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エッセイ

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さとくらのエッセイをまとめています。
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記事一覧

愛を正しく学ぶための方法を考える。

 人生をゲームとして考える。そうすると、まず自分のステータスを見て体力が低いなとか、コミ…

さとくら
11日前
8

つい「聞いただけでアッと驚くような「キャッチコピー」」を探したくなる休日。

 最近、エッセイを書けていない。  書きたいことが浮かんでこない、というよりはエッセイ用…

さとくら
1か月前
9

33歳になった男が壊れないように「正しく考えるための方法」を考える。

 僕って壊れたらこうなるんだと思った。  人生で一番くらいの泥酔をした。結果、姫路に来て…

さとくら
1か月前
16

32歳の男が2023年に摂取したコンテンツを100のランキングにして紹介していく。

 まえがき 「さやわか式☆ベストハンドレッド」というイベントがあります。  こちらは「尋…

さとくら
3か月前
35

神様に手を合わせるように音楽を聴く日、僕たちは歳を取る。

 ●  先日、職場で早めの忘年会があった。  とあるホテルの宴会場を貸し切っての立食パー…

さとくら
4か月前
16

大人になって実感する最良のこと、そして、敵わない人。

  年を重ねる度に、母親には敵わないなと思うことが増えていく。一緒に住んでいた頃にも思っ…

さとくら
5か月前
43

32歳の男が今まで読んだ本から100冊を選別してみる。

 なにかを選ぶ作業をしたかった。   「1万時間の法則」というものがある。「1つの分野でプロレベルになるためにはおよそ1万時間の練習を必要とする」とのこと。  学生の頃、小説家は「1万冊の本を読めばプロレベル」になると聞いた。  僕はまだ1万冊の本を読めていない。  ただ、1万冊を読み切るための途上にはいる。長い山頂への道を歩いている中で、ふと立ち止まって後ろを振り返って自分が進んできた道を見る。  そういう作業を今回してみたいと思い、今まで読んできた本の中で特に印象に残っ

友人が笑ってくれなくなる時、足を止めて。

 騒がしい居酒屋のカウンターで先輩が言った。 「男ばっかりの職場はつまらないよ。話題が酒…

さとくら
6か月前
20

靴下を履いて、いくつもの週末を待つ日々。

「今日は部屋で靴下を履いてるんだね」  と彼女に言われて、そういえばそうだなと思う。  ど…

さとくら
7か月前
22

大金をめぐる奔走の中で交わされる言葉ほど楽しいものはない。映画『札束と温泉』につ…

 前回から引き続き、佐藤究『サージウスの死神』の一文から始めたい。ちなみに、このセリフは…

さとくら
7か月前
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なぜ「災い」は起きるのか?を問う佐藤究『サージウスの死神』について。

 呪いってかかったことあります?  後輩に言われて、少し考えた。 「その呪いは川端康成が掌…

さとくら
7か月前
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ここは味気ないほど辛い現実だけれど、楽園を垣間見ることはできる。三浦しをん『墨の…

 友達の誕生日会を我々がよく行く居酒屋でおこなうことになった。  約束の時間は21時だった…

さとくら
8か月前
27

真っ当な人間に見えるように、僕は僕を理解したい。

 ツイッター(X?)で三島由紀夫の言葉が「メンヘラを容赦なく鈍器で殴るような」言葉だと紹…

さとくら
8か月前
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カフェ店員として新生活を生きる準備をしている。

 追い詰められていた訳ではない。  ただ、このままじゃ駄目なんだろうなと理解していた。  そういう瞬間は人生の折々で訪れる気がしている。  一年前の夏、僕は三十一歳で朝の四時まで眠れないことが続いていた。布団に入って二時間から三時間、眠れずにああでもないこうでもないともの思いに耽ってしまう。  答えの出ない漠然とした不安にとらわれるようになって、根本的な解決を大雑把におこなおうと決めた。  その一環として、朝活をはじめた。  僕の朝活は職場近くのカフェで三時間働いて、本業