不機嫌が通貨になった世界で考えること。
内田樹が「下流思考」の中で家庭内の通貨は「不機嫌」だと書いている。
いかに自分は会社で学校で理不尽な目に遭って疲れているか、という主張として不機嫌でいることが有用となる。その結果、家庭の中で自分こそがもっとも家族に貢献していると態度で示すことができる。
というのが簡単な要約になる。
この不機嫌の通貨は今や社会全体に浸透して、如何に不機嫌で損をしているかを伝えることで如何に自分たちが社会に貢献しているか(あるいは、損害を被っているか)を示すゲームになっているように見え