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2024.9.4

note5日目にしてやっと本の話ができます。

・「風は青海を渡るのか?」森博嗣

読メによると、何と約10年ぶりにシリーズの続きを読んだ。もちろん、前巻「魔法の色を知っているか?」の内容を覚えているはずもなく、ぼんやり覚えているのは、ウォーカロンは人間と区別できないくらいの存在になってしまったといいつつ、最後にあるキーワードを発したらその瞬間、スリープ状態になって、それが、とても、怖い、と思った記憶である。
元々、SF系統の話が苦手で、何だか難しいなと感じ、一旦このシリーズからは離れたのだけど、森さんのエッセイを読んでるうちに小説も読みたくなってしまって、云年ぶりに読むのを再開したのだが、とても面白かった。
推定今より200年後くらい先の未来の話で、人は若返りの細胞を入れることで長生きをするようになり、しかし、代わりに子供が生まれなくなった。そんな世界で、人の細胞によって作られたウォーカロンという存在。それが人類を救う鍵のなるのか、それとも、という話。
作中では、頭良い人たちが常に会話しているので、その部分を楽しめるかどうかということなんだど、何だかすごく楽しめました。前回読んだときは、こんなに面白いと思わなかったような気がするのになぜだろう。
体に人工細胞を入れることを拒否して、昔ながらの様式で子供を産み生活をしているナクチュ特区という場所で、複数の冷凍保存遺体が見つかり、そこにハギリ博士が派遣され、調査し、探検していくうちに新たな謎が見つかってという、舞台はSFなんだけど、徐々に隠された事実が明らかになっていく過程はミステリー的でもあり、最後の数ページ、一文にはひやっとさられた。今一番気になるのは、あの女の子の存在、行方、これからなんだけど、そのまま直球で描かれることはないんだろう。続きも読みます。

ところで、私は、森博嗣はミステリーから入って、基本ミステリーしか読んでなかったので、百年シリーズとやらを読んでなくて。どうやらそちらを読んでいた方が良いらしいと聞いて、俄然読みたくなっている。


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