+.(ノ*・ω・)ノ.・:*❤️
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森博嗣「幽霊を創出したのは誰か?」

森博嗣 幽霊を創出したのは誰か?

淡々とした物語の流れの中に、哲学的な思索が含まれている。

期待を裏切らない読後感を味わうことができた。

森博嗣の作品を読むと、感情に負けて靄がかかっていた自分の中の理性がクリアになっていくようで気持ちが良い。

科学技術の進歩によって寿命が伸び、限りなく不死身に近い肉体を人類が手に入れた世界。死なないということに対して、精神がどこまで耐えられるのかという問題

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森博嗣「レタス・フライ」

森博嗣 レタス・フライ

10編収録の短編集。

他のシリーズとつながりがある作品もあれば、独立したオリジナル作品もある。

きっと読み返すたびに印象に残る作品が違う。

「砂の街」は既視感のある物語。この本自体が再読ということもあるし、同じようなモチーフの話を別に読んだことがあるような気もする。この世界を知っているという感覚が常にある。

「コシジ君のこと」は10ページにも満たない作品だが長編小

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森博嗣「ナ・バ・テア」

森博嗣 「ナ・バ・テア」

「僕」は戦闘機のパイロットで、空を飛ぶことが好き。

ただそれだけを生きがいに、命をかけて空を飛ぶために生きている。

自分以外に誰かがいると、そいつとの関係を考えなくてはならなくなる。その苦労に人間はずっと取り憑かれている。

外側には、あまり面白い対象がない。

空を飛んでいる間だけは、地上の濁った人間関係から逃れられる。

でも、例外的な「彼」が現れたことで「僕」

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日記 2020年9月 物語としては完結していない。でも、登場人物の心境は完結している世界で。

9月某日。

「宝石の国」を5巻まで読んだ後から、Youtubeで「宝石の国」のMADを漁る日々を過ごしていて、その中で「命に嫌われている。」という曲を知った。
 自分の中で好きな曲ができると、職場の後輩に喋ることにしていて、「命に嫌われている。」についての話題を出してみると、

「あ、カンザキイオリですね。同じ人で『あの夏が飽和する。』って曲が俺は好きです。ってか、俺の理想です。物語が想像できて

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嬉しい...!
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