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これまで読んできたなかで一番よかった本

 
「いままで読んできたなかで、一番!って本はある?ヤスは本を読んでる数が多いからむずかしいかな~」とカミさんが聞いてきたんです。
 

たしかに、むずかしい。
 

読んで一番よかった本を決めるのは考えたことがないんです。ないけど、心を動かされてその後の人生に大きな影響をうけた本は4つあります。
 

『かぼちゃの馬車』星新一
 

読書っておもしろいんだと気づかせてくれた本。強烈に印象に残っているんです。星新一さんはショートショートと呼ばれる超短編小説を書くんです。1つの作品で5-6ページくらいでしょうか。
 
オチのある話が多くて、しかもオチのパターンが多彩で。テレビ番組「世にも奇妙な物語」で原作によく使われていました。
 
今でも中学生が電車で読んでいるのをたまに見かけます。あの世界観を真っ白な状態でたのしめてうらやましいもんだ。
 
ショートショートのおかげで活字嫌いではなくなりました。本=おもしろいものだと私に再インストールされたのです。それから推理小説ですね。
 

『すべてがFになる The Perfect Insider』森博嗣
 

推理小説は横溝正史(金田一耕助ね)、清涼院流水、東野圭吾、宮部みゆき、赤川次郎、島田荘司、綾辻行人といろいろ高校生時代に読みました。
 
大学時代にはじめて読んだのが森博嗣です。オタク友だちから「おもしろいよ」とおすすめされて本を借りたんです。読み終わった途端、その本は返して自分で買いましたよ。それくらい好きだった。
 
理系ミステリィと評された内容と文体、魅力的な登場人物、タイトルの秀逸さ。すべてが好みでした。小説だけでなく、エッセイやブログも読みました。森博嗣を追いかけたのです。
 
ちょうどこの頃に私自身も文章(日記風エッセイ)を書き始めたのです。当時最先端のSNS、mixiです。森博嗣になりたかったんだよね。ああいうピリリとした、一般的ではない視点の文章を書きたかったんだ。
 

星新一が本の世界に引きこんでくれて、森博嗣が書く世界を教えてくれた。なのでこの2人は私の人生をかえています。
 

その根底にあるのは、おもしろさだった。
笑いのおもしろさではなく、心がゆさぶられるようなおもしろさです。すげー!おもしれー!って感じなやつ。
 

やはり好きを語ると長く書いちゃう。続きは放課後ライティング倶楽部の記事で。
 

今日も読みにきてくれてありがとうございます。心に残っている本はなんらかの変化を私に与えてくれたもの。
 

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ヤス(ウエダヤスシ)
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