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『ナイフをひねれば』あらすじと読書感想文【アンソニー・ホロヴィッツ】

アンソニー・ホロヴィッツさんの著作「ホーソーン&ホロヴィッツシリーズ」は読者を魅了し続けてきましたが、最新作『ナイフをひねれば』もその期待を裏切りません。

これまで三度にわたって探偵ホーソーンが解決した殺人事件を小説化してきたホロヴィッツは、ホーソーンとの相棒関係に疲れを感じ、ついに彼のもとを去る事を決意。
ホーソーンに間抜けな相棒扱いされ続ける日々に耐えられなくなったのです。

ところがホロヴィッツがホーソーンのもとを離れて間もなく、信じられない出来事が起こります。

ホロヴィッツが脚本を手掛けた舞台を酷評した劇評家が殺され、その容疑者としてホロヴィッツが身柄を拘束されてしまうのです。
もちろんホロヴィッツは殺害などしていませんが、現場の状況から無実を証明するのは困難でした。

留置所に入れられたホロヴィッツは、仕方なくホーソーンを頼ることになります。
かつての相棒に助けを求めるという皮肉な状況に陥ったホロヴィッツですが、果たして真犯人は見つかるのでしょうか?

『ナイフをひねれば』は、怒涛の展開を見せるスリリングな物語となっています。

真相解明の過程で2人の関係がどう変化するのか?

一気に物語の世界に引き込まれ、最後までハラハラドキドキの展開を楽しむことができるでしょう。

それでは読書感想文に入っていきましょう。


あらすじ

あらすじは、いつものようにAmazonを利用。

「われわれの契約は、これで終わりだ」彼が主人公のミステリを書くことに耐えかねて、わたし、作家のアンソニー・ホロヴィッツは探偵ダニエル・ホーソーンにこう告げた。翌週、ロンドンの劇場でわたしの戯曲『マインドゲーム』の公演が始まる。初日の夜、劇評家の酷評を目にして落胆するわたし。翌朝、その劇評家の死体が発見された。凶器はなんとわたしの短剣。かくして逮捕されたわたしにはわかっていた。自分を救ってくれるのは、あの男だけだと。〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズの新たな傑作!

Amazon商品ページより出典

登場人物

登場人物は『ナイフをひねれば』本編から引っ張ってきました。

ダニエル・ホーソーン:ロンドン警視庁の顧問。元刑事 作家
アンソニー・ホロヴィッツ:作家
ジョーダン・ウィリアムズ:ファークワー博士を演じる俳優
チリアン・カーク:マーク・スタイラーを演じる俳優
スカイ・パーマー:プリンプトン看護師を演じる俳優
アフメト・ユルダクル:演劇プロデューサー
モーリーン・ベイツ:アフメトのアシスタント
ユアン・ロイド:演出家
マーティン・ロングハースト:アフメトの会計士
キース:ヴォードヴィル劇場の楽屋口番代理
ハリエット・スロスビー:《サンデー・タイムズ》 紙の劇評家
アーサー・スロスビー:ハリエットの夫
オリヴィア・スロスビー:ハリエットの娘
スティーヴン・ロングハースト:モクサム・ヒース小学校の元生徒
トレヴァー・ロングハースト:スティーヴンの父
アナベル・ロングハースト:スティーヴンの母
ウェイン・ハワード:スティーヴンの小学校時代の友人
フィリップ・オールデン:モクサム・ヒース小学校の元副校長。故人
ローズマリー・オールデン:フィリップの妻
エイドリアン・ウェルズ:《ブリストル・アーガス》紙の元編集主任
フランク・ヘイウッド:《ブリストル・アーガス》紙の劇評家。故人
カーラ・グランショー:警部
ダレン・ミルズ:巡査
ケヴィン・チャクラボルティ:ホーソーンの隣人の青年
ヒルダ・スターク:ホロヴィッツの著作権エージェント
ジル・グリーン:アンソニーの妻

『ナイフをひねれば』より出典

ホーソーンとホロヴィッツの関係性が破綻

「ホーソーン&ホロヴィッツシリーズ」の魅力は、ホロヴィッツとホーソーンの掛け合いではないでしょうか?

頭脳明晰なホーソーンが、作家としては優れているものの探偵としては素人のホロヴィッツを小馬鹿にする様子が笑えます。
ホーソーンの皮肉や嫌味にはセンスがあって、意地悪な言動には信頼感や親密さが感じられるんですよね。

四作目の『ナイフをひねれば』では、この関係性が破綻。
ホロヴィッツにとっては、ホーソーンからの言動がストレスの極致だったんでしょう。
とうとう契約打ち切りとなります。

2人の掛け合いが楽しみだった私にとって、冒頭での破局は衝撃的。ホロヴィッツがホーソーンのもとを去るという展開に、怒涛の勢いで物語を読み進めてしまいます。

ホロヴィッツに去られたホーソーンが、これまでにないほど打ちひしがれている様子。いつも冷静沈着な姿から一転して失意の中にいるホーソーンの姿に、私の感情はさらに揺さぶられます。
2人が何とか元の関係に戻ってほしいと願いながら、ページをめくる手がどんどん加速。

契約打ち切りをきっかけに物語は新たな方向へ

2人の関係性が破綻してショックを受けている間もなく、物語は
ホロヴィッツが酷評した舞劇評家の殺害事件に巻き込まれるという展開に…

そして、ホロヴィッツが殺人容疑で逮捕されてしまうんです。
現場にはホロヴィッツのナイフと毛髪が残されており、犯人はホロヴィッツ以外に考えられないという絶体絶命の状況。

ホロヴィッツは無実を証明するために、再びホーソーンの助けを借りることになります。皮肉にも、この事件が2人を再び結びつける契機となるんです。
ホーソーンは冷静に証拠を分析し、真犯人を見つけ出そうとします。一方、ホロヴィッツは自身の潔白を証明するために奮闘。

・真犯人を見つけ出す過程で、2人の間に新たな絆が生まれるのか?
・ホーソーンは真犯人を見つけ出し、ホロヴィッツを救うことができるのか?
・そして2人が再び信頼し合うことができるのか?

『ナイフをひねれば』を読んで確かめてください。

『ナイフをひねれば』のまとめ

今夜は『ナイフをひねれば』の読書感想文を書きました。

久しぶりの投稿だったので、疲労が…
ホロヴィッツがホーソーンのもとを去るという怒涛の展開に驚きを感じつつも、なんとか書き上げたという感じです。

やっつけで書いた感じのある読書感想文の内容は…

・ホーソーンとホロヴィッツの関係性が破綻
・契約打ち切りをきっかけに物語は新たな方向へ

なんだかんだ仲の良かったホーソーンとホロヴィッツ。
その2人の関係性が破綻するという衝撃の展開から物語がスタートして、どうなる事かと心配しました。

半分近くネタバレした感じだったのでこれ以上はかけませんが、マジであっという間に読み終わりました。
アンソニー・ホロヴィッツさんの世界観にハマった感じです。

「ホーソーン&ホロヴィッツシリーズ」が終わらない事を祈ります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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