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『ペンギン・ハイウェイ』あらすじと読書感想文【ネタバレなし】

森見登美彦さんの著作『ペンギン・ハイウェイ』
京都が舞台ではなく、少年の成長を題材にした物語です。

かといって普通の青春物語でなく、一風変わったクセのある小説だと思います。

以下の通りの内容で読書感想文を書いていきます。

・ぺンギン・ハイウェイとは?
・ペンギン・ハイウェイを研究する
・歯科医院のお姉さんは何者?
・ペンギンを出現させるお姉さん
・クラスメイトのハマモトさん
・ハマモトさんの「おっぱい」

あッ!読書感想文に入る前に、これまで書いた森見登美彦さんの記事を紹介させてください。


あらすじ

あらすじは、いつものようにAmazonを利用。

ぼくはまだ小学校の四年生だが、もう大人に負けないほどいろいろなことを知っている。毎日きちんとノートを取るし、たくさん本を読むからだ。ある日、ぼくが住む郊外の街に、突然ペンギンたちが現れた。このおかしな事件に歯科医院のお姉さんの不思議な力が関わっていることを知ったぼくは、その謎を研究することにした──。

Amazon商品ページより出典

登場人物

登場人物はWikipediaを利用します。

アオヤマ
本作の主人公。小学4年生の男子。
何でも実験しないと気がすまない(熱が出てもお構い無しに研究を続けようとするほどの)研究者気質で、「スズキ君帝国」「プロジェクト・アマゾン」「お姉さん」「妹わがまま記録」などの研究をノートにまとめている。常に冷静で大人びているが強情で見栄っ張り。女性の胸に多大な関心を持ち、本人曰く「毎日ほんの30分ぐらい」胸のことを考えている。頭の良さを過信することはない。恋愛に関してはにぶい。踊るとロボットみたいになる。両親と妹と4人暮らし。
街に突然現れるようになったペンギンたちの謎に興味を持ち、「ペンギン・ハイウェイ研究」を始める。

お姉さん
アオヤマが通う歯科医院で歯科助手として働く、気さくでどこかミステリアスな女性。
普段から男性語を多用している(「○○だな」「○○だぞ」など)。海辺の町出身で1人暮らし。歯科医院の近くにある「海辺のカフェ」で、週に1回アオヤマにチェスを教えているほか、様々な場面においてアオヤマに助言するが、時にアオヤマの見栄っ張りに呆れることもある。
ペンギンを出す能力のほかに街から離れると体調を崩したり食事を一切とらなかったりするなど謎めいた面が多いが、その理由は終盤で判明する。

ウチダ
アオヤマの男子クラスメイト。
眼鏡をかけている。アオヤマと探検隊を組織し、2人で街の秘密地図を作ったり、水路の水源をたどる「プロジェクト・アマゾン」を実施したりしている。内気でアオヤマほど口達者ではないが、宇宙や死に関してはアオヤマを超える知識や独自の知見を持つ。時に大胆な言動をすることもある。運動神経はあまり良くないが逃げ足は速い。

ハマモト
アオヤマの女子クラスメイト。
明るい栗毛。頭が良く自信家で、チェスが好き。冷静に物事を判断するが、感情的になる場面もある。物語開始時点ではアオヤマとほとんど話したことがなかった。
森の奥にある草原で謎の球体を発見し、誰も近づかないようにこわい噂を流した上で、〈海〉と名付けて1人で研究するなど、アオヤマたちに負けず劣らずの研究者気質を持っている。

スズキ
アオヤマの男子クラスメイト。
声が大きく、乱暴な言葉遣いをするクラスのガキ大将。クラスの男子を絶対服従させており、アオヤマはその様子を「スズキ君帝国」と名付けている。そのわんぱくぶりにはクラスメイトも呆れている。
実はハマモトのことが好きだが、素直になれずちょっかいを出すことで接点を作ろうとするツンデレな一面もある。

コバヤシ
アオヤマの男子クラスメイト。スズキの配下。スズキに振り回されることも多い。

ナガサキ
アオヤマの男子クラスメイト。スズキの配下。スズキに振り回されることも多い。

アオヤマの父
会社員。
アオヤマにノートの書き方を教えた。息子の研究を温かく見守り、ときに思考のヒントを与える。アオヤマが素直になれる数少ない人物。

アオヤマの母
専業主婦。
アオヤマの実験を見守っているが、無謀な実験には反対している。

アオヤマの妹
小学生(学年は不明)。わがままな性格。

ハマモトの父
大学の先生。大気の研究をしている。
甘い物が好きでアオヤマと同じ歯科医院に通っており、お姉さんとは知り合い。

Wikipediaより出典

ペンギンの決まった道「ペンギン・ハイウェイ」

『ペンギン・ハイウェイ』の主人公「アオヤマくん」は語っています。
「ペンギン・ハイウェイ」とは、単純にペンギンが通る道。

細かく言えば、ペンギンは海から陸に上がる時に決まったルートを通るらしい。
ペンギンが通る決まった「道」それが「ペンギン・ハイウェイ」なんですね。

ハイウェイだから高速道路じゃないの?

