行成薫(小説家)

しがないモノカキです。『名も無き世界のエンドロール』で第25回小説すばるを受賞し、デビュー。自著の裏話、コラム、掌編小説などを随時公開しております。 質問箱→https://peing.net/ja/kaoruyukinari?event=0

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    名も無き世界のエンドロール (集英社文庫)

    行成 薫

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    小説家を目指す人、小説を書きたい人向けの小技、豆知識など。 現役作家が、日々学んだことをお伝えします。

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    時事コラム、エッセイなど。モノカキという立場から、キーとなるワードを中心にいろいろな物事について考えて行こうと思います。

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2022年もありがとうございました

 さて、みなさま無事に仕事を納め、のんびりと年末をお過ごしでしょうか。僕は毎年のことながら、絶賛お仕事中でございます。たまにはあれだよね。寝正月とかやってみたいよね。のんべんだらりと。  今年は、僕にとってはなんか落ち着かない一年でして、刊行は文庫2冊のみと、ちょっとふがいない結果にはなりました。去年、おととしと、話題作のノベライズだ自著の映画化だとばたばたしまして、ガタがきたというか、気が抜けた部分もあろうかなと反省しております。  今年は精神を持っていかれる出来事が多

    • ご質問にお答えします(24)「読者目線」を理解するためには

       師走に入り、今年ももうあとわずかですね。でもまだまだ終われない2022年。原稿が上がらなくて終われない2022。なんとか年内に終わらせたい2022年、、、!  という、危機的状況の僕でございますが、モノカキTIPSはやりますよ!今回のご質問はこちら!  ということでございまして、今回は「読者目線」についてのご質問。モノカキTIPSでも、結構頻繁に「読者目線(視点)を意識しましょう!」というお話をしておりますけれども、じゃあ実際読者目線てどうやったら理解できるのかね?とい

      • 【新刊案内】12月20日刊『できたてごはんを君に。』のお知らせ

         お久しぶりの新刊告知でございます!  新刊出るの、もう何ヵ月ぶりだろう。今年はなんかいろいろ立て込んでしまって、なかなか新作が発表できずに申し訳ございませんでした。でも、ようやく告知でございます!  ということで、まずはなにはなくとも、タイトルと書影を見ていただきましょうーー  ばばばばん!  はい!もうおいしそう!カレー!  新刊『できたてごはんを君に。』ですけれども、わかりやすい「ごはんもの小説」でございますね。ごはんもの、グルメ小説はここのとこ僕の作品の中で

        • モノカキがちょこっとアドバイスします(6)

           今回、久しぶりに「読んで!」系のご質問をいただきまして。  なんかわりとプレッシャーではあるんですよね、これね。小説の評価軸って一つじゃないですから、僕が言っていることがすべて、ということではないのですからね。まあ、ひとつの参考になってくれればいいなあ、と思いつつ、今回頂いた作品はこちら!  はじめましてー。会社員男性27歳さんは三年以内のデビューが目標、とのことで、30歳までに、みたいな目標を設定するのはいいですよね。いつかは、とか言ってると日々の生活にかまけて筆がな

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          【掲載情報】光文社『小説宝石』2022年11月号に寄稿しました。

           ということで、かなりお久しぶりのお仕事の告知。10月21日発行の『小説宝石』11月号にて、『子供部屋おじさんはハグがしたい』という短編を寄稿させていただきました。タイトルがまずキモいですね。  挿絵は、旭ハジメさん。いつもお世話になっております。   今回の短編特集のテーマは「おじさん」とのことで、まあ僕自身がまごうことなきおじさんなので、非常に身近なテーマになりました。現役医師の作家さんが医療ドラマを書いたり、現役セクシー女優さんが性についての小説を書いたりと、自分が

          ご質問にお答えします(23)執筆するスピードはどのくらい必要?

           お久しぶりのモノカキTIPSでございます。あっちゅうまに夏も終わりですね。ぽっちゃりおじさん的には早くクーラーいらずの気候になってほしいところですが、まだまだ残暑の厳しさもありますし、みなさん体調管理にはお気をつけください。  久しぶりにご質問をいただいたので、回答させていただこうと思います。今回のご質問はこちら!  どん!  いやもう、その節は誠に、誠にうちの『名も無き~』がお世話になりました、、、、! もうね、著書を売ってくださった書店員さんには頭が上がらないです

          ご質問にお答えします(22)情景描写が得意になりたい

           お久しぶりのモノカキTIPS、みなさまいかがお過ごしでしたでしょうか。なにやら、梅雨が逆戻りしてまた明けた、みたいな天候ですが、大雨、酷暑、お気をつけくださいませ。  というわけで、だいぶ温めて、あっつあつになってしまった今回のご質問はこちら! ずばん!  なるほど。小説における「情景描写」とは、視点人物が眺める光景、作者が思い描く場面背景なんかを文章で表現することですね。豊かな情景描写は読者に作品世界へ没入してもらうには重要なファクターですし、苦手だけど書けるようにな

          【PP】ももいろクローバーZ 6thアルバム『祝典』はコロナ終息を祝う式典? 考察&全曲レビュー【後編】

           5/17日発売、ももクロさんの6thオリジナルアルバム『祝典』でございますけれども、先日、アルバム考察と全曲レビュー前編を公開いたしまして、今回はその続き、後編でございます。まず、前編はこちら。   前編では、第一幕、式典の開幕から酒宴までの流れに沿って、9曲目までのレビューをいたしました。どうやら、この『祝典』は「MCZ教団」の信徒たちの祝いの式典であり、メンバー四人はその式典を取り仕切る司祭である、というのが前回の考察でした。「MYSTERION」で厳かに始まったかと

