おかだ もととし@読書家

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おかだ もととし@読書家

読書家|月間読書量は10冊~20冊|Audible(オーディブル)も利用中|Twitter歴13年|ミステリーを中心に、サスペンス、ホラー、SF等を投稿します。

最近の記事

『黒猫の小夜曲』のあらすじと読書感想文【「死神」シリーズ】

知念実希人さんの著作「死神」シリーズ第2作『黒猫の小夜曲』 ゴールデンレトリバーの次は黒猫… なんだかラノベのような展開ですが、「死神」の世界にハマってます。 今回は、以下の内容で読書感想文を書きます。最後まで読んでいただけると嬉しいです。 ・人間よりも高位の霊的存在が堕天 ・地縛霊の魂を昇天させる ・人間を「我が主様」の元へ運ぶ ・汚い面も優しい面もある人間 さっそく読書感想文に入りたいところですが、少しだけ宣伝させてください。 「死神」シリーズは、これまでに3作既

    • 『レゾンデートル』知念実希人のミステリー。あらすじと読書感想文

      知念実希人さんのデビュー作『レゾンデートル』 「幻のデビュー作」なんて言われ方もします。 なぜかって? どういうわけか認知度が低かったんですよね。 2012年4月、講談社から『誰がための刃 レゾンデートル』として出版されましたが、鳴かず飛ばず… 2019年4月、実業之日本社文庫から『レゾンデートル』として改題され、改めて出版されたんです。 そして、今回『レゾンデートル』を読むことになりました。 今回の読書感想文は、以下の内容で書きます。ぜひ最後まで読んでください。

      • 『優しい死神の飼い方』あらすじと読書感想文【ネタバレなし】

        知念実希人さんの著作、「優しい死神シリーズ」第1作『優しい死神の飼い方』 ヤバいですね…嗜好にピッタリ。カッコつけて言うのはやめます、大好きなタイプの小説です。 仲間、友達…そんなワードが飛び出すと、琴線に触れてしまいます。 今後、間違いなく「優しい死神シリーズ」にハマるでしょう。 この読書感想文は以下の内容です。ぜひ最後まで読んでください。 死神が左遷される!? 死神の仕事について 末期ガン患者の未練 朝比奈菜穂の未練を探る クリスマスプレゼント おっと

        • 『詩的私的ジャック』英語で言える…意味は?【ネタバレなし】

          森博嗣さんの著作、S&Mシリーズ第4作『詩的私的ジャック』 歌詞が重要な鍵になります。 タイトルにもある「英語で言える…」その意味は一体何なんでしょうか? これって日本語だと曖昧にできるけど、英語だとハッキリ意味が分かるから… なので、犯人が分かってしまうのか。 この読書感想文の内容は以下の通りです。ぜひ最後まで読んでくださいね。 ・犀川の一言「英語で言える?」 ・3つの密室について ・幼稚?密室のトリック ・歌詞の通りに再現!? ・Jack the Poetical

        『黒猫の小夜曲』のあらすじと読書感想文【「死神」シリーズ】

          『笑わない数学者』ビリヤードの玉は⑮まである【ネタバレなし】

          森博嗣さんの著作、S&Mシリーズの第3作『笑わない数学者』 今回はビリヤードの球が気になります。 私のような五十路男は、プールバーで球突き…そんな世代でした。トム・クルーズさんの『ハスラー2』が懐かしい。(私はビリヤードが苦手) では、サクサク行きましょう。今回は以下のような内容で読書感想文を書きます。 ・ビリヤードの玉は⑨までじゃない ・どう並べる!?5つのビリヤードの球 ・天王寺翔蔵博士の住む「三ツ星館」 ・地下室の老人は誰なのか? 読書感想文に入る前に、これま

          『笑わない数学者』ビリヤードの玉は⑮まである【ネタバレなし】

          『冷たい密室と博士たち』あらすじと感想。ネタバレなしで書いた

          森博嗣さんのS&Mシリーズ第2作『冷たい密室と博士たち』ですが… 実は『すべてがFになる』ではなく『冷たい密室と博士たち』が第1作だったらしいです。 編集部の意向で『すべてがFになる』が第4作から第1作に変更。なので、第2作に繰り下げになりました。 編集部の意向では仕方ありませんが、森博嗣さん的には納得だったんでしょうかね? そういえば、以前『すべてがFになる』の記事を書いています。参考してくださいね。 今回は以下のような内容で読書感想文を書きます。ぜひ最後まで読んでく

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          『模倣犯』あらすじと感想。ネタバレなしで書く【宮部みゆき】

          宮部みゆきさんの著作『模倣犯』 これまで何度も読もうとしていた作品です。しかし…二の足を踏んでいました。 なぜって? 超長文の大作だから… まあ、同じ宮部みゆきさんの『ソロモンの偽証』よりは短いです。 しかし、この度ついに読んじゃいました。 読んだと言ってもAmazonのAudible(オーディブル)を利用したので、厳密には聴いたんですけどね。 ところで宮部みゆきさんと言えば『火車』読書感想文をを書いています。 ぜひとも下記のリンクから読んでください! さて、前置

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          『四畳半タイムマシンブルース』あらすじと感想【森見登美彦】

          今回、読書感想文と書く『四畳半タイムマシンブルース』は、森見登美彦さんの著作『四畳半神話大系』と、上田誠さんの戯曲『サマータイムマシン・ブルース』のコラボレーション作品です。 また、『四畳半神話大系』と『四畳半タイムマシンブルースは、四畳半シリーズに数えられます。 もちろんどちらも森見登美彦さんの著作です。 さらに『サマータイムマシン・ブルース』を書いた上田誠さんは、『四畳半神話大系』のアニメ脚本を書いた人物。 一心同体の2人だと言えますよね。 おっと…前置きはこのあた