英語だとハイウェイは、「幹線道路」「公道」となります。
つまり「国道」的な意味合いになるのかと。

ペンギン・ハイウェイの研究

『ペンギン・ハイウェイ』の主人公である「アオヤマくん」
彼はいわゆる秀才で、小学4年生とは思えない頭脳を持っています。

「アオヤマくん」は、なぜ秀才なのか?

それは…

・たくさんの本を読む
・たくさんの研究をする
・ノートをとる

こんな感じ。

ノートに関しては、誰にも負けないレベル。ノートをとることが、「アオヤマくん」の頭脳を支えているんですね。

その「アオヤマくん」は、先ほど書いた「ペンギン・ハイウェイ」の研究をしています。

なぜ街にペンギンが現れるのか?
なぜ決まったルートを通るのか?

「ペンギン・ハイウェイ」の研究は、「アオヤマくん」のライフワークになる。
なので、本のタイトルが『ペンギン・ハイウェイ』なんですね。

歯科医院のお姉さん

主人公の「アオヤマくん」にとって、最重要人物。
それは、歯科医院のお姉さんです。

森見登美彦さんの著作では、重要人物の名前が明かされないことが多々あります。
歯科医院のお姉さんの名前は、明らかではないんです。

お姉さんとアオヤマくんの出会いは、自動販売機。

自動販売機!?

意味深な書き方をしましたが、大したことではありません。
アオヤマくんが、ガキ大将の「スズキくん」に自動販売機に縛りつけられたんです。

それを助けたのが、歯科医院のお姉さん。

ペンギン出現させる能力を持つお姉さん

歯科医院のお姉さんは、ぶっちゃけ「謎」です。

なぜかって?

ペンギンを出現させる能力を持っているんです!

コーラの缶をペンギンに…

おっと、調子に乗ってネタバレしちゃいそうになりました。

詳細は『ペンギン・ハイウェイ』で確かめてください。

クラスメイトの女子ハマモトさん

もう1人、アオヤマくんにとって、重要な女性がいます。

クラスメイトの女子、ハマモトさんです。

ハマモトさんは「海」の研究をしていて、アオヤマくんに負けず劣らず秀才。
ハマモトさんも、尋常ではないレベルでノートをとっています。

『ペンギン・ハイウェイ』を読んでいて、『メモの魔力』という本を思い出しました。
ノートをとることは、人生において必須なのかもしれませんね。

ハマモトさんには「おっぱい」が存在しない

もう1つ、重要というかアホみたいなテーマがあります。

『ペンギン・ハイウェイ』の物語で、終始語られる「おっぱい」
男子なら、ほぼ全員が興味を持つ「おっぱい」

アオヤマくんは、歯科医院のお姉さんの「おっぱい」に感心を持っています。
そして、なぜハマモトさんには「おっぱい」が存在しないのか…

そんなアホなことを考えるわけですよ。典型的な小学生の男子だわ。

『ペンギン・ハイウェイ』のまとめ

今回は『ペンギン・ハイウェイ』の読書感想文を書きました。

アオヤマくんのアホさが可愛かったです。
もちろん、私はアオヤマくんをバカにできる頭脳は持ち合わせていませんけど。

読書感想文の内容は…

  • ぺンギン・ハイウェイとは?

  • ペンギン・ハイウェイを研究する

  • 歯科医院のお姉さんは何者?

  • ペンギンを出現させるお姉さん

  • クラスメイトのハマモトさん

  • ハマモトさんの「おっぱい」

アオヤマくんは、歯科医院のお姉さんが大好きなんでしょうね。
私にも記憶がありますけど、大人の女性って小学生の男子にとって魅力的です。

それが恋なのか何なのか、小学生の男子には理解不能ですけどね。

『ペンギン・ハイウェイ』は一風変わった物語でしたが、メッチャほっこりした気分に。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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