          【PP】やはりモンスターはモンスターだった「井上尚弥vsノニト・ドネア2」試合後の感想。

           いやー、すごかった。すごかったよね、、、(余韻)  アマプラ見た方は同じ感じになってると思うんですけど、とにかくすごかったんですよ。井上尚弥vsノニト・ドネアの三団体統一戦。結果はもうね、改めて言う必要もないと思いますけど、2RTKOの圧勝でした。  まあ、戦前から井上選手有利の下馬評はありましたけども、ドネアもウーバーリとガバリョを捻じ伏せて来てましたから、勢いはあったと思うんですよね。年齢はまあ、もうキャリア終盤なのは間違いないですけど、それでも、バンタムでは頭一つ

          【PP】ももいろクローバーZ 6thアルバム『祝典』はコロナ終息を祝う式典? 考察&全曲レビュー【前編】

           というわけでですよ、先日、5/17に発売のももクロさんのニューアルバム『祝典』でございますけれども、発売から2週間ほど経って、モノノフの皆様はもうがっつり聞きこんでおられる頃でしょうかね。  さて、僕といえば、「モノカキノフ」を自称するモノカキでありますけれども、ももクロさんのアルバムに関しては、四人のメンバーの歌声は言わずもがな、作りこまれたアルバムの世界観を紐解くのも毎回非常に楽しみにしておりましてですね。運営の「大人たち」が練り上げた世界観、込めたメッセージは、スト

          ご質問にお答えします(21)難しい言葉を使うべきか、読みやすくするべきか

           東京近郊はもう桜の見ごろも過ぎ、いよいよGWに向かっていく頃になりましたけれども、最近気温のアップダウンがすごくて、衣替えするのしないのどっちなんだい!(きんにくん)みたいな感じになっておりますね。体調管理の難しい季節、みなさんもお気をつけくださいね。パワー!  ということで、久しぶりのモノカキTIPS、今回のご質問はこちら!  と、実にシンプルなご質問。でも、シンプルではありながら、特に、初心者の方が小説を書き始める上で非常に大事なポイントが含まれているなあと思いまし

          アニメMVプロジェクト第一弾『KASHIKA_01』が公開されました。

           いったいなんのこっちゃ? から始まると思いますけれども、実は、テレ東さんの新規プロジェクトに参加させていただいておりましてですね。  その記念すべき第一弾MVが公開になりましたので、今回はそのお知らせでございます! ■「KASHIKA」とは? さて、「KASHIKA」というプロジェクトでございますけれども、 というのがコンセプトであります。つまり、見えないものを見ようとして望遠鏡を覗き込むんじゃなくて、音楽とアニメを使ったMVを制作し、「可視化」してみなさんにお届けし

          ご質問にお答えします(20)新人賞受賞への「最後の一押し」とは?

           さてはて、今月は僕の出身である小説すばる新人賞の締め切り月ですけれども、応募される方もたくさんいらっしゃいますかね。今年もまた一人(ないし二人)、同じ賞出身の作家さんが増えるのだなあ、と思うと、楽しみでもあり、プレッシャーでもあったりします。あんまり、賞とったそばからばかーんて売れないでほしいよねー。少し苦労しろー(呪)。  ということで、今回は新人賞がらみのご質問をいただきました。それがこちら!ばばん!  おおお、最終選考前、三次選考まで生き残ったとのことで、おめでと

          【掲載情報】光文社『小説宝石』3月号に寄稿しました。

           ちょっとお知らせが遅れてしまいましたが、2月22日発売の『小説宝石』3月号に、短編小説「ときめきいかがですか」を寄稿しております。 ■テーマは「胸キュン」 寄稿させていただいたのは短編特集だったのですけれども、今回のテーマはなんと「胸キュン」。小説宝石さんて、わりとこうゴシックなといいますか、歴史小説とか骨太な小説の方が多い印象があったのですけれども、「胸キュン」は意外。なんでも、編集部でこのテーマを激推しした方がおられたのだとか。今、世の中に求められているのは「胸キュン

          ご質問にお答えします(19)プロットにかける時間はどのくらいか

           さてさて、ずいぶん時間が空いてしまってもうしわけありませんでしたが、本日はお寄せいただいた質問にお答えしようかなと思います。もうね、サクサク行きますよ今日は!というわけで、お寄せいただいたのはこちら!  なるほど。プロットは小説の要ですし、そこをしっかり作らねば、という気持ちもわかりますね。まあ、正直、プロットにかける時間については作家によって千差万別だと思うので、今回は主に、僕の場合こうしている、という回答をしようかなと思います。  では、お答えしていきましょー。

          新刊『稲荷町グルメロード2 Summer has come』刊行のお知らせ

           いやいや、なんかもう、新年あけたと思ったら二月でございますね。怖い怖い。暦の上では春になったばかりというこの時期ではございますが、なんとも夏々しい装丁の新刊が発売になります!  ということで、2月15日に文庫新刊『稲荷町グルメロード2 Summer has come』が発売になります!わーい!  若きアドバイザー・クリスと、就活中の女子大生・幸菜が寂れた商店街の活性化に奮闘する「稲荷町商店街シリーズ」第二弾となっております。今回は、前作の幸菜からクリスに主人公が交代。問