          『四畳半タイムマシンブルース』あらすじと感想【森見登美彦】

          『ロスト・シンボル』ネタバレなしで読書感想文【ダン・ブラウン】

          ダン・ブラウンさんの著作『ロスト・シンボル』 「ロバート・ラングドンシリーズ」で唯一、映画化されていない作品です。(ドラマ化はされています) 「ロバート・ラングドンシリーズ」の第3作で、アメリカのワシントンD.Cが舞台。 この記事では、以下の内容で読書感想文を書きます。最後まで読んでくださいね。 ・秘密結社フリーメイソンとは? ・ピーター・ソロモンという男 ・ピーター・ソロモンの右手 ・金の冠石 ・ザカリー・ソロモン あらすじあらすじは定番のAmazonを利用します。

          『ロスト・シンボル』ネタバレなしで読書感想文【ダン・ブラウン】

          『オリジン』ダン・ブラウンのミステリー小説【ネタバレなし】

          ダン・ブラウンさんの「ロバート・ラングドンシリーズ」第5作『オリジン』 今度の舞台はスペインです。 テーマは、またまた宗教と科学… 『オリジン』はミステリー小説なんでしょうけど、人類学の論文と言ってもいいくらいの内容だと思います。 この記事では、以下の内容で読書感想文を書きます。ぜひ最後まで読んでくださいね。 ・ダン・ブラウンのミステリー小説について ・『オリジン』のテーマは、またしても宗教と科学 ・人類の創生と終末 ・未来学者エドモンド・カーシュの目的 ・人工知能(

          『オリジン』ダン・ブラウンのミステリー小説【ネタバレなし】

          『インフェルノ』ダン・ブラウンの小説【あらすじと読書感想文】

          ロバート・ラングドンシリーズの第4作『インフェルノ』またまたヤバかったですね。 今回はヴァチカン絡みではなく、WHO(世界保健機関)が関係してきます。 『インフェルノ』に関しては映画を見ていないので、全くの初見です。 ある意味ワクワクしますし、ダン・ブラウンさんなので怖い… この記事では以下のような内容で読書感想文を書こうと考えていますので、最後まで読んでいただけると大変うれしいです。 ・『インフェルノ』の鍵は『神曲』 ・サンドロ・ボッティチェリの「地獄図」について ・

          『インフェルノ』ダン・ブラウンの小説【あらすじと読書感想文】

          『ダ・ヴィンチ・コード』マグダラのマリアとイエス・キリスト

          『ダ・ヴィンチ・コード』はダン・ブラウンさんの著作、ロバート・ラングドンシリーズの第2作です。 このミステリーも映画を見ているので、物語の内容が分かっている状態で原作を読むことができました。 この記事では、マグダラのマリアを中心に読書感想文を書こうと考えています。 以下のような内容で書こうと思いますので、最後まで読んでいただければ嬉しいです。 マグダラのマリアとイエス・キリスト マグダラのマリアは娼婦だったのか マグダラのマリアとイエス・キリストは夫婦だったのか

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          『天使と悪魔』4つの暗号をネタバレ無しで…【ダン・ブラウン】

          ダン・ブラウンさんの著作『天使と悪魔』はロバート・ラングドンシリーズの第1作です。 私の場合『天使と悪魔』は映画で見ていたので、内容はある程度分かっている状態で原作を読みました。 この記事では、ネタバレを最小限に抑えながら読書感想文を書こうかな…と考えています。 以下のような内容で書きますので、最後まで読んでいただけると嬉しいです。 ・4つの暗号と4人の枢機卿 ・イルミナティダイヤモンド ・宗教と科学の争い ・波乱万丈すぎる司祭 あらすじあらすじは私が抜粋するよりも、

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          『仮面病棟』クローズド・サークルに現れたピエロ

          知念実希人さんのミステリー小説『仮面病棟』 前から気になっていましたが、この度ついに読みました。 今回はAudible(オーディブル)を使ったので、正確には「読んだ」のではなく「聴いた」んですけどね。 『仮面病棟』を簡単にで説明するなら… 本格ミステリー×医療ミステリー 言うまでもなく本格ミステリーだと思いますが、特筆すべきは、医師である知念実希人さんだから書ける医療ミステリーということではないでしょうか? とはいえ、書き出し部分なので詳しくは書きません。 って、

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          『火車』宮部みゆきの傑作!あらすじと読書感想文を書いてみた

          宮部みゆきさんの作品『火車』この物語を読み終えて、放心状態になりました。 やっと犯人を追い詰めて、これから面白くなってくる…と思ったんですけど、不完全燃焼。 もちろん、そんな気持ちがあったのは確かです。しかし、そんな単純な理由で放心状態になったわけではありません。 物語の中盤くらいから、犯人は確定的になりました。ところがそこから犯人不在の展開に… 犯人は分かっているのに、犯人の所在が分からない。そんな展開に違和感を覚え、ラストは読者の想像に任せる感じ。 なぜ放心状態にな

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          『サラバ!』西加奈子の自伝的傑作。あらすじと登場人物と感想

          西加奈子さんの小説『サラバ!』いつの間にか引き込まれました。 読み始めは、はっきり言って面白くありません。しかし、読めば読むほどハマる。 噛めば噛むほど深みが味わえる小説だと思います。 読みすすめると西加奈子さんの自伝的作品だと感じますが、主人公の圷歩(あくつあゆむ)は男性です。 当たり前ですが西加奈子さんは女性なので、本人の物語ではないとは思います。 しかし、イランやエジプトで幼少期を過ごすところは西加奈子さんと同じ。自身の半生をフィクションと架空の登場人物で創作した

          『サラバ!』西加奈子の自伝的傑作。あらすじと登場人物と感想