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『レゾンデートル』知念実希人のミステリー。あらすじと読書感想文

知念実希人さんのデビュー作『レゾンデートル』
「幻のデビュー作」なんて言われ方もします。

なぜかって?

どういうわけか認知度が低かったんですよね。

2012年4月、講談社から『誰がための刃 レゾンデートル』として出版されましたが、鳴かず飛ばず…
2019年4月、実業之日本社文庫から『レゾンデートル』として改題され、改めて出版されたんです。

そして、今回『レゾンデートル』を読むことになりました。

今回の読書感想文は、以下の内容で書きます。ぜひ最後まで読んでください。

  • 突然の末期ガン宣告

  • 切り裂きジャックとの接触

  • 相棒!?岬雄貴と切り裂きジャック

  • 岬雄貴と南波沙耶

せっかく知念実希人さんの記事を書くので、これまで書いた読書感想文を掲載しておきます。


あらすじ

あらすじは、定番のAmazonを利用。

私がジャックです――殺人者の〈存在理由〉とは? 末期癌を宣告された医師・岬雄貴は、酒浸りの日々を送っていた。ある日、不良から暴行を受けた岬は、復讐を果たすが、現場には一枚のトランプが――。そのカードは、連続殺人鬼「切り裂きジャック」のものと同じだった。その後、ジャックと岬の奇妙な関係が始まり……。

Amazon商品ページより出典

登場人物

登場人物は、Wikipediaにありませんでした。なので、私が作成します。

岬雄貴:外科医。末期ガンの宣告を受ける。
柴田真琴:医師。雄貴と学生時代に付き合い、親友。
南波沙耶:家で同然で上京。雄貴の家にかくまわれる。
上松恵美:沙耶の友人。
佐川陽介:自称カメラマン。
益田勉:赤髪の大男。
松田公三:警視庁捜査一課の刑事。
宇佐見正人:雑誌「週刊今昔」の記者。

突然の末期ガン宣告を受ける「岬雄貴」

外科医の岬雄貴は、ある日突然の末期ガン宣告を受ける。

死を突き付けられて、漠然と毎日を過ごすしかない岬雄貴。
そんな中、2人組のチンピラに暴行を受けてしまいました。

末期ガン宣告を受けた岬雄貴ですから、2人組のチンピラへの復習が生きる目的になってしまいます。
そして目的を果たしたんですが、物語は思わぬ方向へと転がり始める。

謎の殺人鬼「切り裂きジャック」

チンピラたちへの復習に成功した岬雄貴。

ところが、復習を果たした現場には1枚のトランプが…
そのトランプは、世間を騒がせている「切り裂きジャック」のトランプだった。

ここではネタバレになるので、これ以上書くことはできません。

しかし、これがきっかけになって…

切り裂きジャックと岬雄貴の奇妙な関係が始ました。

岬雄貴と切り裂きジャック

この2人の関係を詳しく書くことは、ネタバレに直結します。
なので、できる限りオブラートに包んで書きましょう。

岬雄貴は切り裂きジャックと出会って、なんだかんだで生きる目的を見つけてしまったのかも…
自分を正当化してでも、生きる目的が欲しかった。

私は末期ガン患者ではないので、岬雄貴の気持ちは分かりません。
しかし、何か生きる目的が欲しい気持ちは分かる気がします。

切り裂きジャックとの出会いが、岬雄貴の人生を大きく変えてしまったのは間違いない。
大きく変わってしまった人生を軌道修正する役目。

それが、家出少女「南波沙耶」の存在なのかもしれませんね。

医師の「岬雄貴」と家出少女「南波沙耶」

人生が大きく変わってしまった岬雄貴。とある事件に巻き込まれて、危うく命を落としかけていた家出少女を救います。

そのことをきっかけに、岬雄貴と南波沙耶の同居が始まる。
厄介な居候を抱え込んでしまった岬雄貴でしたが、徐々に南波沙耶に心を許していきます。

2人の同居が、岬雄貴と切り裂きジャックの関係にどう影響するのか…
南波沙耶の存在が、岬雄貴の残された人生の希望になるのか…

全ては『レゾンデートル』を読んで確かめてください。

『レゾンデートル』のまとめ

今回は知念実希人さんの著作『レゾンデートル』の読書感想文を書きました。

幻のデビュー作という触れ込みでしたが、これがデビュー作なんだからヤバい!
やはり天才と言わざるを得ませんね。

読書感想文の内容は…

・突然の末期ガン宣告
・切り裂きジャックとの接触
・相棒!?岬雄貴と切り裂きジャック
・岬雄貴と南波沙耶
・突然の末期ガン宣告を受けた岬雄貴。

感情移入するのは難しいですが、残りの人生を生きる目的がないと辛いかもしれませんね…

それが、切り裂きジャックとの関係に影響しているんだと感じます。
南波沙耶との出会いが、人生の救いになったんでしょうね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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